代理ミュンヒハウゼン症候群
はじめて聞いた言葉だ。娘に腐敗水を点滴した母親のニュースで聞いた。 周囲に関心を持ってもらいたくて自分を傷つけるのがミュンヒハウゼン症候群。これが代理になると、傷つける相手が他者に向かうと言う。傷つける対象が子どもに向かう場合が多いと言う。周囲に、こんなにけなげに一生懸命看病しているのよ、という母親像を演じてみせることで自分の存在価値を確認するのだとか。 病気と言ってしまえばそれまでだけど、それで傷つけられる子どもはたまったものでない。他人に同情してもらい、えらいわね~と言われ、がんばってねと励まされ、周囲の関心を引くことで自己満足。 もっと早く、周囲の人間がその行為に気がつけば、この母親は何人も子どもを傷つけることはなかっただろうに・・・ 私も、自分がかまってもらいたかったらどうするだろう?ふとそんなことを考えてみた。 かまってほしいけど、口には出せない。もどかしさを怒りにかえ、何かに八つ当たりしていなかったか。 耐え忍ぶ、日本の美徳みたいに言われるけど、押さえきれない感情はどこかにはけ口を求めて堰を超え、あふれ出したら、怖いのよね。