アーツブリッジ日記

[ＮＰＯ] カテゴリの記事

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• マイクロソフトのNPO DAYS

  今日はマイクロソフト主催の「NPO DAYS ～ＩＴが拓くＮＰＯの新しい可能性」というセミナーに途中まで参加してきました。http://www.microsoft.com/japan/events/npoday06/default.mspxファンドレイジングにどのようにＩＴを使えるか、特にデータベースの活用法など、まさに私がこれからやっていきたいことが討議の中心となる話題になっていて、とても興味深かったです。ファンドレイジングは、寄付者やまわりのステークホールダーとの関係構築における「地道な」努力の上に成り立つものという、一番大切なコンセプトも何度も繰り返されていました。会場にいらしていた方たちの９０％（600人くらい？）はＮＰＯ団体に属していらっしゃる方達だったようですが、会場のアンケートによれば、かなりの団体がそういった関係構築のための地道な努力をし始めていらっしゃるようでした。今回のイベントに来ようと思われる団体さんは既にそういうマインドを持った方達ということで一般像ではないかもしれませんが、これから近い将来にＮＰＯ間、公益法人間での寄付金獲得の競争が激しくなることは容易に想像できます。そうなったときに地道な努力の積み重ねの部分で大きく差がひらいてくることになるでしょう。今「できること」、今「やるべきこと」を先延ばしにせずに今「始める」ことがとても大切なのだと改めて気付かされました。

  April 21, 2006

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• 「ＮＰＯは雇用の場になり得るか」フォーラム

  今日は労働政策研究・研修機構という組織が主催したフォーラムに参加してきた。以下、山内氏のお話から少し抜粋させて頂くと：１９９５年の阪神大震災の頃からＮＰＯというものの必要性が認識され始めて、１９９８年にＮＰＯ法が施行され、２００１年に認定ＮＰＯ法人の寄附控除制度がスタートし、２００５年にはＮＰＯ法人の数が２万を超えた。この１０年でＮＰＯが社会的にもかなり認められてきたと言えると思うが、実態を見てみると　年間収入１００万円未満が全体の３割、　年間収入１０００万円未満が全体の７割なので、まだ経営・財務基盤が固まっていない状況のようである。団塊世代がリタイアし始めるこれからの時期にＮＰＯは雇用の受け皿になることを期待されている。しかし、団体自体の財務的基盤がしっかりとしなければその可能性はない。課題としては、ＮＰＯが事業収入や寄附金を増やすことによって自立すること、また制度的にＮＰＯにお金が流れやすいようにしてあげること、などが挙げられた。パブリックリソースセンターの岸本氏が言われた「これからもっと競争が激しくなっていくと思われるこの社会の『負』の部分をＮＰＯが担っていく必要がある」という言葉がとっても心に響いた。私個人としては、この大きな流れの一部にしか貢献できないかもしれないが、それでも課題の大きさにめげずに自分にできること（資金調達関連サービスの提供）をやっていかなければ、と改めて思った。岸本氏も提案されていたが、ＮＰＯのキャパシティ・ビルディング（能力強化、システム強化）という一番大切なのに見逃されている部分に政府や企業からの助成金が出されるように願っている。

  May 25, 2005

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• メーク・ア・ウィッシュ

  今日の夜はメーク・ア・ウィッシュというＮＰＯ団体のボランティアミーティングに参加した。事務所がうちのすぐ裏ということもあって気軽に行ってみた。月一回のボランティアミーティングにはすごい人数のボランティアが集まり部屋が活気に満ちていた。メーク・ア・ウィッシュは一言で言ってしまえば難病の子供達の夢を実現させてあげる団体である。難病の子供達を助けるボランティアではあるが、その子供達の喜ぶ顔をみることで、大人も元気をもらっているようだった。子供達の夢には、有名人に会いたいというものやどこかに行ってみたい、または自分で何かをしてみたいなどと幅広い。東京支部では大体いつも１００件近くのウィッシュを抱えている状態だが、そのうちの何割かは長期間かなえてあげられないでいるもの（予算がかなりかかる、有名人関連のものなど）なのだそうだ。ボランティアの種類としては、実際に子供のウィッシュを実現してあげるウィッシュチームへの参加、ウィッシュチームのお手伝い（見送り、送迎、ホテルの部屋の飾り付けなど）、事務局のお手伝い、ファンドレイジングイベントの企画・運営などと数多くある。今日、たくさんの実際に動いてくれるボランティアがいるのを見て私は事務局の方のお手伝いをしようと思った。家も近いことだし、出来る範囲でのお手伝いを心がけるつもり。前にも日記で紹介したことがあるが、スターバックスが９月３０日までイチローのスターバックス・カードを販売している。１０００円のプリペイドカードで、その中から２００円がメーク・ア・ウィッシュやその他の子供関係の団体に寄附されることになっている。スターバックスを愛用されている方には是非このカードを使って頂きたいと思う。味の素社のウェブサイトでは６／３０までクリック基金（１クリック１円寄附）が行われておりメーク・ア・ウィッシュも寄附先団体の一つなので皆さんにも是非強力して頂ければと思う。（メーク・ア・ウィッシュは上から３番目の団体）味の素のクリック基金はこちら：http://www.ajinomoto.co.jp/phila/index.html??kouken5=philaTopメーク・ア・ウィッシュのウェブサイトはこちら：http://www.mawj.org/

  May 17, 2005

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• 「まちかどフィランソロピスト賞」募集のお知らせ

  今日はフィランソロピー協会からのお知らせです。周りにこのような方がいらっしゃいましたら是非応募してみて下さい！◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇　　　 　　　　　　～個人の寄付文化を醸成～　第８回 「まちかどのフィランソロピスト賞」 推薦募集開始　　　　主催：社団法人 日本フィランソロピー協会　　　　　　　　　http://www.philanthropy.or.jp◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆日本にも個人の寄付文化が醸成されることを願って創設された日本フィランソロピー協会の「まちかどのフィランソロピスト賞」。第８回目を迎えた今回は、＜青少年の部＞を新設致しました。教育関係、子ども達とともに寄付活動を推進しておられる方々からのご推薦もお待ちしています。あなたの周りのフィランソロピストをぜひご紹介ください。-------------------------------------------------　　　　第８回「まちかどのフィランソロピスト賞」実施要綱-------------------------------------------------◆目的わが国に個人の寄付文化が醸成されることを目指す。◆対象者＜一般の部＞１．社会のために私財を投じた個人またはグループ２．社会のために寄付を集め、第三者に寄贈した個人またはグループ 　　（故人も対象とします。）＜青少年の部＞上記１または２に該当する１８歳未満のグループ（学校単位も可）◆対象期間１９９０年（平成２年）から現在◆応募方法ご応募は 『他薦』 に限ります。 ・推薦用紙は下記URLからダウンロードまたは協会へご請求ください。 http://www.philanthropy.or.jp/popular/machikado/machikado.html・推薦用紙送付先e-mail：mailto:machikado@philanthropy.or.jpFAX ： 03-5252-7585郵送 ：下記事務局あて◆締切２００５年６月１０日（金） 消印有効◆表彰「まちかどのフィランソロピスト賞」一般の部・青少年の部 各１名（またはグループ）に賞状と記念品が贈られます。賞金はありません。◆選考基準１．フィランソロピー精神すなわち人間愛から生まれた寄付であること。２．寄付にあたって人々を感動させるエピソードがあること。※寄付金額の多寡を競うものではありません。◇ご参考：これまでの受賞者http://www.philanthropy.or.jp/popular/machikado/machi_past.html◆選考方法書類審査ならびひ訪問調査（ヒアリング）を併用◆選考委員（敬称略）＜委員長＞・出口 正之 （国立民族学博物館教授）＜委　員＞（五十音順）・磯田　 篤 （株式会社資生堂）・井上 小太郎 （住友生命保険相互会社）・加勢川佐記子 （アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Iｎｃ.）・春井 徹郎 （大阪ガス株式会社）・山本 直之 （関西電力株式会社）・林 雄二郎 （社団法人日本フィランソロピー協会会長）・高橋 陽子 （社団法人日本フィランソロピー協会理事長）◆発表２００５年８月中旬◆贈呈式（予定）２００５年９月、学士会館（東京都千代田区）にて◆お問合せ・推薦用紙送付先〒100-0005東京都千代田区丸の内２－６－１ 古河ビル６１８社団法人 日本フィランソロピー協会 内『まちかどのフィランソロピスト賞』 事務局担当：市川智美（いちかわ・ともみ）TEL： 03-5252-7580 FAX： 03-5252-7585E-mail： mailto:machikado@philanthropy.or.jpURL： http://www.philanthropy.or.jp/

  May 6, 2005

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• コーズ・リレイテッド・マーケティング（スターバックス）

  今日の午後は1時間ほど勉強するためにスターバックスに行った。この頃いつもオーダーするのは豆乳カフェラテ。普通のものより50円増しになるが、味もずっとまろやかになるので最近はやみつきになっている。今スターバックスで「イチロー・スターバックス　カード」というものを販売している。1000円スターバックスカードとして、もちろん1000円分の飲み物の購入に使える。このうちの200円がメイク・ア・ウィッシュ・オブ・ジャパンやその他子供達を応援しているボランティア団体の活動のために寄付されるというもの。プログラムの詳細はこちら。http://www.starbucks.co.jp/ja/pr20050210.htm2年前にも同じような企画があったそうだが、その時は２０％でなく２％の寄付だったのに586万円が寄付されたということなので、6ヶ月間にスターバックスカードやマグカップから2億9千万円以上の売り上げがあったということになる。この企画をビジネス面から見たとしても、今回スターバックスが寄付率を２％から２０％に引き上げたということは、それだけ大幅に寄付率を増やすのに見合うほどの売り上げ増を見込んでいるということなのかもしれない。また、消費者もこういう企画をサポートするという文化が身に付いてきたのだろう。企業のＣＳＲや社会貢献のあり方について、色々なところで議論が交わされているが、これからますます社会貢献活動を会社の収益性（お金以外も含めて）に結びつけるということが要求されてくる中で、コーズ・リレイテッドマーケティング（売り上げの一部を寄付する）はかなり有効なのかもしれない。

  May 3, 2005

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• 昨日の今日－税制

  昨日、ファンドレイジングの必要性について書いてみたが、今日の朝日新聞朝刊にはこんな記事が。------非営利法人への寄付税制、優遇対象を大幅拡大　政府税調2005年04月22日06時25分　政府税制調査会（首相の諮問機関）は２２日から、個人や企業が寄付をして税制上の優遇措置を受けられる非営利法人の対象を、有識者委員会が公益性を認めたものすべてに拡大する検討に入る。実現すれば、対象は今の約９００から非営利法人の相当部分に広がる見込みだ。 　政府が昨年末にまとめた新非営利法人制度案では、約２万６０００ある公益法人（社団と財団）を全廃し、同窓会など約１５００の「中間法人」と合わせ、登記だけで設立できる非営利法人に再編する。民間の有識者で作る委員会がこれらを「公益性のある法人」と「その他の法人」に区別する。 　政府税調はこの案を前提に、委員会が「公益性あり」と認めた法人に寄付した個人や法人には、所得税や法人税の控除や損金算入を認める方向で検討する。 　現在の寄付税制の優遇対象は、公益法人２万６０００のうち所管大臣が認めた約９００の特定公益増進法人に限られている。再編で生まれる非営利法人のうち２万以上が「公益性あり」とされるとの予想もあり、新たな優遇措置が実現すれば対象は飛躍的に増える。税調は６月までに基本方針をまとめる。 ----------税制なんて変わらないんだからと悲観的に見ていた人も多かったわけだが、こうやって前に動いた背景には、多くの現実打開派の人たちが行動してくださったんだろうなあと思う。感謝、感謝。こうやって日本の寄付文化も少しずつ前進しつつあるのを見ると、私ももっと自分の役割を果たさなくてはと思う。是非ともこれを実現させて欲しい。

  April 22, 2005

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• フィランソロピーを考える会

  今日はフィランソロピー協会主催の「企業のＣＳＲにおけるフィランソロピーの重要性を考えよう」というセミナーに出席した。ほとんどの出席者が企業の社会貢献室のスタッフだった。そういう方達と一緒に、ワークショップスタイルのセミナーを経験するのはとても私にとって新鮮だった。今日はＫＪ法を使って「ＣＳＲの中でのフィランソロピーの重要性」と「フィランソロピーの重要性を社内に伝えるには」という2点に焦点を当ててグループごとに話し合った。ＫＪ法というのはブレインストーミングで出されたアイデアを１枚ずつ小さなカードに書き込み、それらのカードの中から近い感じのするもの同士をグループ化していき、それらにタイトルをつけ、図解していくこと。こうした作業の中から、テーマの解決に役立つヒントやひらめきを生み出していこうとするものである。今日は３つのグループに分かれてやったのだが、最後にできあがってきた図とストーリーにはかなりの共通点があった。頭の中にぐちゃぐちゃとしていた個々のアイディアがすっきりと図解されてとても気分が良かった。また、現場の方達と、私の持っていたアイディアにあまり大きな食い違いがなかったということも大きな発見だった。まだまだ企業の中でもフィランソロピーを推進していくには大きな障害がいくつもあるようだが、それでも今日は担当者の方達の熱意を多いに感じることができて、とても励みになった。日本の企業も少しずつ変わってきているなあと実感できた。私も早く自分ができるところについての役割を果たしていかなくては。

  March 10, 2005

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• 自立を支援

  今日は初のボランティアに行ってきた。先週パブリックリソースセンターの方とＮＰＯの運営や資金調達についてお話ししていたとき、自分の芸術分野以外での経験のなさについて実感した。そのミーティングのあと、音楽とは関係のない分野でのボランティアを探してみた。そうしているうちに見つけたのがもやいという自立生活サポートセンターである。ここでは野宿者、ＤＶ被害者、生活困窮者などが自立生活を始めるために必要なアパート入居時の連帯保証人サービスやその他の人的ネットワークなどを提供している。ウェブサイトで見て興味をもちメールをしたら、すぐにお返事がきて、「次のスタッフミーティングに参加して雰囲気を見て下さい、」ということだった。それで今日の仕事のあとに飯田橋にある事務所（といってもアットホームなちいさなおうち）にうかがった。何も組織のことを知らずに、一歩足を踏み入れた途端スタッフミーティングに参加、というのもかなり珍しいかも知れない。でもその１時間半でかなりどういう活動をしているのかが把握できた。そのあとはスタッフが実際に色々な相談にこられている方達とお話しする場に混ぜて頂いた。そこでは一気に現実に迫られた感じだった。聞いているだけで辛くなるようなお話もあったが、ここでのサービスの根底にあるのは自立生活の支援。だからかろうじてポジティブでいられたのかもしれない。このもやいの連帯保証人のサービスは多くの人たちに必要とされており、相談のための面談は５月まで一杯の状態。想像できるように、契約後のトラブルも多々発生するらしく、それらのトラブル対応やフォローアップの仕事もたくさんある。横浜市では、もやいが提供しているようなサービスを行っているらしいが東京都ではまだ未対応。最近この団体のスタッフが都の方に話を持っていったらかなり反応はよかったらしい。東京都が一日も早く、こういう方達の自立生活支援のための具体的な活動を始めてくれればいいなと思う。苦しいときにこうやって本気で色々なことを一緒に考えてくれる人たちが存在するというだけで、気持ちの負担もずいぶん違ってくると思う。私も自分にできることを精一杯やっていきたい。

  February 1, 2005

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• 大きくてとっても基本的な気付き

  今日は1～2ヶ月前にお知り合いになったパブリックリソースセンターの方とお会いして2時間ほどお話しした。パブリックリソースセンターとはＮＰＯの運営を色々な側面からサポートしている団体で、GambaNpo.netというネット上で色々なＮＰＯ団体に寄付をすることができるサイトの運営もしている。ＮＰＯや企業の現状について色々と情報交換していたのだが、その中でも興味深かったのは、「みんな夢のあるプロジェクトには寄付をするがネガティブなこと（ＨＩＶ，ホームレス、ＤＶなど）には目を向けたがらない」（災害は別として）ということ。これは実際にこの間私がある企業の方とお話をしていた際にも言われたことである。最近こういう現状を聞くたびに私はいちいち驚いているのだが、これから企業の社会貢献活動に関わっていきたいと思っている人がこんな現状を知らないというのはおかしい、というとっても基本的なことに気付いた。私は今までＮＰＯといっても芸術団体にしか関わってきていない。それもアメリカで。これから日本のＮＰＯの活動を応援していきたいと思っているならば、まず一番しなくてはいけないことは自分自身が経験することなのではないか。こんなことを考えながら、東京ボランティア・市民活動センターのウェブサイトでボランティアを募集している団体のリストを検討し、ある団体に問い合わせメールを出してみた。人にどうやって社会貢献活動をするべきかという話をする前に、私自身が今までの自分の枠から出て行動し、経験してみよう。とっても当たり前なことなのに、なぜか今まで気付かなかった。

  January 26, 2005

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