豊穣な愛
愛する。愛される。この行為が、同時に成り立つ世界。これを豊穣な愛に包まれた世界という。そのために必要な条件は、幼形成熟だと仮定してみたいわけなんだ。誰でも子供の純真なこころを持ってる。持っていたはずだ。成長する過程で、蓋をしてしまった。あるいは蓋をされてしまった。のに違いない。たとえば、夢を語る。という行為。誰でも子供のときは、夢を持ち、たぶん夢を惜しげもなく語っていただろうに。大人になるにつれ、分際や普通ということの思い込みによって、自分の可能性に見切りをつけてしまってはいないか。豊穣な愛に包まれた世界というのは、いわば、BJの夢かもしれない。しかし、彼は、どうしても実現したい。そう感じているわけなんだ。誰もが、こどもの頃の純粋なこころを開放させて、まず、自由にこころを羽ばたかせる。そうすれば当然、失敗や衝突はおこるかもしれない。しかし、このこどものこころを取り戻すことがどうしても必要なんだ。こどものこころに、豊穣な愛の実現の可能性を感じるんだ。要は、どう成熟させるか。にある。こどもの純粋なこころを取り戻し、あわせて成熟させる。成熟には、他者への許しの感情が込められる。さらに他者への興味・関心。他者の視点を理解・納得する行為まで発展する。(つづく)