バイオゴールドオリジナルを施肥
セレクション薔薇を追肥したのが10/2なのだけど、花の終わりかけと咲き始めたものに少しオリジナルをあげてみることにした。BGセレクション薔薇は5-8-5でリンが強い。BGオリジナルは5.5-6.5-3.5と窒素とリンが強めになっている。洵花切りをしたメアリーマグダリンに10粒、花がほとんど終わったシスターと満開のマダム、どうも勢いが今ひとつの夜の調べに5~7粒くらいずつ。日本バラ会のホームページに10月のお手入れとして興味深い記事があったので転載。鉢植えのバラは、いつものように発酵済みの有機質肥料なら、月1~2回、5号鉢で5g、7号鉢なら15~20g、10号鉢なら40~50gほどを置肥します。高度化成肥料なら5号鉢で1.3g、7号鉢なら4~5g、10号鉢なら10~13gほどになります。普通化成肥料の場合は、肥料成分が少ないので成分に応じて増量します。鉢植えは水やりが多いので、肥料も早くなくなります。蕾が色づくまで置肥を続けてください。 昔の植物学者が真剣に議論したのは、植物の根は土が含有している肥料成分を、根を伸ばして取り込みに行くのか否か、という点でした。当時は取りに行くのが主流だったそうです。やがてそれは誤りで、水に溶けた肥料成分が根の周りにあると、それを吸収することが分かってきたそうです。菌根菌などの仲立ちで吸収することもあるのですが、大部分は電気的にイオンの形の3要素、チッソ(N)やリンサン(P)カリウム(K)を始め、各種の微量要素もすべてイオンの形で吸収されます。肥料成分を吸収するバラの根は、白根と呼ばれる白色の根の先端から少し上の毛根という細かい根がたくさんある部分です。細い毛根は体積当たりの表面積が広いので、肥料成分や水を太さの割には多量に吸収できるわけです。また、根の表面の細胞膜はとても精密にできていて、細かい網目状で、小さな水の分子は自由に出入りできるのですが、その他の物質は通りにくい構造になっています。高校の化学の時間に学んだ人も多いと思いますが、いわゆる半透膜の構造です。水はバラの樹液より薄いので(水の密度は高い)、浸透圧に応じて樹液を薄めるように浸透します。 ところが、例えばリンサン(H2PO4)についてはリンサンが通過できる大きさの‘チャネル'があって、普通は閉じているのですが必要に応じて開き、しかも電気的に根の細胞壁がプラスの電位にならないとマイナス電位のリンサンは侵入できません。これらの関係は、ほかの要素についても、プラスかマイナスかの違いはあっても同様です。 本来根の細胞膜は外液に対してマイナス電位で安定しているので、プラス電位になることは少なく、体内のマイナスイオンを放出して一時的に細胞壁がプラス電位になり、リンサンチャネルが開くとマイナス電位の水に溶けたリンサンイオンがバラの体内に侵入することになります。 難しそうなことはこれくらいにしますが、このような仕組みになっているので、やたらに肥料を与えても、すぐ効くのではないことを知っていて欲しいのです。秋の花が咲き終わって、耐寒性をつけさせようとカリウムを追肥するのは、あまり意味のないことです。バラ自身が寒さに向かって必要ならば、カリウムチャネルを開いて取り込みます。その時、チャネルのそばにカリウムがあれば入るのです。バランスのよい肥料を与えていれば、いつでも各種の成分が水に溶けて準備されているので、特別に追加する必要はないわけです。 肥料と水は表裏一体です。肥料が十分あっても水不足では肥料不足と同じです。また、水は十分あっても肥料が足りなければ結果は同じなのです。適量の肥料成分が過不足なく水に溶けて、毛根の周りを包んでいるのが、良好な状態なのをイメージして手入れに励んでください。また、微生物が分解してイオン化する有機質肥料よりも、初めからイオン化している化成肥料の方が早く吸収されるので、あまり化成肥料を毛嫌いせずに、適宜使い分けることがよいのです。文責・成田光雄ふーむ。ということは微粉ハイポネックスはあまり意味がないのか?でもさ、鉢植えの場合いつでもバランスの良い成分が水に溶けて用意されてるって状態を作り出すのが難しいわけよ~前に大粒のアサリ位なサイズの100%有機置肥を使ってたことがあって、明らかにその下にひげ根が集まるし、置肥の中に根を伸ばしてる事もあり…てっきり根っこが肥料分を求めて伸びるのかと思っていた。化成肥料との使い分け。その「適宜」っていうのが難しいのよね。。。チャネルが開く瞬間が何かでわかればいいのになぁ。鉢に豆電球が光るとかさ