タカシマヤ 椅子とめぐる20世紀のデザイン展
奥さんに誘われてデパートに「椅子」を見に行きました。本展では、アール・ヌーヴォー、バウハウス、ミッド・センチュリー、イタリアン・モダンまで、20世紀100年におけるデザインの変遷を、椅子研究家の織田憲嗣氏のコレクションから厳選した100脚の名作椅子を案内役にたどります。また食器、キッチン用品、家電製品、事務用機器などもまじえて、デザインと生活の関係性を解き明かしていきます。優れたデザインが生まれる時、そこには時代の社会性や人々の暮らしが密接に関係しています。形状の美しさや驚きの内側には、よりよい未来を描こうとするデザイナーの情熱が詰まっています。時代を作り、また今も変わらず光を放ち続ける、時代を超越した「名品」たち。使う人々に幸せをもたらすそれらは、人の営みから生まれた、まさに美しい生活デザインです。これ、有名ですよね、名前を知らなくても、誰もが一度は見たことがあると思う。背もたれが梯子みたいになってるから、マッキントッシュデザインのラダーバックチェア。一台欲しいけど、我が家には似合わんから欲しがっちゃイカン。こんな板っ切れと角材の組み合わせの椅子、絶対座り難いよね。これが、最先端のデザインの象徴だった。床に脚が無い椅子。椅子と言ってイイッスカ?なんてね。最初に思いついた人、凄いよね。ただのプラスチックのワゴンに見えるけど、1970年当時は画期的。ニューヨークの近代美術館の永久保存に選ばれてるはず。おじさんの仕事場でも二台活躍してますが、今までに気づいてくれたクライアント様は二名だけ。旧帝国ホテルの本館をデザインしたフランクロイドライトのフロアースタンド、タリアセン2。京都の俵屋にも在りました。掃除が大変そうだから要らない。ハンスJウェグナーが1950年にデザインしたYチェアー。美しさと機能性とシンプルさのお手本が椅子に成った。我が家でもお客様を30年間、迎えてくれています。素敵な物に、好きな物だけに囲まれて生きていきたい。