復活の期待を込めて
この間のミシュランの格付けで1973年から三ッ星を守ってきたタイユヴァンが降格してしまった。昨年のフランス訪問時にお邪魔させていただいたので非常に残念だが、まぁ厳しく言えばそれなりの訳はあったような・・。そこで昨年の訪問記をねたにさせていただこう(笑)。DRCのHCNで有名になった?パリ市内のワインショップ「ラ・ヴィーニャ」に行ったり、パリ市内をうろうろしたりした後フランス最後の夜は三ッ星タイユヴァンでの晩餐が待っている。今回ぶる訪問+グルメ旅行の〆でもあります。楽しみ楽しみ。さて夕刻ぼちぼちタクシーでタイユヴァンへ。最初の印象は日本でも良くあるホテルのフレンチのようなモダンな造りだ。程なく店内に通され注文することに。コース料理はリーズナブルであったがどうしてもオマールとフォワグラが食べたかったのと、コースのチーズとデゼールがいらないので単品でお願いした。ワインのリストはやはりワタシラ偏屈日本人には退屈なものであった。えぬう氏はどうでもいいような感じ(笑)。初めてではないのでご存知だったようだ。そこでおなじみトロボーの古酒があったのでセレクトしてみた。このオマールは期待はずれのものだった。少し鮮度不足?を感じたのと味付けが塩辛い。一方フォワグラのスフレは青リンゴがデコレートされているそのトータルバランスがとてもよく素晴らしい一品であった。サヴィニ・レ・ボーヌ1erCru レ・ラヴィエール’76 トロ・ボーキュートな苺、フランボワーズの甘い香りが残っていてまるくやさしい感覚。あまたのGCを飲むより本当にここでこんな出会いもおつなもの。サヴィニーでも比較的早く熟成する畑の古酒でもこんなに長くいい状態でいるのに驚き。やはりワインは保存の状態。こんなのまたまた買い占めたい。Au revoir!またね!ヴリナさん店の雰囲気はそれこそ三ッ星、格式と上品さは感じられサービスもそつなく、何よりオーナーのジャン・クロード・ヴリナ氏直々に最初と途中、最後のおもてなしや気遣いが気分のいいものだった。ただ広い店内のテーブルの配置などその格式高いスペースがなにかあわただしく(うまく言えないが通路で食事をしている感じ)私的に落ち着かないのであった。店の構造はとやかく言えないが、今度行く時は料理を含めよりモダンなパフォーマンスで復活してほしいものです。パリ最後の夜は美しいシャンゼリゼ通りや国旗を掲げた凱旋門の絵に描いたような風景をぶらぶら歩き至福な時を過ごしたのであった。(現地時間2006.11.21PM10:00)