ねずみのマウスキンときんいろのいえ
ひとつのことを考えていたら、それにばかりアンテナがぴんぴんしたりする。ここんとこJack-o'-Lantern のことばかり考えてたからかな?雨降りぶらりと本屋さんの棚の前、表紙いっぱいのカボチャがホントにきんいろぴかぴかして見えた。ハロウィンもすんだ頃、森の中でシロアシねずみのマウスキンはきんぴかのカボチャ(Jack-o'-Lantern)をみつけて、お家にすることにした。だって、そこはとても安全で小さなマウスキンには快適な広さだったから。フクロウもネコも手をこまねくばかり。(どんな風にこまねくかは、見てのお楽しみ^^)やがて森に雪がふるころ、きんぴかカボチャとその中でふかふかな羽根にくるまって眠るマウスキン見ていたら、ほんわぁと頬がゆるんでしまった。寒い夜の枕べにあったらなぁ* *とつい手にとって・・あ~いかん。給料日1週間前だべさ。「来週来週」と唱えて、棚に戻した。シロアシねずみは、げっ歯目キヌゲネズミ科チャイニーズハムスターによく似たコで、北アメリカでは普通に見られるネズミ。作者の方は、その辺きちんと描いてらして凄いなぁ・・と思ってネット検索してみたらばやはり丁寧な自然描写で定評のある方だそう。ちっこい目からみた季節の移ろいが色を押さえた優しい筆にのせられて頁をめくる毎ふわりとひとひら。また、ひとひら。おしまいの一節が、また好き。やっぱりこれはランタン作らなきゃ。ですよ。ね。ぐっちゃん? (エドナ・ミラー 著/今泉吉晴 訳/さ・え・ら書房 1978)