戦場のメリークリスマス (1983年 日・英)
最近これを再見する機会があったのですが、改めて観ると”美しい”映画だったんだな~ と思いました。映像と音楽、そして男同士の愛(?)と友情の姿・・・第二次世界大戦時が舞台で、登場人物が軍人なので、一応戦争映画と言えなくはないのですが、もしそうならば、最も美しい戦争映画でしょう。。。(劇場で見た時はまだコドモだったので、大人の世界が良く分からなかったのれす)キャストも異色ですね。大島渚監督のもと、坂本龍一(ヨノイ大尉)ビートたけし(ハラ軍曹)デビッド・ボウイ(ジャック・セリアズ少佐)など。。。1942年 ジャワ。英・蘭兵が収容される捕虜収容所。所長のヨノイ大尉が、新たに収容されるセリアズ少佐に一目惚れ(!)し、ハラ軍曹とローレンス中佐(トム・コンティ)は次第に友情を感じるようになっていく・・・まずこの映画は美しい音楽がいたく印象に残っております。「戦メリ」のテーマ曲はじめ坂本龍一の音楽。セリアズの弟が歌う「RIDE RIDE RIDE」(でしたっけ? 昔買ったサントラが手元にない・・・)。あと、大好きなのが劇中何度か流れる 「賛美歌第2編41番」(主はわがかいぬし)ですね~この曲聴くとなんか泣けるんですよね~余談ながら、「ビルマの竪琴」の中で、英国兵と日本兵が「埴生の宿」を合唱するシーンがあったのですが、それも感動しましたねえ。(この2作は音楽でも泣かされる・・・)あと、セリアズがヨノイと頬を合わせ、両頬にキスをするシーンは、ありえねえ~ とか考える余裕をも奪い、只々入り込んでしまう場面でしたね。また、ヨノイが埋まっているセリアズの髪を切り、敬礼をする。セリアズ絶命シーンも胸に迫るものがあります。そしてそして、ラストのハラとローレンスの、人種も、信じる神も違う2人が立場さえも逆転した再会シーンで、そこにあった、確かに存在した儚くも悲しい”友情”を確かめ合う言葉、「Lawrence! Merry Christmas, Merry Christmas, Mr.Lawrence」が、あまりにも有名なセリフですが、やっぱ何度観ても泣けます。。。・・・映画は泣けるのですが、その昔「たけしの元気が出るTV」の中で、河童を捜索するコーナーがありまして、その時に必ずこの「戦メリ」のテーマが使われており、異常にウケまくった記憶が・・・ フクザツな気分です。。。