『金木犀の星』
より。金木犀の花姫がハンカチいっぱいに摘んできたので「枕につめると髪に香りうつるよ」と教えたのは、このお話の女の子のおばあちゃんがそうしていておばあちゃんが亡くなったあともその子がそうしていたから。図書館の向かいの席でその香りにきづいた男の子と交わされる筆談。鉛の芯の紙を走る音と花の気配重なって、好きな一篇^^金木犀は、気配かと。**************************『花図鑑』女の子たちのできればオブラードしときたいようなココロとカラダのこと触れるとさらっとしていながら深いところすっと沁みこむすとんと落ちてくる寓話みたいな数十篇は5巻仕立て昔ブーケから出ていてその、2巻まで持っていたはずが・・・あれ?結婚前にかなり整理したから、・・・あ--;「これはなかなか出ないんだよ」いいの?と眼鏡越しに念を押した古本屋のご主人の目甦った。10代のころハハがこの本に出会いたかったころの姫に贈りたいと今頃気づくんだからなぁ(清原なつの 著/ハヤカワ文庫 2004年3月)