シンガポールでの朝食/バクテー
シンガポール滞在の続きです。一夜明けて、日曜日。今日のミッションは、日本からのフライトで来る人とチャンギ空港で待ち合わせて、マレーシアのホテルまで移動です。先方が夕方空港へ到着するまで空き時間が出来たので、シンガポールの街を少し歩いてみることにしました。シンガポールでの初めての朝食に行ったお店は、リトル・インディアにほど近い場所にある、バクテーがおいしいと有名な「黄亜細肉骨茶餐室」です。頑張って早起きして(笑)、ホテルからタクシーでお店へ向かいます。到着すると、日曜日のしかも朝8時前と言うのに、このお店はお客さんでいっぱいです。みんな朝早くから、ここのバクテーを食べに来ている人たちなんですね。お店の中の席は常にいっぱいで、外にあるテーブルも、私が座って間もなくすると、いっぱいになってしまいました。友だち同士風の人や家族連れらしきグループ、いろんな人たちがこの日曜の朝早くから、ここに食べにきています。周りからは楽しそうな会話が伝わってきて、こちらも楽しい気分になります。ところで「バクテー(Bak Ku Teh)」をご存じない方もいると思いますので、簡単にご紹介しましょう。バクテーは骨付きの豚肉を、漢方のハーブで煮込んだ中国料理です。スープは、濃い口醤油でハーブの香りがきつい黒系と、白胡椒が効いていてハーブの香りがそれほどきつくない白系があります。白系はスパイシーですが、漢方ハーブ特有の香りが少ないので、日本人には向いているようですね。最初食べる時には、「つ~ん」と来る感じがありましたが、だんだんに慣れて来ると、それほど気にならなくなりました。それでも、食べているとき気をつけないと、息を吸い込んだ時に、気管がむせるような感じがあります(笑)。そのくらいスパイシーなのですが、食べると元気が沸いてくる感じですね。このバクテー、潮州系の料理のようですが、肉を煮込んでいる割にはあっさりとしているので、朝食としてとても人気があるようです。お肉は本当にあっさりしていて、胃にもたれるということもありません。このバクテーを、ちょっと苦めの中国茶を飲みながら、白いご飯といっしょに食べると、朝からすごく食が進みます。各テーブルには、湯沸しが備え付けられ、そこに急須やお茶碗もあって、自分でお茶を入れながら、食事を楽しむようになっています。一番茶で、皿や湯飲みをすすぐのが作法のようです。香港の飲茶と一緒ですね。ところで、この「黄亜細肉骨茶餐室」は、1970年代に潮州系の先代が始めたお店だそうで、場所はどちらかというと繁華街から離れた閑静な場所にあります。地元ではかなりの人気店のようで、遠くからわざわざ食べに来る人も多いようです。お隣には静かな緑の公園があって、すがすがしくとてもいい感じです。朝の散歩のあとに、ここで食べる朝食は最高でしょうね。さて、お腹もいっぱいになったので、少しシンガポールの街を歩いてみましょう!黄亜細肉骨茶餐室 ADRESS 208 Rangoon Rd, Singapore TEL 62947545 Open AM6:00 Close PM14:00