しずしずと登場!
世にもけったいなおばさんがしずしずと登場する。 まるで大奥の老女のように! でもうわべだけでだまされては いけないのだ。これもみんな世間をあざむく仮面なのだから。 どうせしばらくたてば化けの皮が剥がれるのだから。 そしてああでもない、こうでもないとのたまうのだが、これも眉つば ものなのだ。うそ八百をならべたてるから、いちいち真にうけたら あほらしい。あげくとんでもない駄句をご披露するにいたるのだ。 たとえばこうだ。 今生で逢へぬ人なり落椿 某 という風に。 ちなみにこの句の本意をきいてみると、話は遠い昔の恋物語がなが ながと果てることなく続くから、この辺で一服することにしようか。