まんがよみ日記

[哲学] カテゴリの記事

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• ZEN？

  　ある日の夫婦の会話。　妻「ムスメを寝かせるときどうしてる？」　私「茶のココロだね。寝かせて、真っ暗にして。騒ごうがなにしようが『わたしは石。あなたとは会話が成立しない時間なのよん。ニンニン』といって相手せず目をつむっているとあきらめて寝るね。あと、テンションは極力低くするのね。あんまりこちらが世間の垢をもちこむと興奮するから」　妻「・・・ふーん」　私「じゃあ、朝保育園に行かせるときになに考えてる？」　妻「菩薩のココロだね。なにしようが、なにがおきようが、でかける直前で泣こうがおむつでなにかやらかそうが、ココロを乱さずにとにかく出発へと邁進するわけよ。『あんたがなにしようがおかーさんは動じませんよ』って」　私「・・・ふーん」　適材適所というか、アホ同士というか。そんなわけで今日も平和。（♂）

  2007年09月25日

• 考えるな、感じろ。

  　後輩の結婚式の余興の脚本の第１稿が完成。　あらすじがこのまえの日曜日に集まって勢いでつくったものだから困った。アルコールいれたまま　｢○○ってどう？」いいねー！「××ってどう？」いいねー！「△△てのは？」いいよー！　と勢いだけで決めたものだ。翌朝読んだときは困った。　感想：いいねー！→いいねー！→いいよー！→オレたち天才！→でもこれどうすんの？　冷める理性。　具体性という言葉は暴走する酔っ払いの辞書にはない。　文句ばっかりいってないでまずは書いてみよう、とPCを開く。　　北杜夫がかつてお兄さんに「かけないときはどうするのか」と質問されて「まずは１行書く」と答えたそうだ。１行さえできればなんとかなる、ということだった。　まあプロだからな、とそれを聞いたとき思ったがいまとなってはよくわかる。　要はアウトラインなのだ、勝負は。スポーツ選手がカラダを大きくしてから絞って闘うカラダをつくっていくように、文章もまたムダで膨らませて削っていけばいい。絞りにしぼればなにかが残るものだ。もとい、絞った結果残るものだけがホンモノなのだ。　あとでボツにすればいいや、とだらだら勇気をだして入力。多少多くてもいいかと台詞をならべ、口にだしてリズムの悪い言葉を切っていく。　意外とはやく完成。さて、勝負はこれからだ。（♂）

  2007年09月21日

• 例の四部作映画のキャラ商品はないのだろうか

  　ようやくムスメ熱下がる。36度後半ならもうすこしだろう。　仕事帰りのかみさんとスイッチしてオムツ購入＆気分転換のため夕方外出。赤ちゃん用品の店で安く売っているらしい。～円以上なら買わなくてよし、という指令をうけて車をだす。　どうしてオムツはキャラもんばっかりなんだ。浦安系宇宙青コアラとか浦安ドブネズミとか浦安系飛行象とか浦安系黄熊とか。あとは国民的小豆含有小麦粉男と国営放送系便器周辺キャラか。　無印でいいと思うのだが。キャラ代をひけば安くなるだろうに。マジックで落書きするのも楽しかろう。可愛くないといけないと思い込んでいる業界の強迫観念ってなに？　以前、その浦安ドブネズミどもの国が巴里に進出するにあたり大論争になったと聞いた。そしてやはり回教圏でも米帝資本の象徴として扱われるという。　文化侵略　と彼らがいうのをおおげさだなあと笑っていたが、これだけ露骨にそればっかりだとそういう気がしてくる。むしろ、このへんの無自覚な感じをもうすこしあらためたほうがいいかもしれない。もともとキャラ王国ではあるひのもとの国の民は少々のキャラでは汚されない自信があるのかもしれないが。　発想をかえて、ピカチュ●があれだけ人気なら、いまこそ日本が世界に好印象を与えるチャンスだろう。でもどうせ毛唐どもはどこの国かどうかろくに興味ももたずにいうのだ。「アレはうちの国のアニメさHAHAHA」日の丸でもつけたらいいのか。今度はどこかの国が言い出すだろう「アレはウチが発祥のアニメだ」　いっそのことネズミの柄を内側に印刷してくれ。ぞんぶんに汚してやるから。ムスメが。　・・・なんてな。そこまで憎む理由もないのだが、ちょっと鬱陶しいのでいってみた。　といいつつ、ムスメの枕元には黄色い熊が赤いちゃんちゃんこ着て座っている。ちっ。（♂）

  2007年09月02日

• 演じることと食べることと

  　食べるときとおむつをかえるとき以外は寝ているムスメのために貼りついてすごす。　おかげでアル・パチーノのインタビュー本を読みきる。とにかくみたまんまのキャラであることがすばらしい。あの役はこうだった、という話は日本人俳優はしないのだろうか。日本では理詰めでやっている人が少ないのか。それともその理を言葉に置き換えて喋ることの出来る人は少ないのか。たぶん両方だろう。ｲﾝﾀﾋﾞｭｱｰの問題か。　演技を技術として語る場をたぶん日本人は必要としていないのだ。私なんぞはスポーツノンフィクションを読むようなかんじで演技論を読みたいのだが。　ところで。　食べるときに気がついたのだが、ムスメは口にいれたものが気に入ったものだと満面の笑みを浮かべる。またその笑みにリアクションをもとめるかのようにいつまでもニコニコしている←リアクションはしてやるのだが結局。　反応をけちっているわけではなくて。素朴な疑問だ。食事のときに相手の感情をもとめるのって赤ん坊なら誰でもなんだろうか。それともこのコだけなのか。　赤ん坊がだれでもそうなら、やはり食事のときになるべくひとりでなく食べるというのは大切なことなのだろう。孤食が問題になっているけれど、「うんめー」といいたいときに相手がいるのといないのとでは味が違う。できれば、何歳になっても食事のときにおたがい「おいしーね」といいあえる場がほしいものだ。　教育論と言うよりは単純に「食べること」を考えたときに切にそう思う。　「おいしーね」といえない場はさみしい。そして荒む。自分がズボラなだけだが。　問題は人の目だ。だから一人暮らしでだれもいない場であってもちゃんとキレイに盛り付けようとする人を私は尊敬する。だれもみていないところで、たったひとりの自分という客の目のためにせいいっぱいキレイに盛りつけようとする美学。　・・・いつ「自分」を休んでいるんだろうそういうひと。という余計な心配もしてしまうのだけど。（♂）

  2007年09月01日

• 飲み会の幹事とかなぜやるひとがきまってくるのか

  　マンションの管理組合の理事をやっているボスの話。　もう、住んでて長いからさー。修繕しなきゃいけないわけよ。だから業者呼んで、見積もりだしてさー。理事の中に積算わかるひといるから値引きさせてさー。　でもいるんだよそういうとき。ふだんなんにもしないくせにカネの話になると文句いうやつ。たしかに出すとなると、日ごろの積み立て安いもんだから大変ではあるんだけどね。なんにもしないのがいちばん楽ではあるよね理事としては。　ずっと管理組合で先送り、先送りされていた話だからさ。ヘタすりゃもうガタがきてもおかしくないわけよ。ただずっと住みつづけるわけだからねー。　文句いうひとをひとりひとり「いまやんなくていつやるんですか？」って説き伏せて。それでもう話し合いで４時間よ。　ああいうとき、人間がでるもんだねー。あっちこっち話してみて思うね。　すかさず。会社でふだん現場や営業とやりあっていることと変わんないじゃないですか？　あ！・・・そうかもなハハハ（苦笑）　役割理論、というコトバが社会学である。集団があれば個が分担する役割が決まってくるという理論だ。　たとえば刑務所であれば、悪いヤツばっかり集まっているはずなのに真面目なひとと不真面目な人とわかれる。あるいは全国各地から暗いヤツばっかり集めても（どんな状況だ）その中で明るいお調子者と暗い人とわかれるという。　すべてのひとはドラえもんのレギュラーキャラの誰かにあてはまる　とすれば、ボスはどこいってもボスというところで。ジャイアンなのか？そんなこわもてなひとではないのだが。　たぶんカギは物事への関わり方なんだろう。まっすぐなひとは、まっすぐな苦労と喜びを得るのだ。そうでないひとはそれなりのモノを得て、失うのだ。　・・・と、小池さんは思う←って、オバQだっけ？（♂）

  2007年08月29日

• 旅人

  　旅行好きのボスが若かりしころの夏の思い出を話していたので、聞いてみる。　民宿って、もう絶滅してますよね？　ボスが答えるより先に話を聞いていた同僚がうれしそうに民宿情報を教えてくれる。　「～の海に最近いったんだけどね、そこにいたじいさんが『昔は民宿やってたんだけどしめちゃったんだよねー』とかいうんですよ。たしかに～にはもう数軒しかないみたいで。●●にはいっぱいあるみたいよ。○○はダメかなー」　なんでいまどき民宿事情にそんなに詳しいんだ？という疑問はさておき、民宿を語るときのとてもいい顔が印象的であった。これはボスも同じ顔をする。かすかにみえる仲間意識。　旅は顔をつくる。夏の時間。空間。その年齢なりの想い。　だから旅をしよう、という話ではなくて。人の価値とはいい顔を何種類もてるかということできまるかもしれない、とふと思ったり。　多くのおしゃべりとは情報交換が目的なのではなく、いい顔をみせあう場なのだ。私はそう考える・・・と、言い切った後でわたしはいい顔をしてる。たぶん（推測というよりは願望）。（♂）

  2007年08月06日

• 偏食差別

  　ある課長が、食堂に並んでおばさんに注文していた。　この野菜、どけてくださーい。　間髪入れず「野菜嫌いっすか。こどもですねー」とツッコむ私とわるびれもせず好き嫌いを前面にだす課長。いったいどっちがコドモなのか。アレルギーとは聞いていないのでたぶん偏食であろう。　というわけで軽く差別。こいつ課長の癖に野菜食えないのかよ。とか。口にはださないが。目で語ってみる。←残してゴミになるよりはいいかも、という考え方もできるが。まったく理不尽な言いがかりだけれども。課長と野菜の因果関係はまったくないのに。　好き嫌いはいけないよ、と世間の親はよくいう。が、よく偏食小僧に出会うところをみると多くの親が教育を失敗してしまうのだろう。かくいう私も大量の山葵と葺と芥子の入った納豆は苦手だ。実際は大量の山葵を摂取するメニューはないので困らないし、なにくわぬ顔で食えるから世間的には問題はない。　だが鶏をしめるのを目撃して以来トリが食えない、という社長は経営者としてどうなの？と繰り返す私のしつこさはおそらく毎日食う納豆からきている。意味不明。これまた偏食かしらん。　ヤーさんが「鈴木？あいつはダメだ。あいつはミカンのパヤパヤのカスをきれいにとらないとミカンを食べないようなヤツだ。あんなヤツに今回のヤマは任せられねえ！」と怒鳴る吉田戦車のギャグがあったが。　偏食差別は実際にある。「鈴木？あいつはダメだ。あいつはチキンを食わないようなやつだ」となる。すくなくとも私の中では。　これまた偏食ではないが、きょーぎゅー病騒ぎのときに上司に奢りの焼肉を誘われて「ボク食べられないんです」といった新人クンはポイント大量にさげたなあ、と思い出したり。もう辞めてしまったけど。食べ物は扱いにヒトがみえる。　ボスであろうとするなら、まずチキンをどっかり食え。　かみさんが最近はじめて知ったこと。それは彼女のお母さんがミョウガが嫌いということだ。ミョウガの使い方を聞こうとして発覚した。娘に感づかれないたゆまない努力。それでこそ親だ。　そういえば。　去年サッカーやめた旅人氏は野菜嫌いらしい。野菜嫌いであることでカラダに異常があるか血液検査で調べてないとわかったとたん筋金入りの野菜嫌いをとおすことにしたという。こうなると偏食は信仰だな。弾圧弾圧。（♂）

  2007年08月01日

• 漢字４文字で語れ１日を

  　この時期になると、思い出すのは夏休みの予定表だ。　円グラフで１日の予定を描いていく、アレ。絶対やらんだろう、と思いながら描いていた記憶がある←可愛くないガキだ。　夏休みの宿題を最初に終わらせてしまうというひとに１人だけ会ったことがある。現在仕事で成功をおさめつつあるところをみると、一事に万事が顕れるというべきか。　少年よ成功したければ宿題を速くやれ。ほんとは、宿題を速くやるから偉くなるわけではなく、心がけの問題ではあるわけだが・・・という理屈をこねる前に動くやつが偉い。　そういうわけで、今日の１日を書いてみる。　眠→焦→督→眠　朝の最初を不毛な説明会で潰され、事故がおき、催促におわれ、また会議。　恨→怨→呪→企　「翔太の寿司」という寿司職人のマンガ。大資本の寿司チェーンを経営する敵役が全国あらゆる場に現れて主人公の邪魔をするのだが、いやがらせより他にやることあるだろう！経営者なんだから、とツッコみたくなる彼の１日はこんなん。体力精神力がよくありあまってるなあと感心する。ずっと思いつづけているという意味では愛の表現か。　食→遊→眠→食　これはうちのムスメ。他にやること・・・ないね。よしよし。　笑→笑→笑→笑　こんな明日でありますように。（♂）

  2007年07月25日

• 禁忌

  　先日、夕方から行われる会社の某イベントを欠席した。　それはそれでいいのだが、おもしろかったのはまわりの反応である。欠席する私に気をつかって、日中ネタにださないようにださないようにがんばっていたらしい・・・と後から聞く。　あーそりゃまたすみません←不徳のいたすところだ。実際仕事であたふたしていたのもあり、そういった気遣いに気づく余裕もなかったが←キャパせまっ。　自分からわざわざ話題をふってイベントをこれでもかとうらやましがるとか、話しやすい雰囲気をつくるとか、怒ってみせるとかが気遣いというヤツであろう。自分が腫れ物として扱われてどうするよ。不覚。　話題をなにがなんでも回避しようとする緊張感。傍目からみるとかなり滑稽だったに違いない。タブー。それはコメディのスパイスである。笑いはサスペンスあってこそだ。　その禁忌もあって、もしかしたら夕方からのイベントがはじけた（かもしれない）。　健全なやりとりとしては「いいなあ」（指を咥えた私）「いいだろー」（鼻こすりつつ周囲のひとびと）という会話が正しい。　持つ者と、持たざるもの。おたがい、それから目をそらさないウソのない会話がしたい。　美しいゴネかたってなんだろう。会社のイベントより豪華なイベントにでた上で「いいなー」ということか？　・・・絶対違うと思う。（♂）

  2007年07月23日

• グレてみる。

  　カ●●スキウイ＆レモン，ヨー●ルト仕立てという、これ以上ない頭の悪そうな飲み物をふと買う。ときどきそういう、カラダに悪いことをやってみたくなる。　日ごろ喫煙やら夜更かしやらやっているくせに高級化粧品で肌がどうこういっているヤツとかみるとアホムダな公共事業をやりつつ予算がねえといっている役所みたいだなあと思うのだが。あるいはサプリを買いまくるヤツをみるとそんなもんよりましなメシを食え！と内なるオカンが目を覚ますわけだが。　こういうしょうもない破壊衝動（プチ自●行為かしらん）にかられるところをみると彼らも自分も同じ人間なんだなあというこれまたプチ連帯感を勝手にもったりして。むこうはもたれてもこまるだろうけれど。　というわけで試してみる。　甘ったるくて、いろんなモンで合成してますがなにか？みたいなよくわからん味付け。「イチゴ味」「メロン味」「バナナ味」（三大ジャリフレイバー）の系譜。冷静に考えるとそれって果物の味とちがくね？といいたくなるツクリだ。　ぐびぐび。でも意外と口には残らない、細やかな舌触り。　ああ正しくカラダに悪そうだ。期待通り。　壁塗りの際に大きなヒビが入らないようにわざとヒビをいれるような、あるいは機械にあえて壊れやすい箇所をつくることでメンテを楽にするような、そういう意味のあるムダな行為だ。　ちなみに２０代のころはそれは「ゲーセン」だった。パチンコだとうっかり儲かったら生活終わりそうな気がしたので手をださなかった。というヘタレな理由だが。いまはまったく行かないが。そんな経歴？を経てカ●●ス。進化なのか退化なのかわからないが。　さ、明日から普通の生活に戻ろう。（♂）

  2007年07月20日

• じっと足をみる

  　電車の中、並んだ足から顔がみえた。　ただ7人がけの席に座っているひとの靴をそれぞれみていただけなのだが。あの赤茶色っぽいのは牛革かなあとか、ぼーっと眺めていたとき、ふと、気づいた。靴や靴下、ズボンというハードの話ではない。角度や緊張感、置き方から内面、ソフトがみえる気がしたのだ。　偉そうな人、疲れているひと。内気なひと。チカラの入り具合。　よく「面接のときは足をそろえろ」などとマニュアルには書いてある。納得である。足は思っている以上に雄弁に語る。タップダンスなるむちゃな表現を考えた人は天才かもしれない。制服を着せたほうが生徒のカオがみえてくるように、規制があるがゆえにみえてくる個性。　足フェチは人間としてまったく理解できないが、同じことなのかしらん。足（脚？）からみえるオンナ度。たぶんこういうのは理屈じゃなくてDNAなんだろう。　・・・と、朝から足をみている私もフェチかしらん。もしかしたら他のカラダにも饒舌な部分はあるかもしれない。たとえば「首が語る」とか「なにもしない手が語る」というのが私が演劇という人体表現をやった結果得た結論ではあるのだけれど。　カラダをパーツで分析するのってヘンタイ？（♂）

  2007年07月04日

• HOW　TO　ガマン

  　金持ちケンカせずってなぜいうのだろう？　ガツガツしている人のほうが金儲けするだろうに。　実際はカネモチもビンボーも等しく短気に暮らしている。そして私も。あるときは怒り、あるときはそれを飲み込む。　怒ったら自分の尊厳が傷つくと思えば我慢する。それがオトナだろう。というわけで、ガマンのしかたをかんがえてみる。　オーケンが困難にぶちあたると「特攻艇●天の乗組員に比べれば」という精神状態を想像して危機を乗り切る、とエッセイに書いていた。自分でも書いているように不謹慎ではあるがこれって意外と有効なことが多い。　私の場合は、悲劇のヒーローに自己投影しずらいので、事象と無理やり比べてみる。　たとえば。　そんな問題は●●が●●を実効支配していることにくらべればたいしたことじゃないよ　仕事の些細なことと、自分にも関わる国際政治と比べるのもなんだけど。否、比較そのものが無意味だからこそいいのだ。　もしかしたらこういう方法論が全共闘世代というしょうもない世代を生み出したり、今日の妙な保守化の傾向をうんだりしているのかもしれないけれど。　腹が立つことが多いのは、自分が無知なとき。そう考えれば真剣に新聞を読もうと思う。　もっともそこで腹が立つ記事が多かったりするのだが。この場合はどうしたらいいのか？意識を宇宙レベルにしなきゃだめか？　そんな問題はビッグバンにくらべればたいしたことじゃないよ　例えがでかすぎる。とりあえず実験。泣くムスメを前に。　あー泣きやがったよ。でもそんなことはビッグバンに比べればたいしたことじゃないよ　・・・電波だなオレ。っていうか、ビッグバンより当座の問題としては大きくないか？　ぐーぐるマップみたいに、どこまで自分の視界を上まであげられるか。やってみると器がわかる。会社生活が最上級のひとはストレスから逃れられないということだ。　そういうわけで私の宇宙観は　ムスメ＞ビッグバン　らしい。ちいせえって。（♂）

  2007年06月07日

• 主婦度と前衛

  　洗濯機にタイマーを仕掛けて出勤前に洗濯物を干す。やった！早起きだ！キャンディん家（ち）に勝った！主婦度があがった！　と思ったら奴ら（複数形）は犬（大型）の散歩を終えて帰ってきた。　いったい何時に起きてるんだ君達。そもそもいつ寝てるんだ。　そういうわけで傷心で（？）出勤。１階のトイレの鏡が話題に。　私の会社は1階をアートスペースとして某団体に貸しているのだが、1階トイレが社員と共用なのである。出入りの若いガクセーがおいたしたらしい。鏡に文字を貼り付けてある。それが写真。腹が立つので全景はみせない。こっちが何もいわないと思ってやっているのがみえみえである。　前衛とか実験とかゲリラとかいうけれどやってることは思いつきだろう。ってだれか教えてやれよ。だれもいわないからオレがいう。　そんなやつは百叩きの刑だ！トイレ掃除だ！校庭うさぎとびで10周だ！　と憤ってみる。ちなみに　器物損壊：3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料　らしい。怒られる前にちゃんとキレイにしなさいね若いの。｢窓ガラスの理論」ではないけれど、ここでキレイにしとかないと際限なくなる。はやく処理しようよ。はっきりいって目障りです。だれが。もちろん私が。はい。　社員のツッコミの歯切れが悪いのが気になる。たぶん、「アーチストさんだから」とか「げいじつだから」とかなんとか。お芸術コンプレックスに怯えているんじゃないかしらん。「わたしにはわからんけれども」みたいな腰のひけかたが情けない。　こういう暴挙を見つけ次第てめー神聖なる（笑）社屋をなんと心得る！とネリチャギもしくはぐーぱんち。それがオトナの態度というものです。ただしく弾圧してやりましょう。あしたの日本美術界のために。押忍っ。　別に社屋に愛があるわけでもない（というかまったくない）が。テリトリーが侵害されている気がするのが腹がたつんだよなー。それとも表現活動への嫉妬なのか？違うと思いたい。　甘えるな世間に。（♂）

  2007年06月04日

• ぶらぼー。

  　午後、技術的な説明会に出席。　ちっとも平坦ですすまない上に直接的でない説明にしびれをきらし途中退場。睡魔と闘うための2時間ならべつのことにつかいたい。　みんなあれでわかったのか？　もっとローカルな説明でいいだろうに。総論をだらだらと平気ですすめようとする話し手と、ふつうに聞いている聞き手。早送りしようよ。「たとえばこういう場合、こうなります」とかさー。各論でいいんだ各論で。　つかみもなかればキモもない。話すシュミレーションをしてから会場にきているとは思えない。みんな眠いときは寝ろ喋り手のために。鼾つきで。鼻提灯つきで。そしたら次喋るとき反省するだろうに。喋り手は聴き手が育てるのだ。礼儀正しくするばかりが聞き方ではないだろう。　昔みたガイジンの舞台で、客席の後ろから現れたブラボーオヤジを思い出す。6000円払ったのに立ち見の上に非常に眠くなるくだらない舞台だった。が、カーテンコールのときにおっさんがロビーからがちゃりと入ってきて叫んだのだ。「ブラボー！ブラボー！」そんな日本語はねえ。恥ずかしいからやめてくれ。だいいち観てなかったじゃないかあんたは。あんたみたいなのが舞台表現を殺すのだ。とわなわなと震えた20代のオレさ。なんだよ「さ」ってのは。　野次でもとばせばいいんだろうか。「ブラボー！」野次じゃねえし。　ストリップ劇場にいったはずなのに人体構造をのんびり教科書つかって語るような内容にいらいら。まず他人の時間をとっていることにもっと遠慮しろよ。　それとも自分の日本語のリスニング能力が落ちているだけかしらん。　夕方、賞与の受け入れをきめる組合の投票。演説好きのひとが転勤したために最速の投票。文句がいっさいでないところに会社の限界を感じる。自分もいわなかったのだけれど。　意見がでないというのは現実を知っていて疲弊しているからで、経営者がもし「安心安心」と思っているなら間違いだ。黙れといわなくても黙っている病んだ状況に気づけ。　もっともそういうところに危機感を覚えないから今日の窮状があるわけだが。　・・・どんどんマスコミがアホになっていく日本の状態にとても似ている。圧力によって黙らされる意見があるうちは健全だ。圧力もないのにみんながだんまりを決め込むのって、疲労だけが原因ではない。どこか腐ってるんだろう。　せめて酢じゃなくてワインになってくれ。（♂）

  2007年06月01日

• 道

  　高校と大学がいっしょだったヤツの名前をWEBで探すとHit!でも所属している組織名が精神世界のモノになっていた。おーいなぜそっちにいくのだ。　･･･みなかったことにする。嗚呼他人他人。　昔自分の芝居にでてくれたひと（演技力抜群でした）を検索したら、顔写真とともに現在の仕事がでてきてビビる。　●●コンサルタント　なんじゃそりゃ。これまた業が深そうな商売を・・・まあなにもいうまい。　ついでに、共演者を検索。ぽちっとな。　～で～ストを務めておられる●●さん。セミナー講師の経験も豊富で、～の魅力や、～のノウハウを、わかりやすくお教えくださいました　うわこれまた派手な。同じ舞台にたっていたのにこうも違うとは。　あれから１●年。年月は人を変える。でも当時の私生活とか語り口を考えるとそれほど不自然でもないような気も。みんななるようにしかならないのだ。だからこそもがくのだが。　実際にするかどうかはべつとして「リセット」に若いころは憧れるものだ。でも人は一本の道からそれほどはずれることはできない、とこういう事例を見ると思う。もし簡単に道をはずれていける人がいたら幸福な人だ、というのは違うだろう。なぜならそういうひとは迷走を繰り返すだろうから。　それもまた結局は一本の道になっているのだろう。　結局は一本の道になるなら、よりよく進もう。迷ったときに相談するだれかを脳内に。いや、現実世界に置いてもいいのだが、現実の人はそれほどしょっちゅう些細なことで頼るわけにはいかないだろう。　本のキャラとか。名台詞の多い友人とか。皮肉の多い家族とか。一刀両断の武士とか。　あいつならああいうね！という引き出しをもっと多くもとう。それが行動規範というものだろう。宗教・教育・政治。いろんな視点はもってもちすぎることはない。本を読まなきゃ。ただでさえ狭い器が狭くなる。　１●年前、今の自分が想像つかなかったように、１●年後の自分はわからない。なんとかコンサルタントにはすくなくともなっていないだろうけれど。　だからしっかり暮らさなきゃ・・・と書こうとして「くさらなきゃ」と入力。もうだめだ・・・って、ダメなのか？（♂）

  2007年05月30日

• 悪態

  　腹芸が苦手だ。　あのーその～なんだ、あれということでわかったな。とかなんとか言いながら爬虫類系の部下に目配せすると翌日偶然にも仕事の邪魔になるやつが消えている。責任は回避しつつ権利は行使。みたいな←って劇画の読みすぎだけど。そもそもそれは腹芸ではないし。　文句は常に直球に。いうかいわないかだ。　いえたときはいい。いえないときはどうなるかというと、残るのである。　のみこんだことばはどこにいくのだろう＠野田秀樹　どこにといえば、それは端末を叩きながらの悪態になる。　んだよー。ったく。っていうかさー。もー。なんだかなー。どういうつもりなんだよーぉ。　と、言葉にならない呪詛と英語が喋れないくせに覚えているfour letter wordを撒き散らしながら吐き出し、机の下に軽くトウキック。　迷惑なのは臨席の同僚O氏であろう。すまん（とりあえず）。　ふと、気づいてしまった。それだけですめばよかったのだが、実は風呂の中でもソレに近い言葉を排泄（といっていいだろう）していたのだ。ひとりでハイっている分にはいいが、ムスメが聞いたらなんと思うだろう。もしかしたらマネをするかもしれない。　というわけで、もうすこし（じゃなくてかなり）表現を変えなくては。　一句詠めばいいのだろうか。　あるいは将来お話してーとせがまれたときに備えて童話に置き換えてみればいいのだろうか。狐ばっかり登場しそうだが。　それとも絵や音楽に変えればいいのか。　いずれにしても、ただ飲み込むという態度は結局澱として残る。助けて百太郎。（♂）

  2007年05月25日

• 直球勝負

  　朝、株主が集められて社債の説明会。　あらたに制度としての社債が発行されるのだがひとくちの金額があまりにでかすぎるので共同出資を募（ってや）りますという。その小さな一口でさえどう考えてもデカい。ほんとに集める気があるのかね？同僚の純粋まっすぐ君があれやこれや小賢しくケチをつけようとネタを探して重箱のスミを突いていたが、会社側は想定の範囲だったらしくあっという間にかたづける。　彼はこう聞けばよかったのだ。　「株主に配当をまったくだしてないし社員にロクに給料を払ってない状況で、社債買ったひとに利子払うのってだれがどこからゼニもってきて利子払うんですか。株主と社員にどう説明するんですか」　しんじつはいつもひとーつ＠偽小学生探偵。ストライクを狙う質問はカーブでなくて直球勝負でよろしく←言えばよかった。ちっ。　ガイジンのクライアントとあいかわらず揉める。そんなカネはねえとかなんとか。急がせておいてそりゃあねえだろ。　アングロサクソン相手にはデリカシーのない直球勝負な喋り方をしたほうがいいようだ。「できねえっつったらできねえんだよこのタコ自分でやりやがれおら」とか。早く終われこのゴタゴタ。　午後会社を休んでデパートへ。　受け取り票に地図があったのでそれをもとにカウンターを探しさまよう。目的地に接近したとたん店員さんがさっと近づき伝票を受け取り小走りに奥へひっこみまた小走りで戻ってきてニッコリ笑って渡してくれたのだ。俊敏にして流麗。　もしかしたらあたりまえのことなのかもしれないけれど、こちらのストレスと要求をみたす動きにさすがだなあと感動。教育なのか。その店員さんの意識の高さなのか。なにがって、　まず(1)指定された場所かどうか迷っている客より先に察して案内することで客のストレスが軽減。また(2)小走りに移動することで時間的にも視覚的にも待つストレスが減り、さらに（3)満面の笑顔で安心感。これら３つが流れるように行われたのはさすが伊勢丹（仮名）。　もっともかみさんには「さみしそうな顔してたんじゃないのおっさんが」といわれたが。ほっとけ。　帰宅して船越なんとかの刑事ドラマをみながらムスメを風呂にいれる。このテロ朝のドラマが安いながらもある種の様式美でつくられていることに感動。　台詞のテンポ。場の切り替え。きっちり芝居ができる役者。お約束とご都合主義で展開する時代劇のような脚本。日本人の演歌心をくすぐる哀愁のギターとサックスの音響。ステキすぎ。リピーターにはならないが評価はよし。願わくばもっとカネをかけてやればいいのに。　以前はこういうお約束だらけな、役者が観たような顔だらけの作品を軽蔑していた。ワンパターンというのはなかなかわかっていても強固ななにかがないとできないものだ。たとえばサザ●さんの質の高さを疑うひとは誰もいないだろう。若いときはついヒネったものが偉いと思う。でも万人にハートに届くモノはベタなものだ。　意外と、いいもの、すごいものはそこらへんにあたりまえのようなものとして転がっている。そんなことにいまさら気づく30代って遅い？（♂）

  2007年05月24日

• 芸は身を・・・

  　音楽教室を開いている知人がいる。　あるとき私生活に問題を抱える生徒に親切のつもりで「厳しいときは休んでいいんだよ」といったらかえってきたこたえが泣かせた。　「こういうときだからこそなんとしてでもきたいんです」　芸は身を助ける、という。自分も芝居を齧っていたころ、問題を抱える人を多く見た。芸能･芸術はとかくそういう傷を癒す場であるらしい。もちろん問題のない人なんて居ない、といってしまえばそれまでだが。だいたい自分がどうだったかといえばはなはだ自信がない。　筝を教えている母が若いころ、いまは亡き祖父はいったそうだ。　芸が身を助けるような生活はだめだ。　生計という意味ではなく、精神的なバランスのことらしい。これまた正しい。遊びがないと表現に艶はない。ストイックさしかないのは自然食レストランのようなものだ。なにかが物足りないモノになる。　とかく成功譚は、表現者がどん底から這い上がってなにかをつかむ物語にしたくなるものだ。それは書き手に読み手の嫉妬心をくすぐるように書かなくてはいけない使命があるからである。でも間違ってはいけない。どん底だから宝石が磨かれるわけではない。魅力的なものがふさわしい魅力的な装いで表されるからこそ客がつくのだ。　どん底でも歓喜の歌は歌えるし、幸せの絶頂でもブルースは歌える。最終的には｢地」がでてしまうとしても、表現の神様の前では生活の垢を落として身を捧げるのがルールなのかもしれない。　もしかしたらそうした神聖さ・平等さ（というより不条理さ）があるからこそその生徒さんは通うのか？努力・犠牲がかならずしもすべて報われないという点でも宗教的だ。　願わくば、彼女の問題がはやく解決して「芸が身を助けない環境」になりますように。客にそんな悲しい音が伝わったら生徒さんだけの不幸ではなくなるだろう？　だからぼくはうたうんだよ　せいいっぱい　でかいこえで（♂）

  2007年05月21日

• 激痛DM

  　知人から芝居のDMが届いた。　それはまあいい。衝撃だったのが、チラシと同封されて手書きのマンガが入っていたことだ。挨拶文のかわりにである。画像はさすがに載せない。　ヘタ上手ということばがあるが、ヘタ上手を狙ってヘタという、よくあるパターンである。外したギャグのつもりが外れているとしかみえないような。　激痛。　学生芝居では勢い勝負の「ガロっぽい」デザインはよくみかける。頭が悪そうだけれど、まあ若さの過ちということで許そうみたいなヤツだ。まさか30代になってこういうデザインで来るとは。　なにがあった？　もともとそいつがマンガを描くという話もきいたことがない。残念ではあるが退化だ←といってしまおう。マンガという手段がダメというわけではない。質の問題である。キャリアを積んでいるなら、キャリアにふさわしい練られたモノがないとダメだ。　もう人生3分の１過ぎてるんだから。　表現の場に長くいれば、ときには停滞することもあるだろう。ただ、その挨拶文代わりのマンガから感じられたのはそういう一時的ななにかではなく。志を失ったなにかだ。　どうするんだろうこいつは。たとえばいまから3年後、こいつが演劇ぶっくの表紙を飾る（それもどうかと思うけど）のはありえない。表現の神様に生贄としてささげた普通の生活にみあったものをヤツは得ているのか。　オカネじゃない。魂の話だ。　こういうがっかりって表現の世界にかぎらない。　自分がいまやっていることを胸をはってひとにいえるか？それを問い続けていたい。さもなければいつか私も他人様にそういううっかりな痛い｢挨拶」をしてしまうだろう。　逆にいえば今停滞していたとしても上を、前を見続けているかぎり磨かれていくものがある。　このDM痛いよ、とか、もうやめたら？って素直に世間様として伝えてやればいいのか？それができない私はたぶんもう友達とはいえないのだろう。　余計なお世話なのは百も承知だが。　・・・ねえ、元気？（♂）

  2007年05月08日

• 同じ穴の狢

  　あまりにアホらしくて軽蔑をとおりこして尊敬してしまう台詞がある。　たとえばそれは私の母の知人の息子の台詞だ。　「いやあ、女の子といろいろつきあったけど●●（妹の名）ほどの娘（コ←80年代表記）はなかなかいないよ」　まあ、百歩譲って小学生の甥がいうならまだわかる←無理やり理解をしめそうとすれば。息子は大学生だ。そして妹は高校生だ。きもちわりー。つーか、それくらいの年でシスコンって隠せよ。　聞いてるこちらのアホらしさを倍増させるのは兄のアホさ加減に加えてそれをうれしそうに話す母の知人（♀）である。兄のアホさ加減に親のアホさ加減。自慢の娘なのだろう、たぶん。　ネタじゃなくてガチなところがたまらない。反芻したくなる。反芻したうえでいやーんな気持ちになる。ホールズを舐める感覚に似ているかもしれない。　イヤなのに、つい味わってしまう。ああ人間って不思議。　そういうわけで現在こっそりつかわせてもらっている。　「いやー、人生３●年赤ちゃんをいろいろみてきたけどうちのムスメほどの子はなかなかいないよ」　・・・・・ガチですがなにか？　あ、家の外では口が裂けてもつかいませんのであしからず。とWEBで書いてみる。（♂）

  2007年04月28日

• ５分だけの世界

  　時間について考える。　～するヒマがない、とはよくいうセリフだが実は発想が間違っているのではないかと。　～しよう、とあらためて時間をとろうとするとかったるいし、ヘタすればいつまでやってもやらない。あるいはやりすぎる。　それよりはたとえば5分間～しよう、と集中すればいいのだ。　週末だらだらと掃除するよりは、食事の前に5分だけかたづけるとか。　ブログも5分に限定して書きかけでやめるとか←やってみろって。　そういえば小学校での短時間読書は絶大な効果がある、とよく聞く。これもまた同じ発想だろう。　All or Nothingではなくて、5分だけなにかをする。集中力も磨かれるし、能率もあがるし、達成感もある。　たとえば年間で毎日5分をつかうということになれば5分×365日＝30時間だ。恐ろしい。その集中をもって人生を突っ走るとすれば（ありえないけれど）、濃い5分間が何コマとれるのだ？と考えると、人を待たせるのがとても罪なこと、と思ったりするわけで。　といいながら平気で待たせたりするわけだが。　借金に利子がつくように、人を待たせることにも利子がつく、と心したほうがいいだろう。何で利子を払うのかわからないが。信用か？　作家がさんざん読者や制作スタッフをじりじりと待たせながらも作品をつくるのは、あれはある種の賭けといえるかもしれない。たくさんのひとの時間や忍耐や信用をBETして、偉大な作品を払い戻す行為。　つくづく自分がリーマンにしかなれないのだと思う。（♂）

  2007年04月02日

• もてる方法

  　結婚前、いろいろあったといわれる同僚と雑談。　昔もてたんでしょ？と話をふると否定。直後の台詞がよかった。 女のひとはね、話をよく聞いて、うんうんうなづいていればいいんですよ。もててないけど、僕がやってたのはそういうことですよ。 「もてていた」からこその言葉だ。 だいいち、オトコとオンナで脳のつくり違うんだから。いろいろいったって通じるわけないでしょ。だからうなづくんですよ。話を聞いてもらいたいんですよ女のひとは。 深い。性差別というなかれ。男だってそうだろう。話を聞いてほしいのは（たぶん）。　まあ、あんまり男女の違いをいうと奥さんに怒られるんだけどね、ハハハ。 名言ですね（←皮肉でもよいしょでもない）。社内の独身男に教えてやってくださいよいっぱい余ってるんだから同じ課でもいるでしょ？（←おいおい余計なお世話だ）というと急につけくわえた。 でも難しいのは、うなづくことよりもうなづく場にまでもちこむことなんだよねー。いくら技術を知っても実戦がないと。そう、実戦までいけばねー。　まったくだ。というより、その「実戦」にもちこむ技術がほんとは肝心な気がするんだが。　・・・しまったそこを突っ込むんだった、ちっ。（♂）

  2007年03月26日

• ずばっと

  　石垣りんの詩集を読みながら帰宅。　プロの詩人にいうのもなんだが、無駄がない。ただ削られているだけでなく、なんというか、ずばっとくる。無理がない。生活感がありながら、カビがはえてない。そこが好きだ。　なぜだか一般に言われる「生活感のある文章、あるいは表現」というのはかび臭さと売っているようなところがある。　文章に無理がない、というのは実は矛盾（奇跡？）だ。文章そのものが、なにかひっかかりがあって衝動をもって綴られるものだとすれば大いなるムダであり、どこか胸にひっかかりがあったからこそ存在する。　若者には力みがあり、年寄りにはあえて枯れようとする無理がある。おもねることもなく、年なりに、立場なりにつくられるコトバ。適正な重さ。適正な時間軸。　書きたいことがあるから書くわけだけれど、私もそのもやもやから言葉への切り替えの能力が少しでも｢適正」になればと思う。　そう、衝動から伝達への最短距離をいきたい。（♂）

  2007年03月20日

• 美しきもの

  　ひさしぶりに「ガラスの仮面」を読み返す。冷静に読むと速水さんってロ○コン？　・・・とかいったら世間のファンを敵にまわすのかしらん。　昔、知人の役者がロ○コンであることを誇りに思っている、とのたまった。いまはどうしているやら。たまに芝居のチラシでみかけるが。　べつのある演劇関係者は「いい演出家はロ○コンだ」といった。言った当人は忘れているだろうが。どうしてみんな威張るんだロ○コンであることを。　これまた違う分野？であるが会社の同僚からDTであることを誇りにしている、という発言をきいたことがある。さっさと捨てろそんなもん。　なんでもいばればいいのか。　いいのだ。　その姿勢やよし！　これまた昔の話だが。　結婚がきまった友人の家にお祝いを届けに行ったら、友人が不在でお母さんがでてきた。表札に息子（＝つまり友人）の名前があったので、「あーまだ載せてるんですね」といったらかえってきた答えがよかった。　「うん。しばらくは載せておくの」（にっこり）　20過ぎたら母は害毒である、といったのは遠藤周作だったとは思うが、すくなくともこういう笑顔をみるかぎりでは害毒でもええやん、という気がしたものだ。　そんなかれらに比べたら会社のロッカーに雑誌のおまけの井○和香のシールを貼っている私なんぞ可愛いものだろう。　業を抱えるなら、どうどうと抱えよ。美しきもの、汝の名は確信犯。（♂）

  2007年03月12日

• いいひとでいたらどうでもいいひとになる。いうことがあるならいえ

  　すでに手配の終わった仕事でヒト悶着。先方が高いといいだしているという。　もう何年も続けて受けている仕事だ。珍しくトラブルもなくスムーズにいって安心安心バンザイバンザイだったのに。先方の担当が替わったばっかりでいろいろとケチをつけたいらしい。「オレ流」にしたいのだろう。　担当営業、すっかり弱気でさっさと値引きしてケリをつけたいという。払うのはこちらもケリがつくし事務的にはラクだが、ここで簡単に払ったらボッタクリを認めることになる。ボッタクリではないのに。筋はとおしてるんだから。今後おどせば値引きするひと（会社）と思われるよ。といってみる。　偉そうに。　感謝しない国にまで意味のないカネ黙って文句もいわずにばらまいているどっかの国の外交といっしょですよ。とはあえていわないが←白洲次郎の本を読んですっかり影響されている私。　発注先に相談すると「なんなら先方にいって説明してもいいですよ」とまでいう。ケンカごしではなく穏やかな口調だったがあとあと考えたら間に入っている担当営業なり私の火消しのまずさに怒り心頭だったかもしれない。すみませんふがいなくて。社内の話というか、対外的な交渉術の話だよなこれ。　しかし。　「業者同行しての事情説明」の提案をさらに先方にするとなんであわなきゃいけねえんだ！みたいな話になったらしい。こうなるともはやボタンの掛け違いで肩をおもみしましょうかといってもなんでもまれなきゃいけねえんだ！みたいな話になるのだろう。　そういう面倒なヒトなのだ。友達いないのか（小声）。　というわけで、涙目の担当営業が課の上司に相談。上司と担当営業と発注担当の私で三者会談→問題の整理。　上司の整理の仕方がよかった。キャリアがなせる業だ。　最初にやったのは発注先の仕事の視覚イメージ化。「こういう内容で、この量でこの時間→金額は妥当」という結論に。　この話でカネがどうこうという表面的な解決の話よりは３人のイメージの共有化がはかられた。話の前提ができる。　不服そうな担当営業。でも・・・といいかけると「おまえが納得いかない部分があるなら、この際発注業者さんよんでとことん話そうよ」という。というわけで発注先を呼び出し、４者会談。大説明大会。　ここでさらに事態の明確化がすすむ。　さらに上司氏、先方分析。　「高いといっているのにもいろいろ意図があるんじゃないの？」　たとえば、もうすこしさげろとか。いくらならいいとか。と例をいろいろとあげる。　先方の怒りの内容を整理。　オレがついてってやるからさ、話そうよ。難しい話じゃないよ。もしかしたら金額の話になるかもしれないけど。　部下の不安をとりのぞくひとこと。　あいまいな部分をひとつひとつほぐす手順に感動。そう、なにかあったらまずは単純化して対策を練るべきなのだ。　他のダメ上司との違いは、やっていることへの信念の有無であろう。お客さんから強くいわれてあわててしまうひとが多いのは、おそらく｢正しい」仕事への美学と言うか信念がないのだと思う。社員教育のまずさでもあるが。　もちろん意固地になってひとの話を聞かないのは論外だが。　「正しい」と思って、「正しい」手順をふんでいる自信があればだれになにいわれようと揺るがない。間違っていたら謝ればいい。客の怒り＝自分たちの悪ではない。これは日本の教育（他国は知らないが）の間違えている部分だが、争いが悪いということになっている。争わなくてはいけないことだっていっぱいあるはずだ。　争いにだって種類がある。相手が悪い場合だってある。八百長として負けなくてはいけない試合だってある。　もちろん自分が営業ではないからいえる台詞ではあるのだが。（♂）

  2007年03月09日

• 自虐ってすばらしい

  　同僚が見積もりを頼みにきた。　資料にはヘンに細かい、むしろ病的な指定が入っている。なんだこりゃ。　言わないまでも顔が語っていたらしく、同僚氏がいう。　「ヘンだと思うでしょ」ええまあ。「このお客さんUTSUなんだよね」え？　え、というコメントには意味がある。同僚氏がそれになりかかったのだ。なにもいわないでいると同僚氏つづける。「自分もそうだったからさー、気持ちがよくわかるんだよね。だいたい」　いいじゃないすか（この手の話は自分からはさすがにツッコみをいれられない）。　「おもしろいよみてると。次にこういうなあみたいな予想がつくんだよねえ」　といってへっへっへと笑う。すげえ。自分をネタにできる時点で彼がいかに病気とつきあってうまくやっているかかがよくわかった。笑い。それは問題からの距離だ。　「会社の中では次は～があぶないなあ。いまのままだとなるので楽しみにしてるんだよ」　言ってやったほうが親切でいいんじゃないですか。「うん。しょっちゅう言ってる。本人はいやがっているけどね」　ここでもへっへっへと笑うのであった。強いなあ。（♂）

  2007年02月28日

• 今日はこのくらいにしといたるわ

  　エライ人たちが、会議をさんざん繰り返したあげく。　現体制・現状維持でいく！　という鶴の一声でなにもかも終わってしまったらしい。さんざんあれやこれや提案させられたあげくそれかよ。とボスがぼやくこと山の如し。そういうわけで、私の隣にはサポートメンバーはこない。そういうオチになるだろう、と予想通りのオチに苦笑。たまにはいい裏切りをしてほしいものだが会社。　現体制・現状維持でいく！　かっこいい。発語の快感というやつだ。なんか凄い決断したような気になるではないか。　実際は通訳するなら、　なんもしませーん。　という保留の意味しかないが。　そういうわけで、ある意味尊敬をこめて乱用することにする。　かみさんに「太ったよ！」と叱られても、　現体制・現状維持でいく！　今月の生活費どうするの？という状況になっても、　現体制・現状維持でいく！　寝癖ついてるよ、と指摘されても、　現体制・現状維持でいく！　・・・ダメだろう。　そういえば、W杯フランス大会アジア予選韓国戦で守備崩壊にパニクった加茂監督が途中出場の秋田豊に攻めるのか守るのか聞かれて「このままやー！」と叫んでいた、という記事を思い出した。その試合、日本は悪夢の逆転負けを食らう。　なにか手をうつのって、そんなに難しいことなのか？（♂）

  2007年02月21日

• 仕事をしてもひとり

  　ワタミの社長の本を読んでいたら、某浦安鼠島のキャスト（ようするに鼠やら黄熊やら着ぐるみのアレ）の話がでていた。　数あるバイトの中でも人気の「キャスト」だが、経験者が有利かというとそうではなくて、必ずオークションを受けさせられるらしい。そしてかなりの確率で落ちるという。　落とされるときにいわれるのが、「君には慣れがある」という指摘だそうだ。　この視点は新鮮だ。本来の発想ならばなにかと熟練したものがよいとされる。しかしかれらが扱うのは遊戯空間だ。リピーターを呼ぶ新鮮な娯楽を提供つづけるために多少のぎこちなさは目をつむり、慣れてない緊張感を維持しようとする。そのためにリセットのデメリットを怖がらない提供者の姿勢が凄い。　「台詞から入って、台詞からでるべき」演劇論としても理にかなっているが、組織論として考えていい話である。　だからヒトをくれ社長。←昨日の会議で自分の課を増員する案がボツになったらしい。いれるいれるといいつづけては動きないのってどうなのよ。（♂）

  2007年02月13日

• 家事やってたらケンカのヒマとpowerはないはずだが

  　同僚同士がどうでもいいことで冷戦状態になること１ヶ月。このたびどうやらおさまったらしい。　くだらねえ←手鼻。といったら終わりなんだが。　原因は、年末の忙しさにかまけてある手続きがいい加減だったことで手続きをされる側が制裁に近い仕打ち→怒→双方まったく口をきかない、という会社員とも思えないやりとり。そんなことでenergyを遣うのがもったいない。ささいなことだ。　このCherryめが！　ささいなことをいつまでもひっぱるのはガキだ。社会人ならケンカはその場で終えろ。あるいはどうにか飲み込め。火種ははやめになんとかしろ。自分も性格はある点で陰険なほうだが、いわゆる「シカト」はあまりにしょうもないのでしない。人間として最低な手段だと思っている。　・・・それとも周囲の人は私にガマンして「どうにか飲み込んでいる」のかしらん？　「金持ちケンカせず」という。実は時間と場所があるやつほどケンカをするようだ←どっかの国もそうだなそういえば。なんらかの義務をはたす立場にいたら、いちいちひきずっていたら家に迷惑がかかる。あるいは会社に迷惑がかかる。つまり自分で自分の環境をせばめていくのだ。そして生き辛くなっていく。　ヒマですね君達　といってやればよかったのか。いやいや、そんなツッコミをする時間も私にはもったいない。人生は短い。そんなツッコミをするヒマがあったら流しの皿でも洗うよ。ぷぷ。（♂）

  2007年02月07日

• 適度に快適じゃない

  　快適な家をつくってくれといわれると私は反論する。家にずっといついたら人間はダメになる。仕事にも出かけるし、子供たちは巣立っていくものでずっと家にいたら困る。だから家は出たり入ったりするもので、適度に快適じゃないのも大事なんだ。　ラジオで紹介されていた。ある建築家の台詞らしい。いろんな応用が利きそうだ。　完璧な女性はいっしょに住む男がダメになる。逆もまたしかり。　仕事ができるひとに恐妻家が多いというのはそういう意味か。　つかいやすすぎる人間は切りやすい人間のような気もする。　便利な業者は切りやすい業者かもしれない。　居心地のいい職場は社員をダメにするのだろうか？　などと考えてみる。引きこもりになるならないも結局は居心地の問題だろう。ありがとう父と母。職場環境ののほほんさ加減もたいがいにしないとね社長？ ・・・っていうより、ぬるま湯をでるかどうかは個人の問題だなオレよ。（♂）

  2007年01月31日

• 急須をみる

  　人にお茶をいれてみて、ふと急須のデザインに感心する。　親にならったか、家庭科で習ったか忘れたが、本来片手でもって親指でフタをおさえてお茶をいれろといわれたような気がするが、実際はそうできないデザインのほうが多いと思う。　そこで、つい両手で、片手はフタにそえて落とさないようにつかうことになるわけだが。　「添える」という動作に優美さを感じてしまったのだ。まあ自分がやるわけだからその優美さは個人的なものであって、一般には不器用そうにいれているようにしかみえないのだが。　だれがやっても同じ女性的な所作になるのだとしたら、この道具ってすばらしいなあと。　最近のなにかと古い日本的なものを絶賛する動きには「おまえらガイジンにいわれるまで武士道とか日本画とかいいと思わなかったくせによー」といいたくなる。　でも、こういう道具が身近にあって、ちょっとした動きで着崩れてしまう着物を身に着けていた日本人というのはもしかしたら自然と優雅な動きが鍛えられたのではないか。　だから着物を着よう、とは思わないけれど（思えよ）、もうすこし内なる日本的な動作を探してみよう。　・・・宴会でネクタイを額にまくのもあれも日本の着こなしかしらん？美しい・・（嘘）。（♂）

  2007年01月26日

• 本日の名言

  　「子供や嫁さんと知り合う前からサッカーと知り合っているし、誰よりも長くサッカーとつきあっているんだから、サッカーが優先だ」（三浦泰年・今週のサッカーダイジェストより）　野球全盛の時代にブラジル代表の映像をみせてひたすらサッカーを叩き込み、子供の部屋で野球の道具をみつけると速攻捨てるような無茶な父親に育てられた男だからこそいえるやんちゃな台詞。　父親かくあるべし。　とは父親歴が短い自分としてはまだいえないが。　でも、家庭をもっても捨てないモノはひとつぐらい持っていたいと思う。　サッカーに私なら何が入るだろう。あるいは入れるべきか。　本？とは言い切る自信がない。好きでいることって難しい。（♂）

  2007年01月17日

• 睡眠と健康と顔情報

  　あまりにセキがとまらないので1日寝る宣言をして実行。　ダメ亭主である。これでテレビの前であざらしのように寝れば完璧なのだが。食事を除いて寝室でひきこもる。　朝つらくて昼がラクなので寝てもどの程度治ったのか全然わからない。ただ熟睡はしたのでやはり咳による疲労はキていたようだ。おでこに肉と描かれてもネコのカードを額に刺されても風車を刺されてもたぶんおきなかっただろう。　ほとんどの場合、機械もそうだろうが厳密にいったらなぜどこが故障しているのかがよくわからない、というのが人体の面白いところで。対症療法しかないというところに医学のまだまだみえていない荒野がみえる。　社会人になってからカラダに聞くというのをなるべくこころがけている。このへん疲れてねえか？とか、カゼっぽいなあとか。ヘンだったら寝る。それがいちばんいい。　ドーピングはなるべくしないようにしている。サプリとカタカナで書けばおされだという風潮があるが早い話がクスリじゃねえか。敗戦を終戦、パクリをマーケティング上の結果、売春をエンコーと言い換えるようなもんだろう。カラダにヘンなモンいれるまで働くな（あるいは遊ぶな）、と思うわけで。　それでもカゼひいていたらしょうがないんだが。　先日コンビニの女性むけのサプリコーナーで赤マムシ系の粉末の強精剤をみつけたときは驚いた。こういう需要もある時代だなあと。オヤヂギャル（＠中尊寺ゆっこ←追悼）って死語？　ほんとうは女性が毎日メイクするように男も顔をじっくりみながらヒゲをそるべきなんだろう。カラダがヘンなときには顔になにかでるはずだ。ちょっとドス黒いなあとか。肌が汚いなあとか。ピチピチプリンプリンの顔で出勤しているおっさんが何人いるのか知らんが。顔からでる情報と言うのはたぶんかなり多い。健康とか、精神状態とか、経済状態とか。　そうだ、顔をもっとみよう。自分のも、他人のも。みたくないことばかりわかるかもしれないが。　ふと思ったのだが、美人は男の営業顔（あるいは勝負顔）を日常で観ることになるのだろうか。美人を前にたくさんの男がみせるせいいっぱいのいい顔。男もそうか。美形に生まれれば女性がみんなせいいっぱいのいい顔をみせるだろう。　・・・オレはやらんが（たぶん）。　そういう美醜の問題ではなくて「いい顔」が「いい顔」を呼ぶような気もする。　ということは日常で「いい顔」に触れる機会の多い人は自分が「いい顔」だと思っていいのかもしれない。もとい、いい顔をさがすことが自分のいい顔をつくるのかもしれない。　話はそれたが、まずは睡眠だ。（♂）

  2007年01月07日

• 年頭所感のような反面教師のような

  　本日仕事はじめ。　年頭所感の長さとへたさっぷりに膝の力が抜けてスタート。古い建物のために冷え切ったオフィスでさらに寒い想いをする。司馬遼太郎をして「要塞のような建物」といわしめたビルだが監獄だよ司馬さん。　「社長の話が長くてさあー」って新人OLみたいなことを口にしてみたりする。いまにはじまったことではない。そろそろ自覚してほしいのだが←あ、いいかげんあきらめたほうがいいのかオレも。　全員に話す内容ではない。営業だけでいい。営業には伝わっているのか。話の構成はばらばらだし。　とぶつぶつ言いながら聞いているのは私だけなんだろうか。それとも聞いていないのか。たぶん後者だろう。私にはできないが世間の大人は聞いていないで聞いている顔ができる。　自分の元上司が何百回もおなじ昔話をしているときの得意先がそうだった。みんな表情を殺して相槌だけうつのだ。しかも表情を殺しているのを巧妙に隠して。　かといってうまいあいさつってなんだろうと思ったり。たぶん私のようにツッコミをまちかまえている人相手に「挨拶」をするのは革新政党相手に防衛政策を説明するようなものなのだろう。　なにをいってもほめられることはないという。はなからアウェー。　ただ、わかっているなら（たぶんわかっていないのだろうが）せめて構成と長さは考えたほうがいい。挨拶の中で特定の社員の人名をあげるのもかえって周囲のモチベーションをさげる（根拠なし。すくなくとも私は）。たとえば　自分の実感としての体験＠時節→からめて経営状況分析→経営哲学の披露→気合、　じゃないんすかね理想の構成は？リアルな実感を伝えるなら。自分の言葉として伝えるなら。自分の言葉というのは引用しない作文という意味ではない。引用したとしても体温のある伝わりやすいコトバのことだ。　試合前の監督の指示ならともかく、１年の最初の檄だから何をいっても難しいのはわかるが。幕の内弁当的内容はやめようよ。飲み屋のツキダシでいいじゃん。　とりあえず今年は他人のふりみてわがふりなおせということで少なくともオレはそれでいきますがいかがだろう。（♂）

  2007年01月05日

• もてポイント

  　納会で、バンドの話になる。　「今度の旗開き、またメインイベントでバンドやるんスよー」へえーいーねえ（またかよ）。なに中身は？「ニルヴァーナ。去年やって、もうわかったんですよ。どうせならやりたいことをやったほうがいいって」へえー。　と言いながら、心の中でツッコミをいれる。　おいおい、組合イベントでおっさん相手にグランジ聴かせてどうするんだ。間違ってるよロック魂。10代じゃないんだから。　よくバンドをはじめたキッカケに「もてたかったから」という人がいる。正直すぎて笑ってしまうが、こういう話を聞くとあらためて思う。　「もてたかったから」という理由やよし。　強力な自意識。他者への欲望。それらを昇華した表現への衝動。そういう邪心・色気があってこそ表現に艶がでてくるのではないのか。　そういう点では客層をまったく意識しないこの選曲はBADだ。社内の女性社員が少ないことを差し引いてももてポイントがない。少なくともカート・コバーンの名前を出してピンとくる人間は何人もいないだろう（当社調べ）。　札幌にいたころ上司に無理やり連れていかれたいなたいパブロックの店を思い出す。当時若いリーマンであった私の目の前に現れたのは若い兄ちゃんのバンド演奏を聞きながらチークを踊るおっさんおばはん集団であった←たぶん今の私ぐらいの年齢かそれ以上であろう。ドンビキというのはこういうときにつかう言葉である。いま思えばあれは需要と供給なのだ。あそこでグランジなんか演奏したら私が店のオーナーならクビにするだろう←即だ。　どうせならもてることをやれよ。キャーキャーいわれるような。　・・・それができないからあのバンドメンバーに独身者が多いのだろうか。余計なお世話だが。　ところで、なにならもてる音なんだい？（♂）

  2006年12月29日

• １００の理屈より1時間の汗

  　仕事が忙しいわけでもなく、やる気がないわけでもなく、イヤな想いをしたわけでもないのだが調子が悪い。飲み会だって予定が入っているし、退屈しているわけでもない。　ただの運動不足だ！　と往年の青春ドラマの教師（どうしてああも勉強だけをしているやつを虐待していたのかね王道の設定だと。勉強好きな子供もいるだろうに）のようなことをいってみたりする。夏ばてということばがあるなら冬バテ・冬ボケか。　本を読む量が足りない。言葉はときどき充電してやらないとバッテリーが切れるのだ。テレビも観ていない。　と現在の文章の中に「ない」が多い。いかん傾向である。　同僚の蜜柑氏が会社ですれちがいざまいいことを言った。　バッティングセンター行きたいっすねえ。もやもやっとしたものをすかーっとねえ？　いいかもしれない。あたらずともボックスに立って棒切れをふりまわすのはさぞかし爽快だろう。あたればなおさら快感だろう。打ってデストラーデのガッツポーズを決めたい←古いよ。　検索・・・千代田区にねえじゃん。でも近々行くのだセンター。下手なひとがいっぱいいるとこがいい（ヘタレ）。　キャッチボールでもいいなあ。グローブないけど。そういう原始の衝動（？）って満たそうと思うと意外と近くにないものだ。できれば日常生活に差しさわりのない活動をしたい。　まずは走るか。（♂）

  2006年12月14日

• 器を眺める

  　誕生日だ。だれの？私の。あと、惣流アスカラングレーも（wikipedia)。おめでとうアスカ・・・忘れてくれ。　老けてるなーとはやめにいわれるのと若いねえといわれるのと、男としてはどっちが得なんだろうか。それ以前に、年齢がネタになっている時点でたぶんそれしか話題がないような。　さて。　賞与支給にともなう面接をうける。いちおういい評価らしい。ほっと安心。待遇変わらないが。それよりスキルだ。誕生日にふさわしいスキルなのかどうか。　スキルの確認、といったら大げさだが最近よくやるのは、人を批判したときに「じゃあ自分ならどうする？」と置き換えてみることだ。もちろん心の中だけでだが。 たとえばありえないが突然自分に社長のお鉢がまわってきたらなにをやるのか?できるのか？あるいはそこまで大きくなくてもいきなりいま自分が管理職になったら？と考えるとまだまだ足りないことがいっぱいおもくそあるなあと思うわけで←前者は野心というよりは妄想。　もっと足りないことを明文化・具体化できればいいのだが。っていうか、しろ。　「社長」になる可能性はせいぜいキャバクラぐらいだろう、あったとしても。あ、それは「社長」じゃなくて「シャチョサン」か。よくわからんが。 ・・・と脳内ライオンズクラブの入会を悩んでいたら仕事のトラブル。胃が縮こまる想いをする。人相も悪くなり、電話の応対も悪くなる。嗚呼器が小さい。ぐおお。　と鏡をみる。あまりに人相が悪いので口角をあげる練習をする。笑える。まだ大丈夫。　笑う角にはなんとやら、という。実際ニコニコしている人には人が集まってくる。こっちまでニコニコしてしまう→そのニコニコをみてそいつの笑顔がまたPOWER　UPという「正の連鎖」になるのではないか？という説をたてているのだがどうだろう。　もうすこし人の顔をいい顔でながめてみよう、と思ったりする誕生日。きらん←白い歯の音。（♂）

  2006年12月04日

• 警官ではなくて親のように

  　自分より年上の営業を叱りとばす。　自分よりキャリアがあるんだからちゃんとやってくれ。　やつあたりではない。怒りながら自分の怒り方のまずさにさらに腹がたつ。やさしくする必要はないがストレスは最低におさえたい。もとい、自分のストレスよりは目的だ、重要なのは。もちろんストレスも抱えたくないけど。どっちだよ←どっちもだよ。　ほんとうにいいたいことは伝わっているのか？火が大きくなるまえにポイントで喝だ。　だれかれかまわず怒るのに酔うのって若さをどこかで売りにしている間だけだ。あっという間に自分もその歳になる。中田何某はたぶん自分が先輩になることを想像できなかったのだろう。ちょっと生意気な年下として上を怒鳴れても下には同じようにいえない。戸惑いだけがある。あるいは流されてしまう哀しみ。そうでなくても歳をとっての怒りは間違えるとただの癇癪（←書けねえ）である。　自分がWETな人間だとわかっているから、どうしてもさわやかに怒れない。基本的にキズの直りが速いのは大きく強く速く切った傷である。　ガツンと怒鳴って終わらせたい。ザンテツ剣のように。　先日水谷“夜回り”先生の本をぱらぱら読んでいたら、薬物（シンナー？）中毒の少年を「殺し」た経緯を語っていた。　何度も相談にのってあげても繰り返す少年に怒りを覚えはじめていたころ、軽く相談される。「～病院にいい先生がいるらしいんだけどセンセイ連れてってくれない？」いい加減頭にきていた上に自分が無能だと判断されたと感じた水谷先生は勝手にしろ！と怒鳴りその少年から離れてしまう。次にあったとき少年は過剰摂取で死んでいた。　その話をその「評判の病院」にするといわれるのだ。「それはあんたが悪いよ。殺したようなものだ」自責の念にかられる水谷先生。医師はつづけていう。「でもあなたのような人が必要だ」と。　その手の犯罪はやめようとするときに「お別れ摂取」で大量にキメたがるらしい。そのときにいっしょにだれかがいてやれば防げる、というのがその医者の説であった。　そういう苦い経験を語る強さと、抱えていこうとする迫力。けっしてカンペキでない自分をさらす勇気。　正論の説教のためではなく、甘やかすわけでもなく、あくまでいっしょにいてやろうとするやさしさにあるべき「親」をみる。　「親」になる必要はないけど、正論だけじゃすっかすかだな。もっと届く言葉を。それってどこにある？（♂）

  2006年11月30日

• 表と裏

  　先日参加した研修にて。環境問題にふれて、講師がもともこもないこといっていた。　「はい、このソイインキのマーク（ソイマーク）ですが、よくみてください。星条旗のデザインです。発行元はアメリカ大豆協会。どういうことかわかりますね」環境うんぬんというきれいごとよりも大豆権益を代表する団体による大豆の売り上げUP大作戦ということだ。　えげつねえなあ。　大学のときに国際法の先生が似たようなことをいっていた。捕鯨問題はベトナム戦争の枯葉剤使用を国際環境会議にとりあげれ糾弾されることを察して火消しにあたったアメリカが先に放ったネタらしい。　手段選ばねえなおい。悪さをみつかったガキが「でも～クンもやっています」と隣のヤツをチクる手口だ。仲間売るとはとんでもねえ。しかも鯨を絶滅寸前までとりまくったのはどこのどいつだという話もある。　そんな同盟国を信じていいのか。　「信じる」しかないのだろう。小さい国だし。私が生きている間になにもなければいいけど。もうほころびはでまくっているが。　物事には裏がある。必ずあるということだ。もとい、目的のためなら大義をいくらでもいけしゃあしゃあとうたえる国があの国なのだ。国というか民というか。とにかくそれが強みだ。そして黙って抗いもせずついていくDV被害者のような国がどこかにある。　ここだよその国ってよ。けっ。　先週の産経新聞で井口優子氏という方が書いている。前政権はアメリカ型競争社会を導入したが、それなら同時に競争社会に耐えうるアメリカ人のおおらかさ（いい日本語だ。テキトーなだけだろう）もみならったらどうだと。　これについては賛成。なにかがうまれる背景には必ず土壌がある。　「欧米では」とか「諸外国では」という言い方で日本は学び今日まできた。これからはその後に「でも～という現実がある」というツッコミをいれる必要があるのではないか。　・・・いわれなくてもやっているけれど。　「これ最高！」でも～というデメリットがあるよ。　「これ便利！」そのかわり～になったよね。　そんな視点で人生楽しいのかオレは。人生というか世界観というか。　目を瞑ればいいのかね？絶対安全なアメリカ産牛肉でも食って明るく生きよう。ぷぷ。（♂）

  2006年11月28日

• 好きさ好きさ好きさ

  　みうらじゅん「PEACE」（角川文庫）を読む。　とことん無意味なエッセイ集だが、充実。きっと私はこのひとの姿勢が好きなんだ。世の中にはいろいろ書いてあっても読んだ後空虚な気分になる作品もあれば笑えるのに真面目に読んでしまう作品もある。これは当然後者。なにがあろうと「好きだ」といいつづけるロックの魂。PUREだぜ。　好きだといいつづけるのは難しい。「好きだ」とか「～したい」とか。そういう脊椎反射的なガキっぽい部分を持ちつづけられるのが才能だ。　最近はないが、たとえば義理人情でイベントのチケットを買えという話があったときにずばり聞いてみたい。「で、おもしろいのこれ？」こういうガキっぽいハダカな質問に裸で答えるやつから買ってやりたい。　「おもしろくないけどオレがおもしろいので観にきてください」　これくらいあつかましければロックだ。そんなガキっぽいやつから買いたい。別名アホともいうが。残念ながらであったことがない。であいてー。　きっとぬけぬけといえるやつだけがメジャーになっていくのだ。　ドラマ「のだめカンタービレ」は集団のモチベーションについて。苦い思いがよみがえる。集団で表現活動をするとどうしても個々人の目標・目的の違いがネックになる。最近は「まあいろいろあるよね考え方は」というエセ自由主義な捉え方をするのが一般的なんだろうけど。民主主義は創作の敵だ。　憤慨する峰はよかった。原作マンガよりも濃い演出は是だ。　いろんな事情はあるにせよその「場」にいる以上その「場」でベストをつくすべきだ。なぜなら「場」は今しかない。一度逃せば戻れない・・・というのは若いときはわからない。もとい、わからなかった。　これは表現に限らない？仕事だってそうだろう。たぶん時間の価値を知ったころにひとはトシをとっている。　そんなことを1時間かけて書いている。（♂）

  2006年11月27日

• バネなのかバネでないのか

  　「勝負脳の鍛え方」（林成之/講談社現代新書）を読んでいる。面白い。　「勝負の瞬間にリラックスしようとするのは間違いだ」「荒川静香の頭にあったのは結果ではなく、目の前にある行動の欠点の修正をいかにやるかだけだった」「叱る指導だけでは人の話を聞かない逃避脳になる可能性がある」脳外科医とはいえ、言ったもん勝ちっぽいなあともいえるのだが。切り口が新鮮である。たぶんこの場合の「叱る指導」もやりかたによるだろう。指導対象の集団と指導者の間に強力な一体感・信頼感があれば叱っても愛情は伝わるのだ。　子供たちに手をつながせてゴールさせている運動会は、脳はくやしさをバネに育つという脳医学を無視した指導といえるのです　拍手。　ここでそのくやしさについて考えてみる。子供に限らず大人も（というより大人の方が）悔しい思いをする。これをすべてストレスとして日常で「処理」しているがこの言葉に従えばくやしさを受け止め喜んだほうがいいわけで。　鳴鳴鳴嗚呼オレは今猛烈に成長している！（声：古谷徹）　とかなにかと言い聞かせたほうがストレス要因が少し減るかもしれない。　成長する悔しさと、単なるむかつき。分別がよくわからない。いっそのこと他人に聞けばいいのか。　いまさー、なんか腹たってるんだけどこれって成長する悔しさかねえ？　・・・ちょっと青春しすぎかも。（♂）

  2006年11月22日

• 七転び八転び

  　ムスメが立ちそうで立たない。つかまり立ちのつかむ手の力がだんだん軽くなっているのに。　親としてはもどかしい日々が続いている・・・と書いてはみたものの、その後の長ーい人生考えたらべつに急いで立つこともなし。競争相手もなし。とのんびりかまえているのだが。あんまりはやく立たないほうが足腰が丈夫になるという説もあるし。　しかし子育てについては諸説のなんと多いことか。「～はよくない」「～は絶対ダメ」「～がいい」禁止事項・推奨事項の多さたるや、NASAが開発した通販グッズなみの怪しさである。母親が産みたてて体力が消耗して判断力が低下しているために（←バカとはいわない。あくまで判断力が低下）無責任な育児書なんかにハマってしまうのだろう。　親や知り合いのおばさんに聞いて普通にやれって。新しいことやってもたかが知れてるから。いいと思ったらやればいいじゃん。　・・・というのはちゃんと育児に参加している父親だけがいえるわけで。平日遅くてムスメの悪っぷりをみていない自分はただの批評家である←べつにかみさんが育児書にはまって目を吊り上げているという愉快な話はとくにない。あくまで一般論だ。　そんなことよりも、大人が赤ん坊から学ぶこともある。感心するのが立つまでの過程だ。ちゃんとしゃがんだり転んだり片ヒザたてたり。立つにあたっての下準備を着実にすすめているのがみえるのだ。　柔道で受け身をひたすら練習し、バイクでバイクの倒し方を習う。スキーでやはり転んで覚える。退屈な作業をくどいぐらいに繰り返すのは理にかなっているなあとムスメを見ていて思う。守備あっての攻撃？ちょっと違うけど。セーフティネットがあるからブランコ乗りは大技に挑めるのだ。　結論：人生はまずケガのない転び方を覚えてからが本番・・・・って、もう十分転んだよ神様。（♂）

  2006年11月20日

• はっきり話せ。

  　新規の発注先の営業（見た目は野村万斎風）は若い。大学卒業してまもないのだろう。物理的に若いのはどうでもいいのだが、いろんな意味で若い。つまりは幼いのだ。　いまからいっていいですか？と丁寧にアポをとってくるのは珍しいがそれをいいことに多くは追い返す。なんか材料あるの？といったときに返事がぱっとしないのだ。　そこにいるのは昔の私である。営業をいやいややっていたころの。　意図がつかみづらい。これをしにここにくるんやー（なぜ関西弁）という強い動機に欠ける。なんとなくが多い。なりゆきでセールスの材料が拾えるのでは？と思っている節がある。いくらこっちがヒマでも野郎相手にそれでは時間がもったいない。相手が超美人でナイスバディならともかく。　missionを確認しろ。台詞を仕込め。営業は詐欺だ。完璧な一人芝居をやんなきゃだめだろう。Strikerのように振舞え。ゴールをみろ。ゴールを狙え。　そんなことを言ってやるほど親切ではないのでなぜダメか観察している。　まず腹式呼吸だ。語尾と語頭が息が流れるのがまずダメだ。弱そうだしこっちの横隔膜に、やがてはハートに響かない。はっきり話すためにはまず話すことをまとめることだろう。これを必ず言う→言うためにこういう展開をつくる。という決意があるだけでだいぶ違う。ゴキゲン伺いなどいいのだ。この台詞を言っただけで満足。最初はそれでいい。　以前、カネを病気のように借りまくる友人（といえるのかそんなやつ）になんでカネを貸すのか被害にあっているヤツに聞いたらこんなことをいっていた。　なんでカネが必要か、朝からそいつは役作りをしているんだ。その苦労を思えば出演料みたいなもんだな。　よくそんなのんびりしたことがいえるなーと思ったものだが。ぜひそんなヤツはプチ寸借サギはやめて地道にセールスマンになってもらいたい。とくに景気がとてもよろしい（棒読み）うちの会社などいかがだろう。救世主になれるかもしれない。　だからまずはスクワットだよお若いの。（♂）

  2006年11月15日

• 親切と笑顔

  　会社からの帰り途、手元の地図と案内表示を見比べて悩む女子大生に声をかけナンパ　じゃなくて道案内。　ふだんそんな親切はまったくしないのに。べつに若いからとか美人だったからとかナイスバディだったからとかいうわけでもない。フツーの子だ。だいいちどの理由でも動かないし。たぶん（小声）。　理由は月がとってもキレイだったから　そういうことにしておこう←月みてないけど。曇ってたよな？　飲み会に行く途中らしい。彼女の手元にあるのが遠近法がむちゃくちゃな手書きの地図。幹事でてこい。通りの名前を聞いてもわからない。わんわんわわん。わんわんわわん。意味不明。　乗りかかった舟なのでいっしょに来いと声をかけ連れていく。不審な顔はしなかったがいちおう「ナンパじゃないけどついでだし」と断ってみる。いらん一言か？目的地のあたりがついたところでさらりと離脱。サムアップと白い歯笑顔を忘れた。親切だなーオレ←と自分でいわなければなおいいんだが。つい言いたくなるのはなんだろうね？　こういう行動にでると「今日のブログネタだな」とニヤついてしまう。親切の動機はなんでもいいのだ。喜んでくれるひとがいれば。なにより喜んでいるのはいいひと面ができたわ・た・し♪なぜ区切る。　臓器提供カードがあるなら「わかる範囲で道教えてやってもいいぜカード」ってないもんかね？Tシャツでもいい・・・と書いてみて、どうやって伝えるのだそういうツールがあるとして？と悩んでみる。結局は「顔に書いてある」とか「いいひとオーラ」をだすしかないのだろう。　ちなみに聞く側は無料の善意が恐いならお礼はガムとかでどう？　駅前でガイジンと喋る日本人の表情を観察。見事なぐらい曖昧な笑顔をはりつけ小刻みにうなづいていて、映画にでてくるニッポン人そのままだ。笑いながら喋る外人のカオにあわせて無理やり同じ表情をしようとして笑いながら喋る習慣がないからああいうカオになるのだろう。私もそうだし。　帰国子女が頬骨に気合いが入る（偏見）のは海外でそれが日常になるせいか。　感情をだすのがいらない国ってなんだろう？抑圧？それとも不感症？　笑い皺がつくとかケチなこと言わずにもっと笑ったほうがいいよ日本人。あ、オレもか。にぱー。師匠はムスメ。（♂）

  2006年11月14日

• 他人の眼、私の眼

  　会社に、以前在籍していた女性ふたりが揃ってきた。　総務のギャル子が騒いでいる。子供（乳飲み子）を連れてきたらしい。自分は仕事でバタついていたので愛想のひとつもいわずにちらりとみただけだが。そのわずかなデータで導き出す結論。 結論：うちの子がいちばん可愛い。そしてよその子はどうでもいい。 と、親としてごくあたりまえの感想。もくもく煙る闇をみた。俗物。汝の名は私。 この感情なにかに似ている。たとえるなら、彼女からもらった手編みのセーターを自慢する男への思いだ。どんなに熱く語られようとも、けっして伝わらない愛。結局は関係性だ。　たとえばそのセーターが元彼女の作品だったり、片思いの相手の作だったり、見覚えのあるデザインだったりすれば違う。　そして赤ん坊もまた！ ・・・というディープかつ文学的な（と書いてありえねーと読む）シチュエーションよりも単純に彼女らと私は仲良かったかどうか？ということだろう。悪くはないけどよくはない。そのまんま赤ん坊の感想になるのだ。とほほ。 2人のうちどっちでもいいから元彼とか実際に会社にいたらおもしろいのになあ（ぼそり）←韓流ドラマかよ。　なんかね。　どうでもいい、と思った瞬間にborderがみえたわけですよ。愛するものとそうでないもの、という強い一線が。狭い、セコーイ（なぜのばす）一線が。　たぶんふだんおいしいとこどりで、ムスメのいいところしか見ていないからこそ、内なる不寛容な部分がはっきりみえたわけで。そのうちムスメが成長して小生意気になってこんガキャーとおもえば他人の子にも慈愛がそそげるのではないか。　と、反省したというか、隠れていた悪意に恐怖を感じたというのか。　もうひとつは、ふだんムスメのケイタイ写真をかわいいでしょ？とみせびらかすワタシを（←親として当然にせよ）現在の私のようなぬるーい目でみるのが世間なんだよ、とツッコむ自分が顕わになったというか。おいおい何人一人称があるんだ。　うーむまとまらん。　とにかく、子供にやさしくなれないコドモな私にげんなりした日。（♂）

  2006年10月26日

• 同情なら笑顔でできる

  　会社で今日ひとりやめた。　晩節を汚した、とはいわないが上司にプチ反抗をしながらやめるのはみっともない。定年延長がない怒りなのかもしれないが、ニワトリが先か卵が先か。プチ反抗をするから延長されないのか、延長されないからプチ反抗するのか。まあどっちでもいいのだけど。　引継ぎもいろいろすったもんだして、その部署とわたしの部署と両方を統括している私のボスがかなり頭を痛めていた。おっさんになってすねるのはほんとにみっともない。毎日スネた内容をカキコんでいるオレがいうのもなんだけど。　キレイにやめようよもっとさー。　怒るよりまえにあきれる。やめる際もめるひとが多いのは会社のダメな部分かもしれない。ロクに私的なゴミを処理せずやめたやつとか、挨拶まわりをわざとせずにやめたやつとか。なんだかよくわからないもがき方をするひとをたまにみかける。社員教育か。それ以前に人間としてどうなんだ。　みっともねえ。　友達あんまりいないんだろうね。と思うことにした。この結論は便利だ。　いいかげんなヤツにも、　コトバ不足にも、　仕事のジャマをするやつにも、　無茶な要求しかしないやつにも　すべてにつかえる。　頭きたらつぶやいてみよう。大声をだしたくなったらつぶやいてみよう。殴りたくなったら口にだしてみよう。　怒りより軽い同情で侮蔑をくるんで。　・・・・ちょっと許せるかもしれない。ほんのちょっとだけど。いつまでも白い目よりましだろう。反面教師という便利なことばもある。そっちにしようかしらん。　私？友達少ないんですけどなにか？（♂）

  2006年10月23日

• 本来のワタシ

  　ボスから言われて部署の基本手順についてまとめはじめる。 　慣れていないせいか難しい。本来自分はなにをやる職種なのか？というのを順を追って文章化する。たったそれだけなのにかなり難航する。おそらく法令文書を作成するのと同じ手間であろう。シンプルに、どういう解釈もできるような文。イレギュラーを前提としない、普通の仕事の標準化。カタというかコツをつかめばいい。 　こういう見直しの機会はあまりなかった。いい機会だ。 　本来、という点がポイントである。自分の過去の業務指示ファックスやブログをひっくりかえしてみて気づくのだが、ほとんどが変更と催促と確認に追われているのである。本来の意味でいえば基本手順どおりでないといえるわけだ。 　最初にガッチリ話がつまっていて、さらにつまった話どおりに仕事をすすめていれば事故もなく、納期も守れて、いいものがつくれる。 　理屈の上では。 　仕事にかぎらず、本業をもっと考えよう。 　「点をとることだけがFWではない」いやそれだけだって。　「教師である前に労働者だ」じゃあ働けよ組合やらずに。　「演劇と言う形にとらわれたくない」カタチ知ってからいえろくにふだん見てないくせに。　本当の自分を探すのは90年代で卒業してほしいものだが、本来の、原点としての自分はもっと考えてもいい。なりたい自分より求められる自分。権利でなく義務としての自分。義務という言葉が死語になりつつある今だからこそ。　結局はなりたいようにしかならないんだから。（♂）

  2006年10月20日

• リアクションとアクション

  リアクションは消耗しますがアクションはそれほどスタミナをつかわないんですよ。　先日ある優勝チームの監督が無尽蔵な運動量の秘訣をインタビューで聞かれて言った答えの要約である。カウンター攻撃中心ではなく、主体的にゲームをつくれるチーム編成を目指した結果運動量も増えたということらしい。ただの戦力分析ではあるのだが、応用がきくコトバのような気もする。　やらされるのは疲れるが、やるのは疲れない。　リーダーの指示を待つのは疲れるが、察するのは疲れない。　目標を決められるのは疲れるが、自分で設定するのは疲れない。　・・・・見方をかえれば「他人のことをまったく考えないで行動すると疲れない」ともいえるんだけど。それはそれとして。　自分の部署はリアクションがもとめられる課であり、完全には難しいのだが、実際の行動はともかく精神的にはおさえておいていいコトバだ。疲れないために先に動く。すこしはストレス回避になるだろう。消耗度もさがるはずだ。　というより、大人とはいやがおうでもリアクションをもとめられる立場のことなのかもしれない。　肉食ってとか、よく寝てとか対症療法を打つ前にいかに疲れないか＆手抜きにならないか。精神的なカタチは考えてみる価値はある。日本人がくたびれたかんじがするのはそのへんではないかしらん。客に対しての気遣いしすぎとか。日本全国でお互いがお互いに気を使う、真綿で首を絞めあう素敵かつ残酷なシステム。　休みを前にしてそんなことを考える。（♂）

  2006年10月19日

• 結党宣言？

  　「彼ったら髪を切ったのにきづかないのー」ありがちな台詞だ。ドラマで、映画で。そして日常で耳にする。　が、ここで突然大声で訴えてみる。　いいかげん世間の女の人は髪を切ったことに気づかない男のデリカシーのなさをあきらめるべきだっ！（拍手）　男性の賛同は得られそうだが。女性票獲らないと選挙で戦えないか？←なんの。　べつにかみさんとなにかケンカをしたとかそういう（個人的には不愉快だが世間的に）おもしろいことがあったわけではないが、朝通学時に髪型チェックに忙しい女子高生をみながらついそんなことをいってみたくなるわけで。　なんで世の男性たちは「そんなたかだか数センチきったからって他人にはわかんねーよ」と啓蒙しないのだ。　それとも世間の男性の多くはそういう女性の微妙な変化に気づいていて、「切ったね」とか気の利いたひとことを軽いジョークとともに添えたりして、「NOデリカシー党」の勢力拡大の邪魔をしているのか？　許せん。オトコの敵だ。　以前書いたが、プロレスを観にいったらきれいな女の人がやたら多くて。最近は客層も変わったなーとか思っていたらゲストの坂口安吾じゃなかった憲二めあての客だった。　ということがあったのだが。　こういうときわが党員ならこういうべきである（推奨）。否、いわなくてはいけない（義務）。　坂口はみてねえよどんなにあんたが気合いれてメイクをしても　レスラーより速く重い蹴りを四方から顔面に受ける可能性はあるが。勇者（カーリマン）の称号は得られるだろう。　世間はそういう「党員」♂と涙ぐましい努力をつづける女性でできている。そして出会いがある。　だとしたら、結果的にだれかは「みている」わけで。みてねえよ、という私のツッコミは間違っているわけだ。　そして今日もお約束のやりとりがどこかでかわされるわけだ。「髪切ったのにきづかないー（怒）」　この決まりきったルーティンって、動物の求愛ダンスみたいだなー。オスがメスに釣られるまで続けるという。　最後は髪の長さを気にしつづけるヤツが勝つ、ということか。なんの勝負かわからんが。　つまり、夜ライブの予定があるとめいっぱいすげえファッションとメイクで出勤する某同僚♀は是！という結論か。届けヤツの愛！（余計なお世話）　・・・最初といっていること違うじゃん。（♂）

  2006年10月12日

• インドに行ってわかったよ。サラリーマンが一番だ＠山科けいすけ「Ｃ級さらりーまん講座」より

  　ラジオでアーミッシュのユニークな成人儀礼を紹介していた。アーミッシュとは先日学校の乱射事件で注目され、映画「刑事ジョンブック/目撃者」でも題材になった厳格なキリスト教の一派である。　現代文明の導入を最小限にとどめ（インターネットは商売のためつかっているらしい）、いまだにだれもが「大草原の小さな家」のような外見で暮らしている。アメリカの中でも異質な文化をもつ彼らだが、成人儀礼が面白い。　外に出て行ってあらゆる欲望を満たして来い、とある年齢になるといわれるらしい。ハイティーンの時期に親にそう告げられると彼らはヒップホップやヘビメタをガンガン聴き、ドラッグをキめ、酒を飲み、ありとあらゆるイケないことをする。親公認で←しかし世間の法律は容赦なくとりしまることになっているのでじゃんじゃんつかまるらしい。このへんなんとなくのんびりしていてユーモラスだ。　彼らの世界観ではその地域以外は悪魔が住んでいる、ということになっていてその「体験」をとことんやりつくして地域に帰り、アーミッシュとして暮らすという。　日本の大学生活のシステムも似たようなものか。ハンパなところが気になるところではあるが。旧制高校というのはたぶんそれがもっと顕在化していたのだろう。　面白いのは、地域に帰らない人（１割ぐらいいるらしい）の存在である。その時期に本を読む（読書も教義で禁じられれている）など、知的活動をやってしまうと「世界」に目覚め、出て行ってしまうらしい。掟では出たいなら親との縁を切ることになっている。親と別れてまでも「知る」ことを選んだ人たち。どうなっていくのか、興味深い。　「やりつくすこと」が俗世間のアカを落とすのだとしたら、やりつくす場がある彼らは幸福だ。たぶん。多分多くのひとは落とさないまま暮らすのだ。　・・・私？親に散々迷惑かけてますので「やりつくしていない」といったら殴られます。（♂）

  2006年10月10日

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