仮想現実
とあるSNS(顔本やらつぶやき馬鹿発見器にあらず)にはまっている知人の話。
ある種のコミューンをつくっているらしい。趣味が一致すればつくりやすいのだろう。もちろん下心もあるようだが。
恋愛やら仕事やらいろいろなジャンルでメンバーから相談がくるということで妙な話を聞いた。
メールのやりとりだけでそれこそ一回も実際に遭ったことがないひとを「モトカレ」と言いたがるそうだ。
それって年齢問わず?と聞くとそうだという。
ひとりならわかるが複数かよ。うーん。
ティーンエージャーならわかるのだが、30代だと病院にいくレベルではないのか(言い過ぎ)。
・・・痛い。
バーチャルとリアルの差異を鴻上尚史が問うてから20年がたっているが、現実にそんな人種がいるとは驚きだ。
情報技術の進歩で他人との距離が近くなりすぎている。これもまた歪みのひとつだろう。
以前知恵袋系サイトの利用者が「家族や友達に相談したら負担がかかるから匿名のだれかに聞くのだ、というインタビューをどこかで読んだことがある。使い捨てのコミュニケーションによって満たされる心。仮想恋愛、仮想友情、仮想家族。リアルはどうしているのだろう?
それとも偽の恋愛体験を信じることのできる彼らはもしかしたらとても幸せな世界に生きているのかしらん。
うらやまし・・・くはないな、うん。がんばれー(某よみ)。(♂)