漢語
以前兄と子供のころにカッコイイと思った言葉の話をしたら。 「書類」という言葉が返ってきた。 どんな紙でも罵詈雑言書かれていようと仕事が絡めば書類。 妙に重いヒビキがある。 私にとっては「取材」か。 自分の業界ではつかわないが、それこそ大人の匂いがする。 漢字であることと、つぶしの利かない言葉であるせいだろう。 どこか特権的な雰囲気漂う言葉。 ここ最近、鳩ぽっぽ氏が「政権交代」と叫ぶCMがラジオにやたら流れる。 数年前コイズミが「郵政」「改革」と連呼していたのと同じ手法をつかわれているのは皮肉だ。 なんじゃこりゃ↓ エンニオ・モリコーネ/私の大好きなモリコーネ・ミュージック~小泉純一郎選曲チャリ 同じ広告会社がバックについているのだろうか。 メディアがバカになってフィルター機能がぶっ壊れているせいなのか、気分に流される国民性のせいかわからないが。 今の日本を動かしているのは議論よりワンセンテンスである。 コイズミの現役時代も野党の質問にはのらりくらりかわし、得意のキーワードをちりばめた発言しかしていなかった。 自分の土俵でしか闘わないヒクソンみたいなものである。だれも勝てない。 新聞は社説では「もっと政策論争を」などとのたまっているが。 実際は論争そのものは芸能ニュースレベルでしかとりあげられない。 いっている内容そのものよりも「争っている」ことに焦点を置いてしまう。 選挙に勝つためには酔わせるひとことをみつけたほうが勝ちなのだ。 酔わせるうえにメディアで無駄につかいたくなる言葉。 Yes,We Can!と一緒だ。 次の選挙に備えて言葉をみつけて商標登録しておけば儲かるかもしれない。 なんじゃこりゃ↓値段も凄い そういえば魁!男塾でも 私が江田島平八である! しか喋らない男がでてくるが。 こういう時代になるとそれが男らしいというよりは狡猾な手口なのではないか?という気さえしてくる。 「美しい国」も「とてつもない国」も日本人のスイッチが押されなかった。 どちらの言葉もガイジンにいわれていたら違う印象だったのではないだろうか。 やまと言葉よりは漢語のほうがたぶん国民を酔わせる。 これまたヒビキの問題であろう。 かつての政治家に重厚な雰囲気が漂っていたのは漢文の素養があったことではないか? などと検証もせず妄想しているのだが。 いかがだろう?(♂)