[カテゴリ未分類]の記事一覧 | 俳ジャッ句

満月楼事件　６

　矢部ってえ奴はね、代議士の肩書きを利用して軍部と軍需産業の　会社との間を取り持って、私腹をこやしていたんですよ。　それはもっぱらの噂でしたからね。　まだ、それだけじゃあない、なにかというと人の弱みにつけこんで　憲兵隊に密告するっておどしたんだそうですよ。　染吉にも、松島中尉の秘密をにぎっているんじゃあないか　って、おどしをかけていたんだっていうじゃありませんか。　やっぱり私らが思っていたとおり　染吉は警察にしょっ引かれて　３日３晩きびしい取調べを受けたんですよ。　犯人じゃあないかって、ね。　　戦前の警察っていうのは、ね。　あなた、そりゃあ、すさまじい拷問に　かける、のは常識でしたから。　なんていっても、染吉は犯行時間前に　矢部のお座敷によばれていましたしね。　　

2007年11月20日

満月楼事件　５

　松島中尉って人は、そりゃいい男ぶりでしてね。背が高くて　軍服が似合ってさっそうとした好男子でしたから、染吉だけ　にかぎらず芸者衆にはずいぶんともてましたよ。　その中尉が指揮して岡田啓介首相を襲撃したっていうんで、　号外も出ましたよ。　もっとも岡田首相は、義弟の松岡大佐が間違えられて　殺されたおかげで命拾いしましたけども。　というわけで松島中尉は反乱軍の首謀者の一人として　渋谷の陸軍刑務所にぶちこまれましてね。　ええ？　　殺された矢部さんは、どういう人かって？　前にもすこしお話しましたけど、ひどい嫌われ者でしてね。　おまけに、なかなかの悪でしたからねえ。

2007年11月20日

満月楼事件　４

　実は染吉にはいい人がありましてね。　陸軍の松島中尉って４年ごしの馴染みの客がねえ。　その話はこの土地では有名だから誰も知らない　者はいませんでしたよ。　にもかかわらず矢部さんが落籍せようって横車を　押したってわけでしてね。　それに、前日の２・２６事件には、その松島中尉が　なんと岡田啓介首相を襲撃したって噂が流れていました　しねえ。　なんともはや、ややこしいことになってきたんですよ。

2007年11月20日

満月楼事件　３

　警察はなかなか来ませんでした。　なぜって２・２６事件で戒厳令がしかれているんですよ、　天と地がひっくり返るくらいの天下の一大事ですからね。　通報から３時間もたってようやっとご出動です。　私たち関係者はもちろん警察に取り調べられましたよ。　まるで犯人あつかいでした。　あんまりじゃあありませんかねえ。　結局すぐには犯人はあがりませんで。　矢部さんは、匕首のようなものでめった刺しに　されておりましたよ。　考えてみれば、あれだけ嫌われていましたからねえ。　誰がやったところで不思議ではなかったんですが。　私たち関係者のなかでは、染吉姐さんがあやしいのじゃ　ないか、というのがもっぱらの噂でしたよ。　なぜって、矢部さんは染吉にぞっこんでして。　　　　　　続く

2007年11月15日

満月楼事件　２

　　すると、二階の奥座敷で矢部さんが血まみれになって　倒れているじゃあないですか。　両目をかっと見開いてねえ。　素人目にも、すでに息絶えておりました。　私は驚愕で腰が抜けるかと思いましたよ。　さっそく警察に連絡はしましたがねえ。　矢部さんてえのは、宇都宮出の代議士でねえ、　ここだけの話ですがね、羽振りがいいのは結構なんで　すがね、なにしろ栃木なまり丸出しの田舎者でして。　野暮の見本のようなお客でねえ。　そのうえ金と代議士の権威にものをいわせて　横車を押す。　だから、皆に｢栃木げじげじ｣ってあだ名で嫌われて　いましたよ。　がにまたのうえに、はげでねえ。　そのげじげじが、こともあろうに殺されちまった。　そりゃあ、上を下への大騒ぎになりましたよ。　　　　　（続く）

2007年11月14日

思わず泣けてくる！

　　母が認知症と診断されて丸３年になりました。　その間徐々に進行して、今では誰が見ても　間違いなく認知症だと思うほど　ひどくなってきて　もう目が離せなくなってきました。　今言っていることが次の瞬間もう忘れてしまって　いるのです。　ちなみに一例をあげますと　「これだけはしないでね」　と何度念を押しても　「わかった」　とうなずきながら　やっぱりやってしまうのです。　うちの犬が噛むので　やむなく庭で飼うことにしました。　それを説明して　縁側の戸をあけないように頼んでも　私の目を離したすきを見て　犬を室内にあげてしまうのです。　そして　案の定噛まれてしまうのです。　何度も痛い目に会っても　懲りるということが　ないのです。　本人は止められたことを忘れてしまっているので　悪意はさらさらありません。　ついには戸に張り紙をしました。　「ｘｘさまへ　この戸をあけないでください！　犬をなかに入れないでください！」　と名指しで大書しても　それでも効き目はありません。　ためしに自分の生年月日や住所や電話番号を　たずねますと、かろうじて名前と生年月日は　書けても、　子供や死んだ父の生まれ年さえ　記憶がありません。　私の生年さえ忘れてしまったのには　子としてひどくショックでした。　そのうち腹を痛めた子に　「おたくはどなた？」　　と聞くようになることは火を見るよりも　明らかです。　こんな母の状態には悲しみを通り越して　憐れみさえ覚えてしまいます。　思わず涙がこみあがって、　不覚にも泣いてしまいました！　

2007年11月14日

ビスタに泣かされて！

　パソコンがウィンドウズＸＰからビスタに変わったら　慣れるのに苦労しています。　とにかく新しい機種になるとケータイもそうですが、　やりづらいことはなはだしく、マニュアルと首っきりで　悪戦苦闘！　とにかく　やっきになっているにはいても、これが　老化現象のせいなんでしょうね、　かなしいかな、もう　お手上げ状態です。　あ～あ　こんなに大変なんだとは夢にも　思いませんでした。　この日記を書くのもなんとも歯がゆいくらいに　時間がかかりました。　本当におばさん病の私にとっては難儀なことですよねぇ！

2007年11月05日

朝　突然に

　　今朝目覚めて　突然ブログタイトルを変えようと　思い立ちました。　たとえば　「おばたれ主義」とか、「おばたれ流」とか。　元来気まぐれなもので　よく気が変わるんです。　そこで　気晴らしの意味合いもかねて　ブログの模様替えもしようかと。　さてさて　どんな風になりますことやら　我ながら楽しみです！

2007年11月01日

サムライウーマンに参る！

　買い物の途中で道草をくって　あるお店のショーウインドウの前で　釘付けになってしまいました。　そこは　こんな田舎では　おしゃれで高級なお店。　いわゆるブランドもの専門店なんです。　昔から　ブランドものには反発していた私なの　ですけれどもね。　アラン　ドロンのサムライウーマン３割引きという　文字にひかれて　ついつい中に入ってしまい　サンプルの匂いをかいだとたんに　くらくらとめまいのようなものをおぼえて　ついに衝動買いをするはめになりました。　アンチブランド派のはずの私なのですけれども　香水にだけは目（鼻？）がなく　ブランドものを　買ってきました。　サムライウーマンだなんて　私だって女侍の気分で　生きてきましたものね。　そのうえ　香りも白檀にも似て　こころなしか　実に古風で　いってみれば　武家風なんです。　まあ　ともかくも今のところ　この香水に惚れ込んで　いるのです。

2007年10月30日

新しい小説の予告編！

　　このところブログをさぼってばかりいましたが　新しい連載小説の構想が　ほぼ煮詰まってきました。　そこで　予告編として　まずタイトルから発表いたしましょう。　ただし　あくまでも仮題ですが、　「最終便シンドローム・・・・おばたれの最後の恋の物語」　というのがひらめきました。　人生のたそがれ時の　６０歳をまじかにした女の恋の予感から　小説ははじまります。　ヒロインの恵子は　夫が脳梗塞で倒れて以来３年　その介護に　追われてきましたが、心身ともに疲れはてていました。　そんな恵子の前に現れたのは　夫の新しい主治医の　和田　章だったのでした。　さて　一体どんなストーリーが展開しますことやら。　乞う　ご期待！といきましょう。

2007年10月28日

ダウン寸前！

　ＰＣはいかれてくるは　　それどころじゃなく　私までいかれてきて　　立ちくらみがするはでダウン寸前でＳＯＳ！　　今朝はやむなく犬の散歩もお休み　　家事は最小限にして　　横になっています！　こんなことは　ここ１０年近くあったためしがなくって　　もう　年のせいかとも思うけど　　限界ですかしらね・・・　まったく　ついてない　まったくねえ！

2007年10月24日

ここだけの話

　ここだけの話なのですが、正直なところユキノとはイマイチうまく　いっていません。　これまでの２頭には噛み癖もなく、これといって問題がなかった　せいか「こわい」と思ったことは一度もありませんでした。　でも、ユキノはどこか油断がならないというのか、心の底から　可愛いとは思えないのです。　前回母をひどく噛んだ時には、飼ったことを後悔したくらいでした。　一瞬誰かユキノをもらってくれないかしらと思ったのでした。　だからでしょうか、彼女も私の内心を犬の勘で感じとっているの　かもしれませんね。　愛したくっても愛せない、いってみれば継母のような感情が私には　あるのかもしれません・・・　まあ、ぼちぼち行くしかないとは思いますがねえ・・・

2007年10月20日

雨の憂鬱

　今日は朝から雨がじとじとと降って気分までじとついてきますよね～　こんな日はろくなことはありません。　母はデイサービスをずる休みするし、ユキノは洗面所の床に　　おしっこをたれるし、彼女の場合もいやがらせのように思えます。　いえ、本当に犬も面白くないといやがらせをするんですよ～！　そういう点オスよりもメスの方が気分屋のようですからね。　彼女もそろそろ初めての発情期がきつつあります。　来月には避妊手術をしてもらう予定なんですが。　なんだか気が滅入ってきました。　あ～あ、なんかぱ～っと気晴らしすることはないかしらね・・・

2007年10月19日

過敏性腸症候群

　夏頃からたびたびおなかをこわすようになり、診てもらったところ　過敏性腸症候群との病名を頂戴いたしました。　どこやらの総理がかかったビョーキとおなじたぐいのもので、　ストレスがかさむとおなかにきます。　云ってみれば腸がうつ病になったのです。　あまり名誉ではないビョーキに実のところ悩まされております。　今日も受診してきました。　大腸の内視鏡をしましょうと云われそうなので、おそるおそる　いたのですが、また２ヶ月後に診察というのでほっとしました。　それにしても因果なビョーキにかかったものです！　これって万年お嬢ちゃんってこと？？　ああ～どないかならんのかあ・・・・

2007年10月17日

初恋の君からのプレゼント！

　今朝またユキノが母の手を噛みました。　これで７度目です。　しばらく出血が止まらないくらいひどく噛みました。　ユキノは認知症で足の悪い母を見下しているようなのです。　やむなくユキノを叩きましたが、どうしたものかと途方に暮れて　しまいました。　思いあまって初恋の君（親友の妹と結婚した）に電話をして泣きつ　きました。　すると家の中ではなく庭でユキノを飼うことにしたらどうかと云うの　です。　そして中古の犬小屋があるから使えとのたまうのです。　やはりそうする以外道はないと私もとっさに判断しました。　彼の好意に甘えることにしました。　夕方彼は犬小屋を持ってきてくれました。　中古とはいえ結構頑丈で案外きれいな代物でした。　庭でユキノを飼う分には母に危害をおよぼすこともないはず　なので、ほっとしました。　これで一件落着です。　それにしても初恋の君から犬小屋をプレゼントされる羽目に　なるとはねえ・・・・　これもまた乙なものではありませんか。　高校の同級生だった彼とは清らかなままでこの年まで来られた　ことが本当によかったのだとしみじみ思い、また感謝の念で　胸がいっぱいになったのでした。　今日は泣いたり笑ったりと忙しい一日でした。

2007年10月15日

持つべきものは！

　ご無沙汰いたしました！　ブログ更新を２ヶ月もしなかったので、一体どうしたのかと　心配して友が片道４時間もかけてバイクで様子を見にきてくれまし　た。　それほど心にかけてもらって胸が熱くなりました。　もちろんユキノも感激のあまりおしっこをちびるほど　よろこんで彼の顔をなめずりまわしていました。　やはり持つべきものは友ですねえ！！！　この世にそれほどまでに気にかけてくれる友がいると思うと　体調が多少悪いからと云って更新をおこたるなんて横着だと　反省することしきりです。　今日は本当にいい一日でした！！！

2007年10月13日

タローの３５日

　日のたつのは早いもので、今日でタローの３５日になります。　遅桜の散る時期にタローは天国に旅立って行ったのでした。　今でもタローの好物を思い出しては、ああ、あの子にもっと　食べさせてやりたかったなあ、としみじみと思います。　遺影の前に好きだったクッキーやヨーグルトをあげて　せめてもの慰めにしております。　昨日は早朝出勤前にタローが一番なついていた友人が　タローちゃんに手向けてあげてね、と芍薬の花束を届けて　くれました。　その心遣いがうれしくて、思わず涙がこみあげてきました。　逝ってしまってからもタローの遺影の前には花々が絶える　ことがありません。　どなたかがお花を届けてくれるからです。　本当にタローは果報者だと思います。　タローちゃん、いい子だったよね・・・・　

2007年05月23日

検査異常なし

　一年ぶりに肺のＣＴをとりました。本来ならば最低半年に一度は検査を受けていたのですが、京都の大学病院まで出かける余裕さえもなく、ついつい一日延ばしにしてきたのです。医大ではこれまで診てもらっていたドクターがやめてしまっていたので、地元で診てもらうことにしました。大学病院だけが病院でもあるまいし、と思ったからです。内心不安でしたが、どうにか異常なし、ということになりほっとしました。これもタローが守ってくれたお陰だと、タローの遺影には手を合わせることしきりです!

2007年05月22日

易者になる？

　私は若い頃から占いにはまって３０年ほど四柱推命、　姓名判断を我流で勉強してきました。　そのおかげでしょうか、赤ちゃんの命名を頼まれたり　するようになってきました。　もちろんプロではないので、鑑定料は一切受け取らない主義　なのですが、近頃ではあちこちからお声がかかって嬉しい悲鳴を　あげております！　でも赤ちゃんの命名は、その子の一生の大事なので、気合いを　入れてやることにしています。　いい名をつけてもらったとよろこんでいただけると、本当に　生きがいを感じます。　ところで小説の方ですけれども、書く意欲がわいてきつつ　あります。　またこのブログで皆さまにお読み願う日が近々くると思います！　

2007年05月21日

千夏の疑問

　NHKの朝の連ドラ「芋たこなんきん」の最終回で　ヒロイン町子が「かもかのおっちゃん」の遺影に　むかって　「こんどまた生まれかわっても、私といっしょに　なってね」　と言うシーンがありました。　「かもかのおっちゃん」は先妻に死に別れしています。　その先妻もまた　「また生まれかわっても、私といっしょになってほしい」と　言ったらどうなるのでしょうか？　ややこしい三角関係になるのじゃないでしょうか？　どなたかおしえてください！！

2007年04月03日

もしも奇跡が！

　もしも奇跡がおきるとしたら　もう一度タローと散歩がしたい　若犬の頃のように　かろやかな足取りで引き綱をぐいぐいひっぱる　タローと散歩がしてみたい

2007年03月27日

それでも生きている！！

　タローは１４歳３ヶ月。　目は見えず耳もきこえず　おむつをして寝たきりの老犬です。　獣医の先生には４月まで持つかは　微妙だと診断されました。　　点滴がわりにポカリスエットを飲んで　ようやく生きのびています。　そのポカリスエットもスポイドで飲ませている始末です。　それでもタローは一昨日私の上唇にかみつき　おかげで私は一日ものを食べることができないほどに　唇が腫れあがってしまいました。　この仕打ちには、さすがに「犬ばかちゃんりん」の私も　腹にすえかねてタローの世話を放棄してしまいました。　すると、その間認知症の母がタローにポカリスエットを飲ませて　どうにか急場をしのぐことができたのです。　それにしてもタローの生命力と根性には、ただただ脱帽です。　案外桜が咲く頃まで生きながらえているかもしれません。　　　　　

2007年03月24日

初雪

　一昨日から寒波が襲来して雪になりました。　初雪といっても３センチほどで、例年になく　少なくて、雪かきをしないですみました。　それだけでもありがたいことです。

2007年02月04日

なんでこうなるの？！

　しばらくブログから遠ざかっていたら、管理画面が激変して　いました。　やりにくいこと、この上なしです！　これは、なんとかならないものでしょうか？！　もうお手あげです！！！

2007年01月21日

期待はずれに！

　昨夜テレビで小椋佳のコンサートがあるというので　心待ちにしていました。　ところが、見事にあてがはずれてしまいました。　「シクラメンのかほり」　「夢芝居」　「しおさいの詩」　「愛しき日々」など、青春のきらめきをなつかしむ意味もあって　じっくりと聞きたかったのです。　たぶん私の世代にとっては、忘れがたい曲だったのでは　ないでしょうか。　けれども、彼の最近の曲は、私には今ひとつしっくりとは　こないのです。　薩摩琵琶などをかきならしながら歌う、その歌は、かつての　かそけさなど微塵も感じられないのです。　これは、彼が年々哲学的な詩を書くようになったせい　でしょうか、いたずらに難解な曲になってしまい、退屈きわまり　なくなってしまいました。　あまりに期待はずれだったので、途中でチャンネルをかえて　しまいました。　あーあ、残念でした！　　

2007年01月08日

謹んで！

　新年のお喜びを申しあげます！　本年もなにとぞよろしくお願いいたします！！！

2007年01月01日

年末ジャンボ宝くじを！

　年末ジャンボ宝くじを買ってしまいました。　昨日スーパーで買い物をすませてから近くの売り場に　人だかりがしていましたので、なんだろうかと思ったらジャンボの　売り出し最終日だったのです。　ここ数年は宝くじなど買ったことはなかったのですが、　友人の易者が「宝くじは最高に運がいいときか、最低のときに　当たるものよ」と言っていたのを、ふと思い出しました。　そう、今は最低の運気だと思ったからでした。　八方ふさがりだからです。　そうは思っても、私にはくじ運がないので当たるはずも　ないのですが・・・　

2006年12月21日

自殺予告のブログが！

　昨日の夕方、何気なく「その他」のジャンルの新着を　見ていたら、「これから死にます・・・」というブログの見出しに　釘付けになってしまいました。　即そのブログを読もうとしましたが、すでに抹消されていました。　おそらくそれを書いた人は自殺を決行したのでしょう。　タッチの差でした。　なんとかしてその人を思いとどまるようにすることはできなかったの　かと、悔やまれてなりません！　ほんとうに後味の悪いことに出会ってしまいました・・・　

2006年12月15日

タローの寝息

　今月の２５日でタローは満１４歳になるのですが、　それまで持ちこたえることができるかはわかりません。　おむつをしてよたよたとコタツの回りを歩くのが精一杯。　すぐに倒れて起き上がれなくなってしまいます。　日に日に起きている時間よりも眠っている時間のほうが　長くなってきています。　今もコタツの脇で寝ているので、しばらく私はタローに添い寝　してみました。　そのかすかな寝息を聞いていると、タローが生後４３日目に　はじめて我が家に来たときのことが思い出されます。　いかにも柴犬の子犬らしい黒マスクをして、やんちゃな目が　くりくりとして、とてもかわいかったものでした。　あの頃にもう一度もどりたいね、タロー！　私も一緒にね！　

2006年12月12日

みぞれ降る

　早朝からじとじととみぞれが降っています。　天気予報では雪となっていて、この分では　みぞれがいつ雪にかわってもおかしくはない　冷え込みようです。　北陸では仕方がないにしても、４ヶ月近くも　冬に居座られてお天気が悪い日々が続きます。　まだ大雪にならないだけでも、ありがたいと　思わなければね・・・

2006年12月03日

弱気の虫を吹き飛ばして！

　ここしばらくの間弱気の虫に居つかれていました。　この虫には、どういうわけか一度とりつかれると、　見るもの、聞くものすべてが不安材料になって　際限もなく落ち込んでしまうのです。　そこで私ははっと我に帰って、これではダメだと　思い、「風とともに去りぬ」のスカーレット・オハラの　ように「明日は明日の風が吹く」ふうに立ち上がって　弱気の虫よ、飛んでいけ、のおまじないをしました。　いくらくよくよしたところでどうなるものでもなし、　それならば、極楽トンボになって風まかせでいれば　いいではないのでしょうか？！　「忘れ花」のヒロイン光子は長橋中尉に先立たれてから　どのように失意のどん底から立ち上がったのか、光子の　ロマンスをまじえながら書き進めるつもりです。

2006年11月14日

親が死んでも！

　「親が死んでも泣かなかったのに、　ペットが死んだら泣く」　と言う人がいます。　その話をかかりつけの獣医さんにしますと　「うちのペットの飼い主さんは皆そう言いますよ」　と、なんのてらいもなくこたえました。　たぶん私もそのクチなのかもしれません。　犬ばかちゃんりんもそこまでくると、もはや　常軌を逸しているとしか言いようがありません。　それでも私はあえて犬ばかちゃんりんに撤しようと　思うのです。

2006年11月12日

現実からの逃避

現実から逃避するために　なにかに熱中しようとした　熱中する対象を失って　言葉を失いかけている

2006年11月12日

初霰

　今朝目がさめたら霰がぱらぱらと降っていました。　北陸はもうはやくも真冬になってしまって・・・　冷え込みがきつくってストーブをつけずにはいられません。　こんな朝は、たまらなく淋しく、むなしいものですね。　身も心もかじかんでしまいます。　

2006年11月12日

キスをしたら

　タローにキスをしたら　上唇を咬まれてしまいました。　おかげで唇がたらこのように　腫れあがって外出できません。

2006年11月11日

よくもまあ！

　今日でこのブログをはじめて９ヶ月目になります。　よくもまあ続いたものだと、我ながら感心します。　と言いますのも、私は熱しやすくて冷めやすいのが　悪い癖でしてね。　はじめのうちはがーっと熱中して無我夢中になるの　ですが、その反動からか後が続きません。　俳句も１０年近くやっておりますが、今ではご無沙汰で　ここ１年ほどは一句もものしてはおりません。　このブログも、あれこれと理由をあげればキリが　ないのですが、近頃ではさぼり癖がついてしまって　おります。　ご訪問いただいている皆様には、申し訳ないのです　けれども、マイペースでぼちぼちと書かせていただくことに　いたしますね。　また、コメントをせっかく頂きながら、お返事ができないのも　心苦しいのですが、これもお許しくださいませ。　そのうち書く意欲がでてきましたら、夜も寝ないで書きます　からね！

2006年11月11日

小春日和

　小春日和の　　おだやかな日ざしを浴びて　タローが眠っている　仔犬のころのような　ミルクの匂いをさせて　タローが寝息をたてている　

2006年11月10日

愛を失うことを恐れて

　愛を失うことを恐れるあまり　臆病になっている　死を恐れるあまり　死を忘れようとあがいている

2006年11月09日

愛するものを失う怖さに

　愛するものを失う怖さに　心が乱れて　愛するものを失うたびに　心が萎縮してゆく

2006年11月04日

たくさんのコメント！

　本当にありがとうございます！！！　お一人ひとりの温かいお気持ちが伝わってきて　感謝感激です！　また元気になりましたら、ごあいさつに伺いますね！

2006年11月03日

もう書けない！

　もう書けない　小説が一行も　書けない　もう何も書けない

2006年11月02日

黒髪

　　　　　　　　　黒髪　黒髪の　結ぼおれたる思いをば　解けて寝た夜の枕こそ　ひとり寝る夜のあだ枕　袖を片敷く　夫じゃと言うて　愚痴な女の心を知らで　しんと更けたる鐘の声　昨夜の夢の今朝さめて　ゆかし　なつかし　やるせなや　つもると知らで　積もる白雪　長唄のメリヤス物の名曲。　歌意は、淋しくひとり寝で一夜をあかす　女心の哀れさを嘆いたものです。

2006年11月02日

腹が据わって！

　私の親友が甲状腺がんなんです。　３ヶ月後に手術の日取りまできまっているのです。　心配なので、様子を見に行ってきました。　すると、ふだんとすこしも変わらずに家事をこなして　いるではありませんか。　朝早くに魚市場へ行ってトロ箱いっぱいのかれいを　買ってきて、さばいてから干しているのです。　その干しかれいを帰り際に手土産に持たせて　くれました。　その平常心たるや、私には、まねのできないものに　思えて、感服しました。それは、長年の主婦業で培われたもの　ではないかと思えました。　腹が据わっているというのでしょうか。　私だったら、取り乱してばたばたするにちがい　ないのです。　私も彼女の爪のあかでももらって煎じて飲まなければ　なりません。　

2006年11月01日

カスバの女

カスバの女作詞：大高ひさお作曲：久我山明唄：エト邦枝１　涙じゃないのよ　浮気な雨に　　ちょっぴりこの頬　濡らしただけさ　　ここは地の果て　アルジェリヤ　　どうせカスバの　夜に咲く　　酒場の女の　うす情け２　唄ってあげましょ　わたしでよけりゃ　　セーヌのたそがれ　瞼の都　　花はマロニエ　シャンゼリゼ　　赤い風車の　踊り子の　　今更かえらぬ　身の上を３　貴方もわたしも　買われた命　　恋してみたとて　一夜(ひとよ)の火花　　明日はチュニスか　モロッコか　　泣いて手をふる　うしろ影　　外人部隊の　白い服ムーラン・ルージュ（MIDI制作：二木紘三）〔蛇足〕昭和30年（1955）、芸術プロの映画『深夜の女』の主題歌として作られました。　カスバは、国または都市の域内を意味するアラビア語のカサバから出た言葉で、軍隊の駐留する城砦、または城砦をもつ地方の中心都市を指します。ただし、北アフリカでは、地域により、少しずつ内容が違います。１つはラバトやチュニスのように、城壁で囲まれていた都市の一画、とくに城砦の部分を呼ぶ場合、もう１つは、地方の小さな砦や地方官の屋敷、またはそれらのある町全体を指す場合(とくにモロッコ)、３つ目は、アルジェのように、ほぼアルジェリア人のみが居住する旧市街を指す場合などがあります。　　外人部隊は、簡単にいえば傭兵部隊で、ヨーロッパのいくつかの国が金銭的報酬を条件に兵士を集め、主として植民地の治安維持などに当てました。とくに有名なのがフランスの外人部隊です。国籍や前歴などはいっさい問わなかったため、政治亡命者や犯罪者、食い詰め者、失恋男、戦争マニアなどのたまり場ともなっていたといわれます。　　以上、歌詞をご紹介しましたが、どことなく退廃的な　雰囲気のただよう歌ですね。　これも私のカラオケの十八番です。　

2006年10月31日

あなたの存在が・・・

　あなたの存在が　たまらなく重荷になる　あなたの存在が　かぎりなく苦痛になる

2006年10月28日

君の名は

君の名は作詞：菊田一夫作曲：古関裕而唄：織井茂子１　君の名はと　たずねし人あり　　その人の　名も知らず　　今日砂山に　ただひとりきて　　浜昼顔に　きいてみる２　夜霧の街　思い出の橋よ　　過ぎた日の　あの夜が　　ただ何となく　胸にしみじみ　　東京恋しや　忘られぬ３　海の涯に　満月が出たよ　　浜木綿(はまゆう)の　花の香に　　海女(あま)は真珠の　涙ほろほろ　　夜の汽笛が　かなしいか（MIDI制作：二木紘三）〔蛇足〕メロドラマの傑作『君の名は』のテーマ曲。『君の名は』は、昭和27年４月10日にＮＨＫラジオで放送が始まり、29年４月10日まで続きました。毎回、ドラマの冒頭に入った来宮良子のナレーション「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓(ちこ)う心の悲しさよ」が忘れられません。最終回のとき、私は小学校６年生でしたが、重病で激しくあえぐ真知子の枕元に春樹が駆けつけられるかどうか、手に汗を握って聴いていました。「思い出の橋」は、春樹と真知子が空襲のさなか、初めて出会い、再会を約した数寄屋橋です。　　以上、歌詞をご紹介しましたが、小学生の低学年の頃、母に連れら　れて映画を観に行った記憶があります。　主演の岸恵子が若くて、とても綺麗だったのが、印象に残って　います。　今でもこの曲をきくと、ほろりとします。

2006年10月27日

圭子の夢は夜ひらく

　　　　　　　　「圭子の夢は夜ひらく」　　石坂まさを作詞・曽根幸明作曲　赤く咲くのは　けしの花　白く咲くのは　百合の花　どう咲きゃいいのさ　この私　夢は夜ひらく　十五　十六　十七と　私の人生　暗かった　過去はどんなに　暗くとも　夢は夜ひらく　昨日マー坊　今日トミー　明日はジョージか　ケン坊か　恋ははかなく　過ぎて行き　夢は夜ひらく　夜咲くネオンは　嘘（うそ）の花　夜飛ぶ蝶々も　嘘の花　嘘を肴（さかな）に　酒をくみゃ　夢は夜ひらく　前を見るよな　柄じゃない　うしろ向くよな　柄じゃない　よそ見してたら　泣きを見た　夢は夜ひらく　一から十まで　馬鹿でした　馬鹿にゃ未練は　ないけれど　忘れられない　奴ばかり　夢は夜ひらく　夢は夜ひらく　原曲は、練馬少年鑑別所で歌われていた曲を曽根幸明が採譜・　補作したものである。　　　　　　　　　歌詞の異なる様々なバージョンがある。１９７０年発売　　以上、歌詞をご紹介しましたが、私の青春時代の影の部分の　心情を言いえて妙、といった感じがします。

2006年10月25日

ふるさと恋しや！

　　年がいくにつれ里心がつくものなのでしょうか。　　私は金沢がたまらなく恋しくなってきました。　　できることなら晩年は金沢で過ごしたいとは　　思うのですが、　　こればかりは、思い通りにはいかないものでして。　　両親が生粋の加賀人でしたので、私にはいまだに　　加賀言葉が抜けきれませんで｢だらくさい｣と無意識に言って　　しまうことがあります。　　馬鹿馬鹿しいという意味なんですね。　　たとえば、｢いらっしゃい｣を「来まっし｣、　　｢ごらんなさい｣を「見まっし｣と言います。　　祖母がよく｢うたてなや｣と口癖のように言っていましたが、　　これは、｢難儀だなあ」と言う意味合いがあります。　　謡曲によく出てくる｢うたてなや｣から来た方言だと思われ　　ます。　　加賀言葉には中世の語が残っているわけなんですね。　　言い換えればそれほど雅なんです。　　まあ、ここで加賀自慢してもきりがありませんので、　　今日はこの辺で

2006年10月23日

左褄

｢左褄をとる｣といいますが、これは着物の裾を左手で　とるところからきていまして、花嫁や花魁が右手で　とるのと正反対なわけです。　芸者に出ることをいうのですね。　芸者の衣装は、裾をひきずる｢引き着｣といい、　｢出の衣装｣ともいわれます。　五つ紋付きが芸者の第一礼装でして、ところによっては　正月には日本髪に稲穂のかんざしをさしたりするんですね。　と、まあ、ざーっとあらかたを書いてみましたが、　いかがでしたか。　

2006年10月22日

ちょっと一服！

　　今日はここら辺で一服するとしましょう。　これも、ブログならではのことですからね。　「忘れ花」をお読みいただいて、おわかりかと思いますが、　２・２６事件のありました昭和１１年といいますと、軍部が　わがもの顔で横行しており、やがて太平洋戦争への道を　突き進んでいった、暗い時代なのです。　このヒロインもまた、２・２６事件の首謀者の未亡人ということで、　世間から逆賊の遺族として冷たい目で見られて、　苦労しなければならないのでした。　いわば、受難の道を歩まねばならなかったのです。　そういう女の生きざまを書きたくて私は、この小説をはじめました。　あなたがたのご祖父母やご両親がどんな時代を生きて来られた　のか、すこしは、おわかりいただけましたでしょうか？　また、お気づきの点がおありでしたら、ぜひともご指摘くださいね。　それが、私のこやしとなるのですから。　なにとぞ、よろしくお願いいたします！

2006年10月19日