片付けに動いていてテレビを付けっ放しにすることを、私はよくやる。
テレビを切ればいいのだろうが、何故か付けたままにしている。
音楽を流しているようなもの‥かなぁ。
気になる話しに、時々足を止めて聞き入る。
それは或る討論会だった。
最近‥というか、
もうずーっと続いている、高齢者による自動車事故のことだった。
加齢による反射神経の衰えや筋力の衰えが、事故を引き起こしてしまう。
車という鉄の塊による、恐ろしい出来事だ。
でも、その討論会では、
それ以上に問題にしなければならないことを言っていた。
それは‥自分がまだ若いままだと勘違いしていることだ。
老いていることに目がいかない。
老いていることを、まだ認めたくないという人間の感情が問題なのである。
そうだった‥昨日より今日、今日より明日のほうが、
脳や体が衰えているということを、自覚しなければいけなかった。
ついつい、まだまだ若いと思ってしまう。
出来ていたことが、出来なくなっているかもしれないという想像力が無い。
仕事に行っている時から考えると、
私は確実に、私より年齢が上の人たちと接触することが多くなった。
出会う場所は、バレトンやヨガ、オカリナやタロットである。
インテリアの勉強は若い人たちばかりなので、ここは除外。
殆ど私より年齢が上の人たちの集まりである。
それだから言えることだが、歳を取ってしまったと言う人たちが、
こういう集まりでは、殆ど居ない。
私のパワーを褒めつつも、自分も若いということを忘れず付け加える。
若い気持ちでいることや、若さのために色々行うことは悪いことでないし、
とても大切なことである。
だが‥忘れていけないことは、今の自分を正直に受け入れることである。
若い部分と、衰えた部分を、しっかり認識しなければならない。
私の同級生が、運転免許証の更新を悩んでいる。
年齢からするとまだ少し早いとは思うのだが、
自分の体と相談しているのだ。
体力の衰えは有るものの、大きな病気をしているわけでないのだが、
それでも若い頃を考えると、反射神経の鈍さが気になるようで、
そろそろ車や免許を手放してもいいのかと、考えているようである。