クリスティーヌが我が家に来るまで(2)
トンチンカンな質問を繰り返したことから、初飼いであることが分かりブリーダーの不審を煽ってしまった僕ですが、そこは相手も商売なので、今後飼い方を勉強することを条件に、まぁお譲りましょう、ということになりました。譲ってもらう犬を選んで、その日は辞去しましたが、翌日、当のブリーダーから電話がありました。話しを聞いてみると、「もし、お客さんさえ良かったら」の前置き付きで雌のコーギーがいるのだが、飼ってみないか?というものでした。その犬は5才になるコーギー(♀)で、繁殖の引退犬とのこと。性格は素直で、穏和。吠えることもめったにない。トイレはもちろん、フセ、マテ等のしつけは一通り済んでいるので、初心者にとって非常に飼いやすい犬だと。何よりタダで良いから、とのことでした。急な話で面食らいましたが、ま、見るだけは見てみるかと。(タダだし)指定された隣町のブリーダーの所いき、そこで会ったのが、クリスティーヌでした。見た印象は・・・、うーん、正直ピンとこなかったです。中型犬以上が希望だったので、ボリューム的にもの足りなかったし何より、この犬は尻尾がない!小さい分可愛いのですが、子犬には可愛さも敵わない、やっぱり黒ラブの方が・・そういった印象を率直に伝えました。すると、まあすぐに結論を出すのもなんだからと、なんやかんやと説得され、もうちょっと考えてみることでその場を納めさせられました。その後、度々電話でいかに良い犬か説明され、当初乗り気でなかった僕も、再三の説得に、飼ってもいいか、と思い始めて(←まったく主体性がない)クリスマスの週初めにはOKの返事をしていました。んで、クリスマスの当日に貰い受けてきたのですが、無料のはずが、去勢代として15,000円請求されたのは未だにちょっと引っかかっています。確かに、もう繁殖には使わないの条件は事前に言われて、了解したのですけども。なんとなく嵌められたような感触が残ってしまったのは、残念です。ただ犬自体は、人懐こいのに行儀良く(遠慮深い)、本当に素晴らしい犬ですよ。慣れるにしたがって、どんどん愛着が湧いてこの犬が来てくれて、いまでは本当に良かったと思っています。クリスティーヌを飼うことになって、後悔していることなど微塵もない、という点だけは最後に付け加えておきます。