大きなクワの木の下で
今日ぐりちを土に還してきました。ゆかちと二人でおしっこまみれだったぐりちのカラダをお湯できれいに拭いて、お香を焚き、大好きだった『まんま』をお供えして、一晩。静かな夜でした。ここ数ヶ月すっかり夜も眠りハムで静かな夜だったのに、なおさら静かで耳をそばだてれば、あのカサコソが聞こえてきそうで、なかなか眠れずに明かした朝。ティッシュにくるまれ、カラダの痛まぬよう保冷材を敷いたヨーグルトカップに眠るぐりは、やっぱり静かで安らかで冷たく、「ああ、ホントに行っちゃったんだ。夢じゃなかったんだ。」ちゃんと送ってあげなければ・・・と思いました。用事で出かけた帰り、スーパーでスプレーローズを買いました。明るいレモンイエローとサーモンピンク。目にした瞬間に、ぐりにぴったりだな。という気がして。短縮授業で早めに帰ったゆかちと、自転車に乗って家を出ました。「ぐり、自転車でお散歩するの初めてだよね~。」というゆかちの前カゴにはぐりち。「お引越しのトラックにうっかり(カゴごと)積まれちゃったことはあったけどね~。」あの時は慌てたけど、ぐりもびっくりしたろうなぁ。ピクニックでも行くみたいな、野辺送り。その木は、日記にもよく書いたクワの木。よく買い物にいく道すがらの公園の入り口の際に接していて夏の始めにんまい実をつけるです。みんなあんまり知らないけれど。このあたりが養蚕業を営んでいたころの名残。多分、種が鳥の糞に紛れて落ちて、芽をだしたんだろうな。ダチョウのエルフのような枝を渡すその木の回りは、一面のクローバー。「ここにお願いしよう。」草を抜いて、穴を掘り、床材に使っていた藁を敷いた上にぐり。そして『まんま』。これで足りるかな。食いしんぼだからなぁ・・・と、土をかけていたら、ポトンポトンと穴の上に赤紫の実が落ちてきたです。よく熟したんまそうなクワ。もう、実は終わりかけたと思ってたのに・・・・木が受け入れてくれたんだな。よかったね。ごちそういっぱいだよ。ぐりち。盛った土に石をのせ、黄色とピンクのバラ一輪づつ。お香も焚きたいところだけど、公園に近いから勘弁ね。よってくるやぶ蚊をぱたぱた掃いながら、合掌しました。また、会いにくるよ。帰って、小ぶりなフラワーボールにバラを生けて、写真立てのぐりちの横に置きました。ぽっかりと穴が空いたようで自分のしていることの感覚も遠いのだけど、不思議と心はしんとしていました。これ以上望みようのないくらい、シアワセな3年間だったんだなぁ。「またハムスター飼いたいな。」と、ゆかち。もういやって言うかと思ってたのに、意外。「そだね。」でも、すぐにはムリ。しばらくは、ぐりとして見てしまうだろうから。心の穴を埋めるために、飼うことはしたくない。ぐりはぐり。そのコは、そのコ。それがストンと心に落ち着くまで、どれだけかかるかはわからないけれど。「大丈夫」だよ。ぐりち。さゃさん、しゃり☆さん、ゆうさん、えれなさん、えぬかさん、きくせりさん、涼さん、のりちゃん、ゆきみねこさん温かいメッセージ、どうもありがとう。とても力づけられました。きっと、ぐりちに届いています。サイトは、続けます。これからも、よろしくね。