合唱
ムスメの合唱の発表を聴きにいく。 小さい・・・もとい、ちっちゃい子が多いので「動物のお医者さん」にでてくるそり犬のように「おれはやるぜ!」と舞台にあがるまえに燃え尽きるのではないかと心配していたがなかなかがんばっていた。お兄さんチームの中はかなり遠くの土地からきているコもいてガチなのがたのもしい。 しかし怖いわ子どもの表現。 親に手をふる子とか、燃え尽きて口が動かない子とか、練習中に関係ないはなしをする子とか。そんなのをまとめて歌をつくりあげる指導者のすごさよ。サルのしつけとかわらないんじゃないかしらん。 もうひとつは合唱というジャンルの奥行きの深さである。 アマチュアが支えている世界で基本は質と量(人数)なのだが、ヘタならヘタで選曲で戦えるのだ。面白さとか泣きとか年齢なりのみせかたとか。プロデュース能力が問われているといっていい。 じいちゃんばあちゃんの集団ばかり続いたあとで出たので新鮮だったらしく客席の反応がよかった。 説明会にいったときに指導のかたが「一生できる芸術」といっていたがなかなかいい言葉だと思う。 自分も高校生のときに齧った(というほど真剣ではないので「なめた」ぐらいのほうが適当ないいかたではあるのだ)が、一生やろうとはとても思わなかった。 だってめだてないし。どんなにひとりががんばってもたかがしれている。なんて当時思っていたけれど。 かみさんが「あなたは合唱が好きじゃなかったでしょ?」ときかれてあらためて気づいた。 そうか好きじゃなかったんだ。 兄ふたりがやっていたのでやってみたのだがつまりはそういうことだ。 なにはともあれムスメはたのしくやっている。親としてはそれがなによりもうれしい。(♂)