決断の月曜日
土曜日にキモチがブレるリコは、同じ派遣を打ち切りになったサユリちゃんにファミレスで4時間ほどカウンセリングを受けた。「もう!あたしたち『正社員になる』って、誓ったじゃん!何、迷ったりしてんのよ」そうだった。4/11の17:00くらいまでは、多分そうだった。自分のブレも軌道修正されたハズだった。がこの日の夜に本命としていた食品会社A社に以前勤めていた友人からメールが来た。「リコさん。B社(ガス会社)も未だ保留にしてるんだったら、よかった。実はちょっと心配になって、去年まで勤めていた後輩にちょっと聞いてみたの。そしたら・・返信があって。とりあえずそのまま転送するから、これを見てからちょっと考えてみて。↓ここから後輩のメール実際、何人も辞めてるよ。また求人出していたってことは、相変わらずな体質なんだね。3年以上続いている人がもう誰も居ない。この時代、難しいかもしれないけど・・あまりお勧めはできません。」血の気が引いた。今まで二社の面接内容や業務内容も家族に説明せず、やや不安もあった業務内容であったが、「正社員」ということで、A社に自分のキモチを固めていた。お母たまーーーーーーーーーっ。急遽、家族会議開催。といっても、母子家庭一人っ子のリコは、母と二人会議。ココで初めて両社での面接内容や、業務内容を母に説明した。人生の先輩。そして、誰よりもリコという「人」を知っている。A社の特殊な業務内容も興味深いものではあったが、よくよく冷静になって考えてみれば、見え辛かった点が浮かび上がる。面接内容時点で、不安な事実はいくつかあった。もちろん、友人が知らせてくれた「環境」についても新しい事実である。「見ない」ようにしていた点が重要だったりした。でも最終的に決めるのはあんただから。そりゃそうだ。ココから始まった苦悩の時間。「正社員」って、誓ったじゃないか?もう契約期間付きの仕事は懲りたじゃないか?でも、A社の業務内容に本当に納得できているのか?両社について事実として知ったことに対してどう思うのか?契約また切られたらどうするんだ?キリのない自問自答が繰り返された。そして、迎えた月曜日。「是非、よろしくお願いします」と契約社員のB社に電話をいれた。そして、本命だったA社にも今日予定されていた役員面接辞退の連絡も入れた。大変な仕事なんていくらだってある。正社員で採用の方向だった会社を辞退したリコ。いっそ、二社を辞退しようとも思った。「正社員」が目的だったのか。「仕事」が目的だったのか。何が目的だったのか。わからない。サユリちゃんに報告した。「・・リコさんが、なぜ契約社員を選んだのかわからない。仕事環境が悪くたって、業務内容に不安があったって、やってみなきゃわからないよ。自分の居場所は自分で探すもんでしょ?・・って、リコさんが決めたことだから、もう何も言えないけどさ。」自分の居場所は自分で探すか。。なるほど。強いなぁ、サユリちゃん。リコは、正直そんな風には考えられなかったよ。人それぞれ。人生いろいろ。十人十色。考え方もいろいろ。16日にガス会社に入社することになった。リコなりに選んだ道でガンバってみる。リコの就活が終わった。