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ムスメのブームは、私が会社から帰ってくると ABCの唄観る! と叫ぶことだ。私の帰宅まで面倒をみていただいている義母が帰りの準備をしているところなので「おばあちゃんが帰ってからね」というと おばあちゃんばいばい!おばあちゃんばいばい! 追い出すのかい孫の分際で たぶん岡山教育虎DVDででてきたThe Alphabet Songのことなのだろうと思われる。1曲だけね、といって動画サイトで拾ってみせてやる。 レイ・チャールズがセサミストリートで歌っているモノとか、古いセサミストリートのアニメとか。ソウルっぽく歌っているやつがカッコイイ。 はやい話が「きらきら星」だ。そもそもこれ、 18世紀末のフランスで流行したシャンソン"Ah! Vous dirais-je, Maman"(あのね、お母さん)の日本語名。イギリスの詩人、ジェーン・テイラーの1806年の英語詩 “The Star” による替え歌"Twinkle, twinkle, little star"(きらめく小さなお星様)が童謡として世界的に広まり、さまざまな言語に翻訳され(wiki) ・・・だそうだ。シンプルなツクリがすばらしい。ABCがどうのというよりこのメロディが好きになったようだ。 動画サイトを見るとついついいつまでも検索してしまう。なんとかを覚えた猿のようにいつまでも探してしまう私をだれかとめてくれい。 私の今のお気に入りは「Algorithm March」だ。かみさんによれば現在放映中のモノはウィーン少年少女合唱団が美声でやっているそうだ。未見だが期待は膨らむ。 なぜか各国に輸出されていて、動画サイトをまわればワシントンやらストックホルムやらベルリンやらでだれか素人がやっている。フィリピンの刑務所でやっている映像はすごかった。そのうちお隣の国が「うちが起源ニダ!」とかいいだしたらホンモノだろう。あとは独裁国家で労働意欲を妨げるとかいって禁止されたら世界制覇認定か。「いつもここから」がセレブ扱いになるのだろうか小林綾子なみに? これもまた単純なメロディと動きが国境を飛び越えた例だ。逆にいえばシンプルにつくる、というのがいちばん美しく、いちばん難しいということかもしれない。 あるプロレスラーは「一流は技をたくさんつかわないんだ」と言っていた。同じことをいっているのだと思う。(♂)