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家庭内紛争勃発（しょーもな！）

これを書くと、私の数少ない読者がさらに数少なくなってしまうことは間違いないが、ウソはつけないので告白する。私は整理整頓・掃除が苦手だ。･･･何も拡大し、色を変えてまで叫ぶことではない。整理整頓・掃除はゴキブリと同じくらい私の生存本能を危うくしていて、この2つが私の永遠の天敵と言ってよい。ひょっとすると先天的疾患というやつかもしれない。まったく主婦の風上にもおけないと、自分でも思う。以前から弟に「おねえ（と呼ばれていた）が嫁に行ったら、3日で返品や。」と言われていて悔しかったが「そうやろな。」と答えてしまったことがあった。うちは日系の不動産屋からフラットを借りており、さすが日系というべきか、6ヶ月に一回、フラットがまっとうに使用されているかどうかを見に来ることになっている。その審判の日が今朝だった。気の置けない友達だったら構わないのだが、なにせ相手は不動産屋だ。先週の週末、リビングルームの座卓の上に散乱している請求書や、そのへんに置きっ放しの通販のカタログを全部片付けて掃除機をかけて･･･という予定をしていたら、れいちゃんが来たのでほったらかしになってしまい、とうとう昨夜になって、もう後が無いというところまで来てしまった。ダンナは送別会があるとかでちょっと遅く帰ってきたのだが、私も仕事のことでダンナの意見を聞きたかったこともあり、なかなか片付けにとりかかれなかった。ダンナはそのうち「風呂にはいる」と言い、さっさと風呂にはいった後、讃岐うどんをしゃっしゃっと拵えてくれたのはよかったのだが、その後、焦る私を尻目に「寝るよ。もう朝になってやれば？」と言い、本心はベッド倒れこみ気分だった私は結局目覚ましを1時間早くかけて寝た。今朝になって、もちろんいつもより早く起き、ダンナも叩き起こしたのはいいが、ダンナはまったく動かない。私はこれでも、お尻に火がついて燃え盛ってしまうと、呼吸する間も惜しく思うほど、徹底してやるたちなので（これが自分でわかっているから、普段少しずつってのが苦手なわけだ。いやな性分だ。）ビシバシ片付け始めたが、起きたまま、そこでぼーっと座っているだけのダンナがいつもののんびりした口調で私を怒りの坩堝に落とし込んだ。「だいたいさぁ、こんな時になって慌てるからいけないんだよ。普段からちゃんとやってればさぁ。」お～の～れ～彼の言葉が私の脳天を直撃した。私「なんやてー？もーいっぺん言うてみーさ。」ダ「だからさぁ、ボクなんかさぁ、ちょこちょここれでも片付けてるんだよ。」却下。はっきり言おう。ダンナと私はちょぼちょぼだ。誰かに聞いたことがあるが、夫婦がうまく行くかどうかは「それぞれの物事に対する許容範囲が極めて近いこと」にあるそうだ。そういう意味で、ダンナが「ちょこちょこ片付けてきた」とは言い難い。そのへんにいつも飲んでいるビオフェルミンだとか、疲れ目の時に差す目薬だとか、聞いていないMDがちらばっている。それだけならよかったのだが、ダンナはまるでブタの貯金箱のように動かない。貯金箱なら小銭もたまるが、ダンナは「置いてあるだけ」だ。私はまた切れた。（よく切れるなぁ、オイ。）今日、グリーンパークの日本大使館行って離婚届の紙もらってこーい！手伝おうという素振りも見せないダンナを尻目に私は、憤然と且つ黙々と整理をおっぱじめ、掃除機をかけだした。今朝は「言ってらっしゃい。」の言葉もキスもないのだぞ。よくわかったか？1時間後、見違えるほど（でもないけど）キレイに片付いた我が家に不動産屋の人が到着。朝からの格闘の名残りを微塵もみせることなく、Inspectionは滞りなく終了したのであった。ということで、皆さん、私は明日から花の独身となる予定です。こんな私ですけど、どなたかいりません？3日以内なら返品可能です。

超個人的小幸運。

今朝は11時出勤だったので、8時にダンナが出ていった後、気合を入れるためにシャワーを浴びた。ぷはーっと、口の周りについたしずくなどを吹き飛ばしながら、朝から缶コーラをぷしゅっと開けて出勤前の英気を養っていた時だった。フラットの郵便受けに、がちゃっという音がして、何通かの郵便が配達されたのに気がついた。何通かの封書。いつも、だいたいはクレジットカード勧誘のDMだとか、メールオーダーの折々の割引案内、悪くいけば隣りのフラットの同じ部屋番号への間違いの封書だとか、水道だとかガスの請求書で、思わず「ちっ」と反応してしまうものも多い。その中に、普通の封書サイズの封筒にぽこっとした小さな箱がはいっているのを見つけた。よく見ると、東京の某出版社からの封書だ。6月4日の日記にも少し書いていたのだが、ここの出版社が一つのあるタイトルで原稿を応募し、40編を選んで単行本として出版するという企画に応募していた、その返事が来たようだ。すると、封筒に納まっているぽこっとした小さな箱はどうやらボールペンか何かの筆記用具なんだなと気づいた。ああ、こんな記念品くれるんだっけ、と思って開封する。箱の中はやはりボールペンだった。よくこんなのを丁寧にロンドンまで送ってくれるもんだと思って、三つ折りされた一枚の紙を開いて読んでみた。･･･私の原稿が40編の中に選ばれた、というお知らせが目に飛び込んだ。えええぇぇー、である。そりゃ、入選すればいいなと思って書いて送ったものには違いないが、それが現実になったという結果を見て驚き、本当にえええぇぇー、おおおぉぉーと声を出していた。「つきましては○月×日頃にゲラをお送りしますので、校正の上、返送して頂くこととなります。」と書いてある。ゲラぁ？こうせいぃ？そりゃまた本格的じゃないの、という気分にもなる。その原稿を書いていた6月と言えば、4月の末から楽天でいろいろ日記を書き始めてそう間がなかった頃のことだった。仕事でも個人的な手紙でも、昔からモノを書くということが苦にならなかった。しかし、今年で不惑を迎えるにあたり、これまでの自分の人生はインプット主体、これからの人生はそれを少しずつアウトプットすることにも比重をかけたいと思って、楽天の日記を始めたのだ。もちろん、ここの日記が直接何かになって返ってくるとは思わなかったけど、やっぱりこういうふうに一応テーマなどを考えながら（それが、Tバックの話題であっても、だ。）ちょこちょこ書いている訓練は結実する、と一人でうなずいてしまった。しかし、こういう経験は初めてである。自分の書いたものが、新聞の投書以外に、人様がお金を払って買って下さるかも知れない単行本に掲載される、というのはラッキーだ。この経験がこれだけで終わってしまい、あとは楽天しかない、ということにならないようにしたいと思うがこればかりはわからない。

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