身幅の広さと肩身の狭さ(よくわからないが)
なんだか毎日、服に困ってしまっている。一つの要因は気候のせいだ。朝、服を着る時に今日は多少暑いと思っておけばいいのか、気温が下がると思っておけばいいのかがよくわからないし、肌寒いと思っている最中にちょっとばたばたするといきなり暑くなって一枚脱ぎたくなったりしてしまう。ロンドンのみつこさんから来たメールや、在英のにゃんきちさんもこの間ここで書き込みして下さったのを見ると、イギリスではもうコートが手放せない気候になっているのだとか。そうだな、今頃はもうそうだったな、と思い出す。こうして考えるとイギリスのほうが絶対に服選びは楽だったなぁと思ったりする。何よりサイズが豊富だ。(そこかいっ?!)日本に帰ってからの服選びで困っている要因の一つが今は気候だ、ということだけで結論付けたいが、そうではない。やっぱり、太った。というか結構な量を食べても以前はそれが身についてしまうということはぜんぜんなかったが、40歳の声を聞くと途端に代謝が悪くなったということの表れだな、と思う。この一年間で出費するのが悔しかった内容として、洗濯機だとか冷蔵庫だとかガス台だとか戸棚だとかの最初に日本で住むための必需品諸経費の支払いに選択の余地がなかったことと、私の服代だった。会社は近いし、よほどどこかに出かけることになっている日だとか大事な来客がある日以外でスーツを着ていったりすることはないのだが、急に目上の人がやってきても「なんだアレは?」と思われるような服装は困る。昔から、自分の服装のポリシーは「いい意味でも悪い意味でも、振り向かれないように」というごく消極的で地味なものだ。できるだけそういう種類のものをイギリスから持って帰ってきた。それらの洋服類を持ち帰る前にも選別はしていたのだ。ほとんど着ないままでサイズが合わなくなっていたものはチャリティに出したり人にあげたりしたので、着られるものを持って帰ったはずだったのだが、それも難しいくらいに膨張してしまった。*ちなみにクマイチにもこの一年、服代がよくかかった…彼はダイエットに成功してしまい、以前着ていた服の大半はぶかぶかになってしまったのだ。この間なんか、押入れに突っ込んであったジーパンを出して穿いてみたら何か穿き心地が違う。あれっと思ってよく見たらクマイチのやつだったのだが、穿き心地が違うからあれっと思っただけだった。ウエストがぶかぶかで気がついたというのではなく。ウエストはちょうどだった。ウエストがちょうどだったから余計に、違和感だけを感じてしまったのだ。痛恨。ということで、ともかくイギリスから持って帰ってきた服は、一部を除いてほとんど着られなくなり、基本的にほとんどのものが新品という、うれしいような悲しいような状況で一年過ぎた。で、どこで買っているか。結局のところ、通販だ。(爆)実はカッコ悪い話だが、どうもやはり東京では服が買いにくい。東京にはなんでもあるはずなのだ。以前、雑誌でしか見たことがなかったようなお店だとかブランドだとか(注.エルメスとかヴィトンとかいう意味ではありません)も、全部どこかにはあるはず、なのだ。しかし行けない。気後れする。だいいち人の数に疲れてしまうし年齢的にも気後れするし、サイズに気後れする。日本にはサイズの選択肢がほとんどないのも同然だ。デパートに行くと、いわゆる大きいサイズの人用、というセクションがあるにはある。ユアサイズ、レディフラワー、クイーンサイズ、とか…ネーミングもそれぞれだ。23区とか組曲とか自由区のオンワード系なんかは結構熱心に大きなサイズの商品に積極的なようだが…これがまたダメダメなのだ。なぜかよくわからないのだが、大きなサイズのコーナーに行くと、色がどーんと二段階くらいくすんだ服ばかり置いてあるのだ、これが。遠目に見たらすぐわかる、あ、あそこが大きなサイズのスペースやぁって。そこのブランドの本体(言わばレギュラーサイズ?)の売り場と比べて、その同じブランドの大きなサイズコーナーは、なぜか商品の色合い自体がどよーんとしており、もちろん服の形もどすーんとしている。(爆)おお、欲しかったら私はそこで探さないといけないのか、と気分が沈む。でも、それっておかしくないですか?私も今、この年・このサイズになったからあがいているという部分がないと言えばウソになるだろうが、実際のところは若い人でもわりあいふくよかというか体格がいい人だっているわけだ。若いからといって、みんながみんな蚊みたいに細いわけじゃない。わざわざ大きいサイズの人たちのコーナーを違うところに作り、しかもあんな澱んだ色の服ばっかり別仕立てで置かなくてもいいんじゃないか?別に同じデザインの同じ服を一箇所に7号くらいから19号くらいまで普通に置いてくれたらいいんじゃないの?ま、最多のストックがあるサイズが9号か11号で、後はちょっと在庫数を減らしてくれてもいいし、場合によったら15号以上は取り寄せになってもいいんだけれども。(ちなみに私は今、服によったらLや13号じゃきついんです。はい)一度、新丸の内ビルの中のマーガレット・ハ○エルで結構シルエットが気に入ったスカートを見つけたが、いまいちどのくらいのサイズまであるのかわからなかったのでお店にいた男性に聞いたが「それはそのサイズだけですのでちょっと…」と。その「ちょっと…」という哀れそうな目はなんやねん。撃沈。早々に退散させて頂きました。だいたい、ヨーロッパ系のブランドの日本展開ってなんだかおかしいよな。サイズ展開が2つか3つくらいしかない。アニエスbの1とか2とかよくわからない。2のほうが大きいのだろうと思っていたら、0もある。(なんじゃそりゃ)で、そうかと思うと38とか40っていうのもある。イギリスにいた時だとデパートでも、1つの服のサイズは6号から20号くらいまではあったよ。日本が奇数でイギリスのサイズはそのご近所の偶数ということになるので、日本で9号だったらイギリスだと8号くらい。私も最初にイギリスに着いた頃は上はイギリスの8号で、下は10号で間に合ったのだが、これがだんだんと膨張してきた。それでも例えば今の体系になっていても、イギリスだったらまだ堂々と普通に16号でも18号でも探せたはずなのに…日本だと、なんだかもう私の娘くらいの店員が、そのへんに置いてある商品に手を伸ばし、すばやくサイズと値段を確かめるかどうかというタイミングで「よかったら穿いてみてくださーい、きれいでしょ~、そのパンツ」とか言うんだけど、ホント、そんな親の仇みたいにいちいち声かけんなよ。店にはいって30秒くらいだよ、まったく。ちょっと一応手に取ってみるくらい、好きにさせておいてくれたっていいじゃん。どのくらいまでサイズ展開しているか見てみたい(それに値段も気になるし)だけっていうそういう時に「サイズお探ししますよぉ、穿いてみてくださーい」とか言うなよ。サイズ探してくれるのはいいけど、最初から作ってないサイズだったらどこ探してもないんだから。そういうところ、デリカシー足りない人の多いところでこっちのほうがお金も気も遣って服は買いたくない。ということで、時間もないので(そういうことにして)まだまだ通販主体の生活は続く。楽天のショップは好きなところもないではないが、検索そのものの質があまりよくないのか、引っかかりが悪くて、本当は欲しい商品がどこかにあるかもしれないのに行き当たらないことが多い。やっぱりトータル通販ビジネスを展開しているところのサイトだと、わりと欲しいものに行き当たるしサイズもある。(笑)結構リピートしているのは「ニッセン」「セシール」「フェリシモ」「ベルメゾン」「LAND'S END」「SELECSONIC」「ディノス」ですかね、あ、それとわりと今の「MUJI」は好きですね。それと、最近知った「DoCLASSE」で初めて注文してみたトップスが今日来た。明日、試着。