アッタァ、キタッ!
アタマにキタ!ってのが、一瞬、「アッタァ、キタ」と、流れるように脳裏を通り過ぎて行ったお昼頃。わかるであろうか?この感じ。感情とは別に安定した速度で、エンドロールのように流れ過ぎる。そんな感じ。とにかく、アタマにキタ!のですよ。同期のデキる女、カツマタさんに。入金処理を手元の金庫で行っていた時のこと。処理優先に、お札の金種は後で揃えようと金種を混ぜこぜに札入れに入れていた矢先。見逃すハズもない、カツマタさん勘もいいのだろう、見えるハズない角度に座る彼女が金庫からお金を処理しようと、たぶん、偶然やってきた。そして、この混ぜこぜの様子に一喝。「どうして、こうぐちゃぐちゃなの?分けないから、後で合わなくなるんだよっ!」と、そりゃあ、すごい剣幕で、ひどい口調で、怖い表情で仏像のような細い目がリコを釘付けにする。「ぐちゃ、ぐちゃ」という表現で、ココにはもう「愛」がないのが、おわかりだろう。デキる女を敵に回すことはデキないリコは、「・・今、揃えようと思っていて・・スミマセン・・」とは、言ったものの、-その言い方はないだろう?-と一瞬目ガテンになりつつ、ムカっ腹が収まらなかった。モノには言い方ってもんがある。確かに、彼女の言い分も正当だが、でも、モノには言い方ってもんがある。恐怖におののくのと、ムカっ腹で一杯になり、金種を揃え、入金額が合っていることを確認した後、リコは無言で席を立って5m先の給湯室にコップを洗いに行った。しばらくすると、カツマタさん登場。「・・あ、さっきは強いこと言ってゴメン」と詫びてきた。「こっちこそ、いい加減でスミマセン。入金額は合いましたぁ。良かったぁ♪」と、ニコりとムカっ腹も収まらないリコ。何て素敵なオトナの対応なんだ、私たち。いやぁ、オトナだ。観客が居たならスタンディングオベーションだっただろう。カツマタさんのこう言ったコトは、しばしばパートのマサミちゃんとも話題となることだった。デキる女、さぞかし自分に溢れんばかりの自信もあるだろうが、あの言い方はないよ、カツマタさん。ヌクヌク育ち。自称、世間知らずの「箱入り」部屋出身のリコ。世間に揉まれてない証拠なのかもしれないが・・「モノの言い方」ってのは、やっぱりあると思う。あると思うのだよ、カツマっさん。詫びるくらいなら、その前に言葉をフィルターに掛ける時間があの時は十分にあったハズさ。詫びられれば、多少は怒りも収まるが、受けた印象ってのはなかなか消えるモンでもないってワケで。いやいや、今日に限らず、こういうコトは結構目立ってますからぁ。仕事がデキることで、精算している気なのかもしれないが。そんなあなたに捧げます。注意一秒、ケガ一生