適切なカンケイ
今日、リコ宅に例の、かつて?の不倫相手のオガワさんが来た。何のためかって?リコが前から相談していた、ブログの不具合対策のためだった。オガワさんがリコの派遣先である会社のシステム部門にいることもあって、この手の不具合はよく相談にのってもらっていた。あんなに傷ついていながら、よくもしゃあしゃあとその相手にいまだに連絡を取り、そして、相手もしゃあしゃあと厄介な女からの相談にのり・・。不倫関係どっぷりハマっていた時とは明らかにその「密さ」は変わりながらも、最近、一度Hも再開して・・懲りない二人の不可解な行動である。今日の目的「不具合対策」。リコはこのブログの編集機能が全く使えなくなり、本当にこの不具合を解消してもらうべく、オガワ氏にリコ宅出張を懇願したのだった。13時。オガワ氏、リコ宅着。リコ宅に来るなんて、いつくらいぶりだろう?もう3年ぶりくらいになるだろうか?運のいいことに、リコの親も偶然外出をしてしまっていた。来て早速に彼に「不具合」について、詳しいことを説明し、手慣れた感じで、オガワさんが色々試みていく。しかし、リコのOSが化石の如くWin95ということもあり、オガワ策はことごとくダメだった。そして、未解決のまま、新たな策を考えてくれるということで、PCの電源を落とし、リコたちはリビングに移動する。午前中に買って来たケーキとコーヒーを出し、ソファで少し話しをした。どっぷりな頃なら、即Hという運びだったが、今日は、どちらからとも仕掛けることなく、暫くして、「じゃ、そろそろ帰るよ・・」とオガワさんが切り出す。この後に映画の予定もあったリコも見送る準備に入った。勝手な、解釈だが、彼はちょっと何かを待っていたかのような顔に見えた。そして、そのまま玄関先まで送り、手を振って別れる。密室で遂行された健全さが、お互いに違和感を残したような気がしてならなかった。でも、決して「愛」ではない。