名古屋B食倶楽部

日曜日の午後、奥さんから「どこぞ、遊びに行って来たら。」と放置された。
友人二人にメールしたら、どちらからも見捨てられる。
じゃあ、京都行ったろ。
言い訳は、錦市場でスルメ買わないかんし、イワタ寝具店で夏の麻のマクラカバーを買わんといかんし。
昼ご飯は、以前、三十三間堂の近くで見つけたぼろぼろのお好み焼き屋さんに行く事に。



京都タワーの前の塩小路通りを東に向かい鴨川を越えます。
大学生らしい男子三人、川ん中で嬌声を張り上げて半ケツ出して遊んでます。
イイいな～、男子学生って、アホできて。



名所旧跡の近くなのに、こんな映画館がありました。
今更の絶滅危惧種、重要文化財だね。

思っていたお好み焼き屋さんが全くの勘違いで、潰れた和菓子屋さんだった！！
あれあれ間違えちゃったよ。
まあ、一人歩きだから焦る必要も無いから、もう少し探検しましょう。



おっ、赤ちょうちんを発見。
居酒屋？昼飲み出来るか？



木の看板が出ている3階建ては関係なくて・・・



なんて運が良いんでしょう！
赤ちょうちんはお好み焼きじゃん！



うっ、この狭い路地を入るのか？



やいやい、大丈夫かや～～



赤ちょうちんに比べ、こちらの提灯が新しく、ちょっと安心。
お好み焼き一筋50年って書いてある。
これは隠れた名店を発見かも。



暖簾も清潔だし、これは良いお店では？
ガラっと引き戸を開けると、賑やかな声が響いてます。
右が鉄板カウンターとテーブル席ひとつ。
正面と左にも、小さなテーブル席が三つ、四つ。
午後二時半、ほぼ満員。
カウンター席の角っこを勧められる。
一見、ちょっとおそがい、大柄なおばさんとお兄さん二名の三人体制みたい。



ハイボールを頼んでメニュウを検討。
ホソ玉が目に入り、即決。
ホソってホルモンの事ね。
正確に何処の部位って知らんけど、京都では定番のお好み焼きの種（のはず）。
慣れた感を出すために、さっと決めて注文しましたが、初めて食べます(笑)



この人がママさん？お母さんって言うの？
一見、おそがそうでしょ？
でも、全然、気ぃつかいしぃの優しい人だった。
見てたら、手も口も頭も素早く動く達人。



脂肪がふわふわの牛の小腸でしょうか？
これに、甘口ソースとドロソースみたいな辛口ソースの二種類を好きに塗って食べます。
ピンクのメッシュの入った白髪のおばあちゃんが、おじさんの隣に座りました。
常連らしく、お兄さんから「今日はイカ焼きでも食べますか？」と提案されてます。



そして、何も言わなくても、すっと出て来たのがコレ？
紫蘇ジュースかな～？って思いながらチラ見してたら「お兄さん（おじさんの事ね）初めて？」と声をかけて頂きました。



御年86歳、一人暮らし、家業を甥っ子に譲ったけど、五十日は顔出してます。と、お元気なおばあちゃん。
で、この紫色の飲みもんは何ですか？と尋ねたら、まあ、少し飲んで御覧なさい。と、ご馳走してもらっちゃいました。
焼酎と炭酸を半々に割って、なんと、そこに赤玉ポートワインを注ぐんだそうです。
そう言えば京都の飲みもんで「赤」とかって、聞いたことがあります。

帰り際、私は週に一、二度は来てるから、またお会いしましょう。と。
嬉しいな～、是非、また来て、お会いしたいです！