プロヴァンス・ダジュールへようこそ

[旅行記] カテゴリの記事

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  エズ Eze

  南フランスには15年以上も住んでいるのに、 あの有名なエズEzeへ行ったことがありませんでした！ いつでも行けると思うとなかなかきっかけが つかめないというか。 ちなみに毎年意欲的に訪れるラベンダー畑も、 地元のフランス人の友人に 「きれいだよ、今が見頃だよ〜」 なんて話すと、 「一度も行ったことない！」 なんて返答が返ってくること多々😅 日々の忙しさにかまけて身近な幸せを忘れないよう 心がけなきゃな〜なんて思いました。 ということでエズ。 南フランス好きな日本人なら必ず訪れ、 その美しさを感動を持って熱弁する？ あの噂に名高いエズ、初体験です。 いやはや、その理由がまったくもってわかりました。 イエール近郊にも鷲ノ巣村(高台に位置する中世の建築物が多く見られる村)はあるので、 わざわざエズまで行かなくても… と思っていましたが。 真剣に言います、一見の価値ありです‼︎ 正直、見晴台に到着するまでは他の鷲ノ巣村同様 ありふれたお土産屋さんばかりで、 サンポール・ド・ヴァンスやボルム・レ・ミモザ、ル・カストレなどに酷似しています。 しかしこれほどまでに急な傾斜に造られた村というのは、 南仏ではここ以外にないのでは！ 古からサラセン人の侵略に悩まされ続けた、 エズの人々の知恵と苦労はどれほどのものだったのでしょう…。 しばし当時に想いを馳せてしまいます。 教会の中もこんなに素敵💕 この村で必ず紹介されるのがホテル・レストランChateau de la chevre d'or 見晴台のある植物園は入園料が6ユーロ。 受付のおばさん曰く、 「ここまで苦労して登り詰めて有料かよ！」 とキレる観光客が多いそうですが、 是非先代のご苦労を思い、またこれからの維持のため、快く払いましょうね😄

  2016.07.09

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  日本滞在

  5月19日にフランスの自宅に戻り、忙しい毎日を送っています。というか、日本滞在中も雑用ばかりで全然ゆっくりできませんでしたとは言え。美味しいものも食べたし、スーパー銭湯にも行けたし、友人と人生について語る一時も持てたし 何よりも実家横浜や友人家族の住む新潟の空間線量が許容範囲内であったこと。ええ、線量計で計って回りました。横浜の高台は南フランスと同じ値0,12μsv、鎌倉はさらに低い0,08μsv。ただ横浜の低地の沿岸、石川町付近が雨上がり、ちょっと高めの0,18μsvでした。今でも雨には注意してくださいね。そういう私は結構な頻度で濡れてしまいましたが。・・・この辺が放射能防御の難しさなのですね。新潟は意外にも横浜の高台と比べ少し高め、0,15μsvでしたが十分居住できる値だと。 大阪、京都に至っては常に0,08μsv、平和ですこの平和を是非維持して欲しい。 食品による内部被爆に気を付け、放射能汚染瓦礫を受け入れさえしなければ、また、新たな原発事故を防ぐべく、国内の原発全て廃止を実行すれば今後も十分住める土地と思いました。みなさん、頑張りましょう！   ところで今回は大韓航空を利用しましたが、思いのほか快適で本当にびっくりしました。噂の機内食のビビンバ、激ウマ～～～～さらにCAが美しすぎる～たまたま彼女が美しかっただけじゃないですよ～！パリ→インチョン空港行きのCAさん達は本当にどの方を見ても美しく目の保養をさせていただきました！！と友人に言うと「みんな整形してるんでしょ」とキビシイ意見が・笑  インチョン空港は初めてでしたが（と言うか韓国も初めて）、それはもう快適で待ち時間5時間にもかかわらず、あっという間でした！！－快適な点－１．円・ユーロ・ドル・ウォン、なんでも使える。２．マッサージルームがあるのでロングフライトで疲れた体をリラックス。３．空港内インターネット可能！！！！！！・・・ちなみにフランス、シャルル・ド・ゴールは有料です。４．無料の体を横にできるエリアも充実。  おまけ。 日本で必ず食べるラーメン 南仏にラーメン屋さんできたら大繁盛なのになぁ。。。 あと日本犬。 　　　　ヨーロピアンな犬ばかり見ていると日本犬にはっとさせられますね。かわいい～～

  2012.06.04

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  Vendeeヴァンデ県のテーマ・パークPuy du Fouピュイ・デュ・フー

  Bretagneブルターニュを後にし、Loireロワール地方Vendeeヴァンデ県Nantesナント近郊に住む友人宅へ。旧交を温めるだけで観光は全く期待していなかったのですが。大体、ナントのスぺシャリティーって何？ブリオッシュ？終わり。…Les nantaisesナントの人から怒られそうですがブリオッシュは本当に美味しいです！濃厚でいて飽きない美味しさ。南仏と何が違うのかな～といつも考え込んでしまいます。そんな気持ちを察した訳でもないのでしょうが、友人家族、サプライズでフランスが誇る大テーマパークへ連れて行ってくれました。le Puy du Fouこれがびっくり。久々に、芸術を見て感動。声も出ないくらい圧倒、圧巻。なんで今まで知らなかったんだろう！？？日本ではパリのディズニーランドは知られているのにこっちは全く知られていないですよね？カテゴリーは「テーマ・パーク」とされますがディズニーランドやパーク・アステリックスとは次元が全く違う。修飾語が足りなすぎですね、私の思うキャッチコピーは。人間の創り出す芸術と大自然の融合ヴァンデの、フランスの壮大かつ過酷な歴史を余すところなく再現「狂気の泉」って感じでしょうか(笑)　５５ヘクタールの丘あり、森林あり、川あり、泉ありの大地に自然との調和を損なわないよう最大限の注意を払いながら様々な設備が並びます。ガロ・ローマ時代の大円形闘技場では、ローマ王を恐れない敬虔なキリスト教徒剣闘士（グラディエーター）の生きる様をストーリーを載せて再現。ライオンの出現やあわや！な演出に手に汗握ります。屋外大劇場の一つでは８世紀、フランス大西洋岸を脅かしたバイキングの攻防を描いた舞台劇が。水中から突如現れる巨大船！！や火を吐く大地！！に目が離せません。…バイキングはスカンジナビア出身の海賊。南仏に住んでいると８世紀以降に勢力をつけたサラセン人（アラブ人）による南仏襲撃、十字軍の攻防、遠征が語られますが、大西洋にも侵略の危機があったのだなと思い出しました。人間の歴史って争いの歴史なのですね…。別の屋外大劇場では１４～１５世紀、英仏１００年戦争におけるジャンヌ・ダルクの活躍を。こちらも想像を絶する舞台装置に度肝を抜かれます！！…ちなみに地元の人々は彼女のことをジャンヌ・ラ・ロレーヌJeanne la loraine（ロレーヌ地方のジャンヌ）と呼びます。ジャンヌ・ダルクJeanne d'Arcの呼称は地元ではない人間によって付けられ一人歩きしたもので、地元の人間からしたらマイナスイメージなんだとか。コメディフランセーズを思わせる屋内オペラ劇場では１７世紀リシュリュー宰相時代の華々しい世界を。美しいドレスにダンスに…まではよくある流れですが舞台に馬が！何頭も！そして光と水のコラボレーション。…屋内ですけど！！？？どのショーにしろ、発想と仕掛けがすご過ぎで言葉をなくします。特筆すべきは段取りの良さと管理の徹底。パンフレットは毎日時間帯の変わるショーのため毎朝１４０００人分を用意。ゴミ箱は２～３ｍ置きに設置、すべて分別されています。どこのトイレに入っても紙がある～～！！すごい！森林散歩道を歩けばどこからともなく素敵な音楽が…スピーカーはなんと切り株風にカモフラージュ。ところで私たちは一番すごい！と言われる夜のショー、シネセニCinescenieをまだ見ていません。舞台は２３ヘクタールにも及び（それ舞台なんですか？汗）、ヨーロッパ一を誇る出演人数（１２００人）、観客数（１千万人…どんだけ？）、エキストラは熱意あふれるボランティアから成り立ちます。こんなことが可能なのは、このPuy du Fouの団体が、実は企業ではないからなのです。この団体の実体はなんと非営利公共団体、アソシエーションでした。毎年、ディズニーランドを上回る利益を上げながら、翌年の設備のリノベーション、スタッフ・キャスト、売店員などにお給料を出しているんですね。恐らくフランス国内では最大規模のアソシエーションでは？？「雇われている」感覚がないフランス人ほど最強なものはないなぁと常々思います。みんな好きだから情熱を持って取り組めるのですね。１日ですべて回るのは不可能、少なくとも１泊はすべきです。敷地内には宿泊施設もあり、体験済みの友人家族いわくテーマに沿った素敵な内装で快適だったとのこと。開催時期は５～１０月、１２月のノエル時期。ノエル時期はキリスト生誕にちなんだショーを開催。こちらも友人家族いわく、一見の価値ありだとか。最後に、pidooからまとめ。やればできるじゃん、フランス人！！フランスはやはり芸術の国でした！

  2011.08.13

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  ブルターニュ地方、フィニステール県

  引き潮、船が立っている様子も面白いブルターニュは6年振り。主人が小学校から高校まで過ごした地なので彼的には第二の故郷。pidooにとっても過ごしやすい地で、-フランスで唯一軟水である。-海藻産業が盛んで食用の海藻は主にここで水揚げ、加工される。タラソテラピーが発祥した地でもある。-ミストラルのような強風がなく常に湿度があるので、もみじやイチョウなどのジャポニカ種の植物を頻繁に見つける。と言った点から親近感が持てます。今回立ち寄ったのは主人の高校時代の友人が住むFinistereフィニステール県。フランス最北西端で、その名の由来は「大地が終わる場所」なんか素敵ですね～最大の楽しみは大西洋の荒波と潮の満ち引き！お気に入りのビーチ、Kerlouanケルルアンまさに生きている海での磯遊びが最高に楽しい～カニやエビ、貝などの生き物もたくさん！ブルターニュのビーチで大量に見かけるGoemonゴエモン。聞く度に「石川五右衛門？日本語が起源？」と思うので今回ググってみたら。ブルターニュ語（ブルトン）のGoumonが語源だそう、正真正銘ブルトンでしたゴエモンは古くから肥料として利用され、湿度の高い気候も手伝い、ブルターニュの農業を盛んにしてきました。地中海には潮の満ち引きがないので、いつ行っても同じ表情でもの足りない…。ビーチも灼熱なので小麦色に焼く目的でもなければ日射しの弱い朝２時間か夕涼みがてらのピクニックが主。ブルターニュの海は真夏でも水温15度?海の色はまさしくアイスブルー。年間を通して水温は変わらないそうです。常人なら泳ぎませんがこんなふうに荒波にもまれる方たちももちろんいます気温も２０度を越えればいいほう、でも磯遊びが楽しいので一日いても飽きません　忘れてはいけないGalette bretonneガレット・ブルトンヌ、そば粉のクレープ今回はじめて食べたPatatezパタテーズ。茹でたジャガイモ、トリップと野菜シイタケあんかけ。（シイタケがあることにも感動！！）そして今回重大な収穫が！適当に予約を入れたシャンブル・ドットが大正解でしたChambre d'H?te du Moulin du Coufon滞在したお部屋Boulangere夏のヴァカンスといえば南下するのが常なのか、最近の南仏の物価高騰は尋常じゃありません。ブルターニュは南仏と比べ食材の価格も半分、レストランも安ーーいスーパーのレジではうれしいサプライズ続きでした。滞在場所も然り。この広さ・質・サービス、キチネットまで付いて９２ユーロ、しかも朝食込み。この金額は南仏では考えられない！！超お勧め物件です

  2011.08.09

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  ディズニーランド・パリ

  1996年に母と行って以来のディズニーランド・パリ。この時はまるっきり日本人の感覚で行ったのでツッコミどころ満載。東京ディズニーランドと比べ、-スタッフの私語が目立つ-スタッフがなりきっていない-プルートとダンスをしたら離してくれなくてビズまで迫られ、夢を壊された…以来、「ディズニーランドは日本で行くべき」と思っていましたが娘もそろそろアンパンマンを卒業。ディズニーワールドのプリンセスシリーズにハマりはじめてきているので行ってきました(^^)15年の歳月を重ねた設備には明らかに古さが見て取れ、「日本だったらＮＧだな～」と思う箇所が見られるものの、フランス人のホスピタリティ精神のなさにすっかり慣れてしまっていたので前回ほどのショックは受けず。逆に、-トイレの汚さが許容範囲内！ペーパーもちゃんとある！！-ゴミもそれほど落ちてない！と、日本のディズニーランドでは常識である項目に感動。フランスで最もいい加減な人種が集まった南から行くと北の人達の律儀さが垣間見れ、親近感さえ感じられます私語はあるけど南仏人と比べればかわいいもので、お客さんをないがしろにすることもなく。あ、でもスタッフの半数はドイツやスペイン、ブラジルなどの外国人でした。だからかな入園料に数ユーロ足すだけでアトラクションの予約ができるFast Passチケットや各アトラクションの待ち時間やショー情報もゲットできるiPhoneアプリで待ち時間もほとんどありませんでした。ちなみにDisneyをフランス語読みすると“ディズネ”、Mickeyは“ミケ”…って三毛猫？Hello Kittyの“エロキチ”や、Manhattanの“マナタン”に匹敵するくらい変だなと思うのは私だけでしょうか？？「ミッキー！！」と呼びたい気持ちをこらえ、“ミケー！！”Toy's Story3、号泣しました～～

  2011.08.04

• 8月17日まで旅行中です

  8月1日から17日まで旅行中です。パリ、ブレスト、ナント、カルカッソンヌ経由です♪メールチェックはしていますが、お問い合わせへのお返事にお時間をいただきますのでご了承くださいませ！

  2011.08.04

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  一年振りのパリ

  フランスの夏休みは4期に分かれます。第1期：7月1日～第2期：7月15日～第3期：8月1日～第4期：8月15日～もちろんこの期間に休暇を取らなければいけない訳でもないのですが。pidoo家、8月1日から2週間強の旅行に出かけることになり、旅の始まりはまずはパリから。パリへ行くと必ず訪れる場所があります。それは…オペラ界隈の日本人街、特にラーメン屋さん！うわ～、夢がない！？しかしpidooにとってパリとは。シャンゼリゼでも、エッフェル塔でもなくて、日本食なんですね日本のそれにはかないませんが、かなり精神的に救われます(真剣です)。そして、お腹を満たしたらようやく頭を満たすべくベルサイユへ。娘は去年までは庭園や動物達のいるプチ・トリアノンどまりでしたが今年はグラン・トリアノン・デビュー！ディズニープリンセス熱が上昇中なのですんなり見学できました(^^)広い庭園も自転車を借りてスイスイ～注：子供用自転車はレンタルできませんが二人乗りや荷台席、カレーシュをつけることもできます。マリー・アントワネットの肖像画を指差し、「この人が住んでいたんだよ、でもみんなのお金を無駄遣いして、町の人から殺されちゃったの、気をつけようね。」と話したら神妙に聞いていましたそして最近のパリでやることリストに追加された事項が、ユニクロへ行くこと今夏のパリは寒いだけあって、ヒートテックがもう店頭に並び、ソルド(セール)ももうすぐ終わりなので、秋冬物もたくさん。パリは楽しい～、けど散財の街ですねところで気になったのが街路樹の色。南仏と違い、8月のパリは乾燥している訳でもないのに、枯れ木が目立ちました。変だな、と思っていたら新聞記事に答えが見つかりました。中東から持ち込まれた毛虫が特にマロニエの幹に巣くって、木を枯らしてしまうんだそうです！早急な処置が望まれますね。マロニエのない秋のパリはさみし過ぎる。良い対策が早く見つかるといいのですが。

  2011.08.02

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  納涼スイス旅行

  スイスに住む友人夫婦に、４月に赤ちゃんが生まれました。ああ、新生児のいる生活。きっと大変なんだろうな～（遠い目）でも会いたい！という思いが強く、迷惑とは知りながら１週間の予定でお邪魔してきました。友達はスイス人（男）×カナダ人（女）のカップルで、スイス･ドイツ語（ドイツ語とは異なる）圏のBernベルンに住んでいます。ご主人はスイス・ドイツ語が母国語で英語、フランス語を話し、奥さんは英語が母国語ですがベルンに住んで４年、非常にマスターが難しいといわれるスイス･ドイツ語を流暢に話し、フランス語圏に住んでいたこともありほぼ完璧にフランス語を話します。うーーん、無敵だわ。５年前の二人は英語とフランス語を共通語としていましたが、会う度にスイス･ドイツ語の割合が増していき、今回は１００％スイス･ドイツ語で、彼らの友達も、奥さんの語学力上達には脱帽していました。超スポーツ・ウーマンの彼女。赤ちゃんがいてもお構いなしに高山スキーとか連れまわしてるのかも･･･なんて思っていましたが、フツーに、本当にフツーの育児をしていて、フツーの新生児ママの悩みを抱えていたりして、拍子抜けでした（･･･私の周りにいる仏人ママのほうがよほどぶっ飛んでいると思ったほど…。）両親共に白人・ブルーアイを受け継いで、赤ちゃんは真っ白な肌に金髪、勿論空よりも青い透き通ったブルーアイの女の子です。写真がお見せできないのが残念赤ちゃんに見とれる傍ら、しっかり観光もしてきました。ベルンの町の中心部には大きなアーレAare川が流れています。流れの緩やかな場所はもっぱら市民が水浴び･･･というか川くだりを楽しみます。水流に巻き込まれ年に数人は溺れるとのコト、経験者のアドバイスの下、安全に流されましょう町にはこんな、巨大チェスが置いてありました。フランスだったらとっくに盗まれてるな。くもの巣のように張り巡るトラムウェイと路線バス。市民達はひょいひょいと切れ目を見つけて軽々と横断していました。接触事故があったら自己責任なんでしょうか。トラムウェイフランス語圏まで足を伸ばして、Swiss Vapeur Parcにも立ち寄りました。電車や蒸気機関車のミニチュアパークで、車両にまたがって出発進行！丘、川、トンネル、町…全て綿密に再現、大人も子供も楽しめます。フランス語が話せるのも嬉しいスイス･ヴァプール・パークスイスと言えば山！夏の雪山にもチャレンジ。標高３０００ｍまで２回ゴンドラを乗り継ぐGlacier3000。涼しい･･･、いや、寒い？要ダウンジャケット、絶景です。Glacier3000ボブスレーも楽しめます。写真の左上は断崖なのでコワさもひとしお。ボブスレーはブレーキがついていて自由に速度を決められるので３歳児のCannelleもトライ、喜んでいました。もっと小さい子を乗せている親もいましたよ。係の兄さん曰く、「ブレーキを全くかけなくても楽しいよ～、ブレーキをブロックしてあげようか～？」いいえ！！結構です！！！！標高３０００ｍの次は、スイスが「ヨーロッパの尾根」と誇るユング･フラウJungfrauの山々。ハイジの山～積雪が見てとれますね。高山電車を乗り継ぎ、頂上近くの標高４０００ｍまで行くことができます。が、根性がないので半分の２５００ｍ辺りで下車。ここが大きな休憩所になっていてレストラン・土産物店など軒並みでした。線路上にさえも陣取るヤギの群れヤギ達はここのマスコットになっているようで観光客達の笑いを誘っていました。すっかり人間に慣れっこで、電車が動き出してものんびりしたもの、食べ物をねだっていました。スイスでチーズ･フォンデュ、ドイツ系ソーセージの次に気に入ったのがスープ！レストランには必ずスープが、これまた美味しいパンの中身をくりぬいたスープ。日本人観光局も多く、パンフレットは日本語印字、こんな風にトイレにまで日本語が！暑すぎる南仏を脱出した納涼スイス旅行、最高でしたただ、２日間連日で標高３０００ｍを経験したため、もともと耳の弱いpidoo、寒さも加わり軽い中耳炎に。灼熱の南仏に戻ったら即完治しましたが、耳の弱い方は中耳炎の薬など持参するといいかもしれません。

  2009.08.16

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  週末はスイスへ２

  フランスからスイスの国境越えは、それはもう簡単なものでした。１０年前電車で旅行した場合も、税関を通りましたが、よほど怪しい身なりをしていない限り呼び止められることはない様に感じました。車の場合はもっと簡単。税関の事務所で、スイス国内共通の高速道路税を払い、領収証を車のフロントガラスに貼り付けるだけ。スイスでは料金所がない代わりに、こういうシステムをとっているそうです。小さい国だからこその、画期的なシステムですね気合を入れて持ってきたパスポートは必要ありませんでした。もちろん、今回必要なかったからといって次回携帯しないわけにもいきませんが！さてさて、友人Ｒの住むベルンBernに到着。でもベルンBernらしい観光名所へは行けなかったのでせめて交通標識の写真でも…車から降りたCannelleの第一声はなんと、(両手を見せながら）”froid! froid !（冷たい・寒い）”でした南仏とスイスじゃ、１０度は違うからね～早速手袋を買いに走ります。それにしてもそんな単語をもう使えるようになっていたのかと母はびっくり。Ｒの発音もフランス式でした。すごいなー。さて、着いたのは土曜日の１５時半頃だったのですが、翌日は日曜だし、手が冷たいCannelleの手袋をはじめ、足りないものをスーパーで購入しようと思ったら…なんと、個人商店は１６時で、スーパーは１７時で閉店するんですって！！これはフランスよりももっと不便だ……ちなみにフランスのスーパーは、土曜日も終日営業です。日曜日は他のキリスト教の国同様、もちろんお休みです。その後急ぎ足で早速結婚報告パーティーへ。気取らない、和気藹々としたパーティでした素敵なウェディングケーキここはスイスドイツ語圏だから…と言葉の面で心配でしたが、フランス語を話せる人がちらほらいてホッとしました！ドイツ語圏とはいえ、ジュネーブを代表するフランス語圏と隣り合っているのでフランス語の必要性は全世代で強く感じているようです。初対面の人も一生懸命フランス語で話そうと努力してくれて、改めてフランス語の偉大さを感じました。スイスのドイツ語は、ドイツ語が基本になっているものの、ドイツ人が聞いても理解不可能で、スイスのドイツ語圏で独自に発展していった言語なのです。興味深いのは、学校で習う言語及び、テレビや公式に利用されるのはドイツ語。スイスドイツ語は日常の中で、親から子へ、口から耳へ受け継がれるものなんですって。こりゃあ、外国人が習得するには大変だ！そんな経緯もあって、友達がいても一向に話せないでいました。今更ながら今回学んだ基本中の基本、挨拶は…「こんにちは」→”サリュー”「さよなら」→”チューッス”…体育会系のノリでどうぞ”サリュー”はフランス語とまったく同じ、”Salut”。「ありがとう」も”ダンケ”よりもフランス語の”メルスィMerci”でいけちゃうそうです。しかし、これが通用するのはベルンBern界隈のみだそうで…。スイスの言語は日本語と同じくらい複雑なようです…。---------------------------------------------------翌日の日曜日は午後から近隣散策。ベルンBernの隣の県、Thun(読み方がわからない…）は車で３０分ほど。のどかな放牧地帯が広がります。すると雨が段々と雪に変わっていき、あっという間にこんな雪景色絵に描いたような雪をかぶった杉の木たちタイヤの雪対策？もちろんしてませんちょっと滑って怖かったよー山の頂上まではさすがに行けなかったけど、途中で車を止めてCannelleを外に出したら…この喜びよう！！もしかして～、と思って持ってきた長靴が大活躍でしたCannelleが生まれて初めて雪に触れたリアクションが笑えました。触った瞬間、しばし動かず、ピクリとも動きませんでした。まるで体の全神経を集中させて、この白い冷たい物体がなんであるのか考えているかのよう。その後はもう、はしゃぎまくり。しばらくして鼻が赤くなってきたので車に非難。しかしまだ遊びたいので泣く泣くごめんなさいねー、あなたのためなのよ。大粒の涙を流して雪を惜しむCannelleに雪玉を与えてみたら…ぴたっと泣き止みました(笑)また遊びにこうね～---------------------------------------ところでベルンBernでの滞在で気がついた点をいくつか。フランスとはお隣同士なのに、パンの味が全然違うんですね。フランスのパンはパリッ、サクッなのに、スイスのパンはしっとり、日持ちもけっこうするんです。まるで牛乳が入っているようななめらかさ。また食べたいなぁそして、ビールが激うまっこれは以前も感じたことですが、フランスのビール特有の苦味が一切ないんですね。生なんてサイコースイスへ行ったら是非生ビールをお試しくださいそれから、この信号。色の配置も違うのですが。普通は点灯する順番は青→黄→赤→青ですよね？この地方では、青→黄→赤→黄→青でした。つまり、赤から青に変わる前に黄が点灯するのです。何のために？それは…「環境保護のために、赤信号で待つ間、エンジンを停止しましょう。青信号ですぐに発進できるよう、黄信号の時にエンジンを入れましょう」ということらしいのです。うーーん、実行しているドライバーはいるのだろうか？？その他、前述した多言語の環境のお陰で、テレビではドイツ語、フランス語が普通に楽しめます。フランスのTF1、France２・３も見れました。フランス人がスイスに移住するのも、そう難しいことではないようです。あっ、物価が高いという問題は別にしてねということで、たった３日のスイス滞在でしたが、カルチャーショックの大収穫で帰宅しました。

  2007.12.10

• 週末はスイスへ1

  この週末は主人のスイス人の友人Ｒの結婚式でベルンBernへ行ってきました。私も主人も、スイスは結婚前に行ったきり、なんと10年振り！！私が前回行った時は電車を乗り継いで、至る所で１泊しながらだったので遠いイメージがあったけど、今回の足は車。朝７時に出て、間１時間半休憩して１５時半に到着しました。正味７時間、パリ－東京間のフライトから比べれば全然余裕でした。Cannelleの体調もよく、始終眠るかご機嫌で歌ったりしていてくれて、本当に楽な移動でした。車だから万が一グズられても他人に迷惑を掛けることはないし、という気持ちの余裕が伝わったのかもしれませんこれに気をよくした主人、「スイスも遠くないんだな、なんで今まで来なかったんだろう」と。こんな発言をするからにはこれからはちょくちょく連れて行ってもらいたいものですそれにしても、今まで友人Ｒが太陽を求め南仏に来るばかりで、 私たちは行こうとさえ思わなかったのは、なぜなんでしょう？うーーん。ただ単に、興味がなかったのか？寒いの苦手だしなー言葉も通じないしなー。（スイスは、フランス語圏、ドイツ語圏、イタリア語圏、スイス語？圏の４つの地域に分かれ、友人Ｒはドイツ語圏に住んでいますがフランス語が話せます）しかし今回の収穫は、なんといってもCannelleに生まれて初めての雪を見せられたことでした。これがすごいリアクション、大喜びでした。子供って雪が好きなんですね。私は雪国で育ったのでもううんざりだったし、主人は特にウィンタースポーツ好きというわけでもないのでヴァカンスといえばもっぱら夏、雪はしばらくご無沙汰でした。これを機会に、Cannelleがもう少し大きくなたら雪山デビューしてみるのもいいかもしれませんね～子供ができたお陰で新しい世界が開けた感じがします今日はちょっと時間がないので写真は後日…

  2007.12.08

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  ローヌ・アルプス地方、北イタリア旅行記

  子供が生まれて（パリに住む義両親宅は除き、）初めての旅行へ行って来ました。子供って体は小さいわりに旅行となるとなんだかんだ大荷物になりますね～日中服を汚すことも考えて少し大目の着替えと、夏とは言えど気温の変化を予想して防寒具。オムツ外れはまだまだ先なので１日大体６枚×日数分のオムツと１日２食×日数分のベビーフードとフォローアップミルク、コンポート、ビスケットなど。（旅先で買ってもいいのですが(^^ゞ）いざという時の常備薬等もろもろ。夕食前に寝かせてゆっくり夕食を楽しむための折りたたみ簡易ベビーベッドとインターフォン。必要不可欠な折りたたみベビーカー。ここに私たち夫婦二人の荷物も加わり、愛車ダイハツYRVのトランクはぎっしり、かろうじて隙間から後ろが見えるかな～といった具合。最初の目的地は暑～い南仏から脱出すべく、ちょっと北上したRhone-Alpes地方のLa Mureで２泊。観光のしかたも子供があるなしでは、「できるだけたくさんのスポットへ行こう！」から「のんびりしよう！」に変化したのに伴い、宿泊場所はレストラン付き＋子供を遊ばせるプールをセレクト。 この町は写真の旧炭鉱線路を利用したレトロな電車くらいしか売りがありませんが(失礼！）子供連れにはある程度のんびりできて、イベントもあって、また来たいなと思いました。（Cannelleの年齢には片道１時間半はちょっとキツかったようですが・・・）電車からの美しい眺め 断崖を走る石橋の上でいったん停止、ちょっとコワイです その後は国境を越えイタリアに入り、Piemonte地方のMonforte d'Albaで３泊。この地方は数年前からお気に入りで、３回目の訪問です。前回の旅行記はこちらから。こちらもレストラン付きのホテル宿泊で、日中はブドウ畑をドライブしたり、見渡す限りのブドウ畑 特産物のヘーゼルナッツ畑で道に迷ったり(笑)、Albaの教会前にて 商店が立ち並ぶAlbaでショッピングしたり、通りすがりの公園で遊んだりとのんびり過ごしました。Albaの歩行者天国で出会った女の子。遊んでくれてありがとう～ あっ、そうそう、忘れてならないのが、フランスでも地方では滅多にお目にかかれないアルデンテ・パスタ！距離的にはあんなに離れている日本で簡単にアルデンテ・パスタが食べれて、お隣の国のフランスではベチャベチャ・パスタが主流というのもなんだかフシギな話ですね。そしてここはイタリアでも比較的規格の厳しい、優良なワイン生産地。バルバレスコやバルベラ、バローロ、ランゲ・ドルチェットなど有名どころを堪能できました(^^)Cannelleの様子はというと、全体的に良い子でした。ただ食事が・・・。用意したベビーフードBledichefは毎回２～３口つけた程度で、大人のお皿から食べれそうなものを取り分けたり、頼みの綱、大好物のほうれん草ピューレが毎食のように登場したり、あとはコンポートやチーズ、その都度現地で購入したりんごやブドウなどで食いつないでもらいました。う～ん、ベジタリアン？結構心配はしていましたが毎日ちゃんと出るものは出ていたので一応、食べているんだなと(^^ゞやっぱり、子供が小さいうちはキチネットなどのついたスチュディオが食の心配はないし、洗濯もできるし、最適ですね。そこにレストランもついていて、プールもあって、子供が遊べそうなスペースもあって・・・etcバカンス村へ行け！と言う声が聞こえそうですが・・・ おまけ。Cannelleさん、イタリア語勉強中？

  2007.08.18

• ヴァカンスへ行って来ます

  ６月５日（月）～１９日（日）までヴァカンスへ行って来ます。（また！？？なんていう声が聞こえそうですが…)今回は去年と同じ、パリ経由でブルターニュ地方、涼んで来ま～す。去年の様子はこちらから。その間掲示板は閉鎖していきます。メールの返信は帰宅後になりますのでご了承ください。行って来ま～す！

  2005.06.05

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  トスカーナ旅行記・最終日編

  昨日買った点耳薬のおかげでもう耳の痒みは治まっていた。なんだ、早く買えば良かった。今日はトスカーナ最終日。ホテルでは、ドライヤーが使えなかったり、暖房の操作で手間取ったりと色々あったけど、部屋は勿論広い庭もよく手入れが行き届いていて気分は良いし、ホテルの中にレストランもあるので、観光で疲れて帰って来て夕食を食べにまた外出する手間が省け、宿泊先で食事が出来るか否かでずいぶん旅の快適度が違うと感じた。何より、運転する主人もホテルのレストランなら一緒に飲めるから嬉しい。しかも近所のおばさんたちが料理人なので、いい加減な味ではなかったし。機会があれば、また来ようと思えるホテルだった。 ホテルの朝食さて、車に荷を詰め込み、次の目的地、ピエモンテ地方ヴィコフォルテへ出発。途中、高速道路沿いに大理石の生産地（って言うの？）が広がる。こんなに良いお天気なのに、フィレンツェの方角を見れば暗雲が立ち込めている。あそこは年間を通して雨が多いのかな？目的地、ヴィコフォルテの聖堂は一昨年初めて訪れて、とにかく和めたから。クリスチャンではないけれど、ホテルの窓から美しい聖堂が望めるというのは、なんとも幸せな気分にしてくれる（勿論部屋の美しさも言うこと無し）。このホテルを一昨年初めて予約した時も、偶然ネットで見つけたのだけれど、偶然にしてこんなに好みに合うモノに出会えたのが縁を感じ、今回で３回目。今回も帰り道がてら、立ち寄るならここ以外考えられなかったのだ。ホテルPorticiはこちらから。それからもう一つのお目当てがワイン。同じ値段を出してもキャンティなら悪酔いするところが（個人差もあるでしょうが）、BarbarescoバルバレスコやBaroloバローロなどのワインはしっかりした味わいで徐々に香りが開く感じが食事中もとても楽しくて（勿論二日酔いは決してないので）、お気に入りになったから。あれだけ食べておいて、心残りはやっぱり食べたりないこと！イタリアは逃げないし、次のお楽しみにしよう。ピエモンテ地方旅行記はこちらから ホテルの窓からこの眺め！！ 聖堂の天井に広がる美しい騙し絵。光の光線も計算済みなのかな･･･

  2005.04.20

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  トスカーナ旅行記･フィレンツェ編

  水中にいるような感覚で目が覚めた。マズイ、本物の中耳炎に近付いてきたようだ。 たいてい夜の間に耳を温めれば快方に向かうのだけれど、暖房の使い方をマスターしたものの、やはりこんな薄い掛け布団では不十分、毛布をもう一枚もらおうか、と悩んでいるうちに最終日。今夜一晩だし、とまたあきらめる。 朝食を済ませ、今日の目的地はフィレンツェ。途中のスーパーでそろそろお土産を買い始める。トスカーナはキャンティの里ですもの、と買い物カゴに次々とキャンティ赤を投げ込む。そしてふと目に入ったマルティニMartiniの文字。あ～、これもイタリア製だっけ、と値段を見て本当に目が飛び出た！４ユーロだぁ？？？？？？これってフランスでは普通レベルのワインの値段。同じものはフランスでは８ユーロはします。アルコール類を買いにイタリアへやってくるフランス人の気持ちが分かるわ～と、赤･白１本ずつカゴへ。 買い物を早々に切り上げて、一路フィレンツェへ。天気はどんどん曇っていき、着いた頃には降りだしてしまった。 グレーの町並みはかなり印象が悪い。耳も本調子じゃないし帰りたい心境を一杯のホット･チョコレートでいやすともう雨は止んでいた。にわか雨だったのかな？ 人で賑わう方へと足を進めると突然現れたマルシェ通り！ 露店が軒並み、え？キレイな色とりどりのなんちゃってパシュミナ、５ユーロ！？？いいのか、それで！？？と疑いたくなる品揃えに目移りし、結局-耳を守るコットンの帽子-なんちゃってパシュミナ、ピンクとブルー-いかにもなツーリスト用デザインの傘２本（笑・南仏の我が家の辺りでは雨が少ないからか、フツーにカワイイ傘、手に入りにくいんですわ）と、センスも何もあったもんじゃないお土産をゲット。 皆さん、「フィレンツェで買い物三昧」なんてセリフを吐かれても、pidooレベルもいるということをお忘れなく(^O^) さて、マルシェを通り抜けると立派な聖堂Duomoに出た。ここでのネックが、やっぱりキューピー。しかもこの気取り屋、雨で濡れた道を歩きたくないらしく、前進拒否しはじめ、ついに主人の腕の中で涼しい顔をしている。ウチじゃ、畑で穴掘ったり、水溜りで水飲んだり、あれだけ泥んこになってるクセしてオマエ～～～（怒） ともかく、聖堂がメインのここで犬連れでは、と車に戻る。キューピーときたら車を見つけるや嬉々として飛び乗ってしまった。一件落着。 身が軽くなったところでお腹が空いてきた。車を停めた駐車場の脇は観光用ではない、生鮮食品を扱う本当のマルシェの建物。ふらっと中に入ると、お昼時なのもあり、唯一、レストランを兼ねたお惣菜屋さんが賑わっていた。良いにおいがあたり一面に広がり、とりわけお客で賑わう様子が興味を誘う。指で「２」と示すと、すぐに合席に案内された。うわあ、気取らないイタリアの日常ってカンジ～(^^♪ 有無を言わさず「飲み物は？」と聞いてくる。お水で良いんだけど、ワイン、ビール、ソフトドリンクの中から選べと言う。なら、赤ワイン、と応えるとキャンティの１．５リットルがドンッと目の前に置かれ目は点。それを見た合席のイタリア人グループが笑いながら目くばせしてくれる。 一応、このお店の注文方法は-パン＋飲み物＝１．５ユーロ、そこへ前菜、パスタ、主菜、付け合せと、それぞれの金額を足していくらしい。しかしこのキャンティ、何杯飲んでも値段同じなのかな？庶民食堂的な雰囲気に、ますますワクワクする二人。オーダーは、パスタに勝負をかけているpidooは-スパゲティ・トマトとバジルソース-主菜の付け合せのトマトのグリエを単品で。周りにどんどん運ばれる皿を見てもうガマンできない主人は-前菜　オーソドックスなサラダ-２品目　クリーム・ラザニア-主菜　牛の胃腸のトマトソース-デザート　パンナコッタ･チョコレート･ソースをオーダー。 いやあ、食った食った、ウマかった～～主人のお皿からちょっと･･･のつもりが結構つまんでしまったpidooもお腹いっぱい！胃が一つしかないことが非常に悔やまれました･･･（泣） さて、食事も済み、元気が出たところで聖堂見学へ。外観の美しさから、一体どれほど美しいものが待っているのかとドキドキしながら足を踏み入れたら。広い、ただ広いがらんどうの間。う～ん、結構フツー。奥の間の天井に広がる騙し絵も、ピエモンテ地方ヴィコフォルテVicoforteの聖堂の方が１００倍の美しいわ。 ここはいいか、と人の流れにそって出口へ進む。外へ出るとすぐ目の前に、塔へ上る入り口が目に入った。高いところ好きな主人がこれを見過ごすはずがナイ。「階段何段？」「４００ちょっとかな」「ピサの斜塔が３００段だったんだから似たようなもんだしね。しかもこっちは真っ直ぐだし」と入場料６ユーロを払う。塔のらせん階段を、ひたすら登る、登る、また登る。耳が炎症を起こしかけてるというのに、私なんでこんな運動してるの？と自問しながらてっぺんに着くと息も切れ切れ。顔を整えて記念撮影。今度はひたすら降りる、降りる、また降りる･･･。日常より旅行中のほうが運動してるのかもしれないな（笑）。 いる間中降っては止み、止んでは降ってと、傘が手放せませんでした。彫刻のおじさんも一言。「雨はいつ止むのかなぁ？」その後、もう十分、と美術館の類は一切見ないで帰路に。駆け足の旅行ではゆっくり芸術品を観賞する気にもなれない。次回のお楽しみにしよう。帰りの車の中でいよいよ中耳炎の様子が不安になってきたpidoo、薬局で薬を購入することに。日本では中耳炎の薬なんて処方箋ナシでは門前払いだけど、フランスでは効き目大な薬が入手可能、イタリアはお隣の国だしと、その点に関してはさして疑問も抱かず。しかしフランスにより近いピエモンテ地方ではフランス語もかなり通じるが、ここ数日の経験ではトスカーナの人たちはフランス語より英語が得意なよう。英語でだろうがイタリア語だろうが、どっちにしろ「中耳炎の薬ください」なんて辞書ナシじゃ言えないな、と出発前に購入した仏―伊辞書の付録、困った時の決まり文句を探す。あった、いざ！薬局で、無駄と分かりつつも「フランス語話しますか？」と聞いてみる。答えは「英語なら」ああ、やっぱり。息を整えて、「ヴォレーイ　デル　グッチア　ペル　オティーテ･･･？」と耳を指差す。わかったかな～～？？？（ぺどよめ様、添削お願いしますわ～！！）白衣のお姉さんは「Si,si,it's for you ?」と聞くので「Si,･･･Yes !」と言うと、点耳薬の説明書を見せながら、懇切指導してくれる。抗生物質入り、うん、コレならバッチリ。ホクホクで車で待つ主人に薬を見せると、「このメーカー、フランスだ」主人いわく、イタリアは研究者レベルの人材養成にあまり力を入れていないから、フランスやドイツなどの外国から薬品類を多く輸入しているとか。余談ながら、日本でも売られている歯磨き粉ＧＵＭを見つけたのはそのせい？ちなみにフランスにはないのでちょっと驚き。さて、耳の心配は一段落、明日は去年も行ったピエモンテ地方へ移動。ヴィコフォルテのあの美しい聖堂に再会する事をを夢見つつ、おやすみなさ～い･･･。

  2005.04.19

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  トスカーナ旅行記・シエナ編

  前夜の夕食は薄い１/４ピザだけだったので、早めに起床。食欲もあり美味しく朝食をいただき、９時半にはもうホテルを出発。普段朝が遅い私たちにしては珍し～い！ホテルは本当に可愛らしく手入れが行き届き、二人で一泊７５ユーロ、キューピーは全泊で５ユーロと、申し分ない！pidooたちが宿泊したHotel Casolare Le Terre Rosseのサイト 宿泊したホテルのエントランス　夏はプール！予約殺到でしょうね～･･･と言いたいところなんだけど、部屋がさぶ～～い！！床もタイル張りなのでスリッパなど持ってこなかったため靴下ナシでは歩けない。掛け布団も薄い毛布にベッドカバーのみ。空腹で目覚めたというより、寒さで夜中何度も目覚め長く寝ていられなかったから。シャワーを浴び、凍えながら身支度を整える。髪を乾かそうと備え付けのドライヤーを使用しようとして気が付いた。本体から取り外せるチューブがナイので、本体に頭をくっつけて髪を乾かすハメに。三ツ星ホテルにしては結構痛いミス。次回もここにするかどうかは保留。出掛けにフロントではドライヤーと毛布を要求しなければ、主人に「あなたの方がイタリア語わかるんだから、言ってね！」と念を押す（他力本願とも言う･苦）。ところがイザ部屋を出る際に壁に張り付いた空調コントローラーを発見。設定１４度！？？あはは～、寒いのも当然。と今更ながら帰宅した時のために温度設定を上げる。夫婦揃って気が付かなかったとはずいぶんおまぬけですね。夜の寒さで耳の痒みは止まず、ますますイヤな予感･･･。さて、シエナが一体どんな町なのか全然前知識も持たずにいたpidoo。素敵ですわ～～ 半日では旧市街しか見学できなかったけれど、カンポCampo広場では絵心のある観光客達がせっせと絵の具や鉛筆の手を動かしている。北風の合間から太陽も覗き、ガイアGaiaの泉の周りには和む人たちの群れが。食べることには慎重な私たち、時間を見ると１１：３０。去年も持参して大成功だったガイドブックRoutardの勧めるレストランを探すことに。しかしレストランのドアにはカード支払いＯＫを示すシールが張っていない。手持ちの現金だけじゃ絶対足りないし、お店の人にカード利用可能か聞こうにも、１２時前だからドアはきっちり閉まっている。どうしよう？お金をおろそうと周辺を見回すけれど、どこにもキャッシュ･ディスペンサーがナイ！なぜだぁ～～～～！！？？そう言えばこの旧市街に入る直前に２軒ほど見かけた銀行は徒歩１５分ほど･･･。仕方がない、犬が一緒では早く移動できないからと、私とキューピーが広場に残り、主人がキャッシュ･ディスペンサーを探しに行くことに。太陽の光を浴びながら待つこと１５分、主人からケータイに電話が。「絶対笑うこと言おうか。僕のカードどこにあると思う？車の中！」がーーーん。高速道路の料金所での支払いが速く済むようにと、カードを車の引き出しに残したままだったんだ～～！！車は銀行のある場所からさらに１５分離れたパーキングに駐車してある。「私のカード使えばいいじゃない、今から行くから！」と言うものの、この人ごみの中、キューピーは早く歩けないし抱きかかえても私が早く歩けない。結局主人がパーキングに戻ることになり、１５分のところを“走れメロス”のようにひた走り、駐車場からカンポ広場まで普通に歩いて３０分かかるところを１５分ほどで、汗だくになり戻ってきた。「ハァ…食事前の、ゼィ･･･良い、ハァ…運動に、ゼィ･･･なったよッ、ハァ」お疲れ様でございました･･･(ToT)/~~~しかしイタリアは治安が悪いとは言うけれど、パーキングにはたいてい監視カメラ付きで、pidooたちのようにカードを車に残しても被害もなく良かった～（以後、何回もこのパターンに陥ります・笑）忠告。シエナでは銀行を見つけたらとりあえずお金を下ろしておきましょう（笑）。問題の食事はどうだったって？美味でございました～(#^.^#)さて、予期しない運動後の食事ですっかりまったりモードの主人、pidooも耳のかゆみが気になり午後３時には帰路へ。途中、サン･ジミニャーノSt Gimignanoを見学することに。 ガイドブックの説明ではこの村は昔、住人達が隣人と見栄を競うために、塔を立てたことで栄えたとか。一人が高い塔を建てれば、その隣人はさらに高い塔を建て、とやっていくにつれ、塔の数は最大時で４０にものぼったそう。現在は老朽化で約１５ほどを数える程度ですが、ここ十数年でこの村は脚光を浴び始め、観光客で溢れかえる午前中の訪問は避けるべきと書いてある。確かに日本語ガイドブックも売っているし、お土産屋さんには日本語がちらほら。どんより曇り空なので写真撮影もほどほどに、ホテルに到着。ホテルの中のレストランで地元のおばさんたちシェフによる夕食をいただき、暖かい部屋で（笑）就寝したのでした。ああ、耳が痒い･･･。

  2005.04.18

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  トスカーナ旅行記・ピサの斜塔編

  一昨年イタリア旅行デビューしてからすっかり味を占めた私たち。1回目の旅行の時は結構気を張って荷造りをしたものの生活事情はフランスとほとんど変わらないことを知り、今回荷造りをしたのは前日就寝前でした、あはは。南仏からだからそんなに遠くは無いと思っていたけど、イタリア国境までは本当に遠くない、200KM弱。安全運転、休憩エリアでゆっくりしても2時間半から3時間でもうイタリア。ちなみに200KMといったらモンペリエくらいまでかな？リヨンにも届かない。なんとパリまでは900KMです！さて、たいていこの辺に住むフランス人が、現地が格安のイタリア製のリキュールや偽ブランド品を買いに（笑）足を止めるのが国境を越えたすぐにある町、ヴァンティミルVentimille（イタリア語ではVentimiglia）。でもこの辺は景色も美しくなく盗難も多いとのこと、高速で地中海を眺めながら一路、今回の目的の地、トスカーナ地方へ。当初、「モナコのサービスエリアまでなら運転するよ」と言っていたpidooに主人は「君がそうしたいなら」と。「いや、したいんじゃなくて、長旅だから大変でしょう？」「全然かまわないよ、運転好きだし」そう、彼は運転することが苦ではないらしい。と言うか、私にハンドルを握らせるのがイヤらしい。さらに言うと、ハンドルを他人に譲るのがイヤみたい。私は出来れば「助手席の女」でいたいのであっさり了解。さぁ～、ゆっくりイタリア語の練習練習！移動中の楽しみはなんと言ってもお昼ごは～ん！フランスでもパニーニは食べられるけど、本場のパニーニはたとえ高速道のサービス道路であろうと、ボリューム満点、具だくさんなのです(#^.^#)国境を越え海岸線を走ること300KM、出発が10：30と遅かったため初日の目的地ピサの斜塔に着いたのは16：30。ジェノヴァ辺りまでは良いお天気だったのに、空はどんどん曇り、今にも泣き出しそう。トスカーナって、太陽さんさんのイメージだったけど成程、緯度で見れば南仏より北に位置している。南仏ではもう初夏に向かってもいいかな～？といった気候なのにこちらはようやく春が訪れました！といった感覚。イタリア語を話す人たちは暖かそうな格好なのに比べ、英語圏や日本人旅行者は春らしい軽い装い、さぶそ～！！マミーの「あそこはまだ冬よ！！」の言葉を聞き、私たちも冬！？ないでたちで来たのが大正解でした！しかしニット帽までには考えが及ばず、肌寒い天気になんだか北風が頭に耳に痛い。あ～、いつもの中耳炎になりませんように…。ピサの斜塔はてっきり斜塔だけニョキッと生えて？いるのかと思っていたら、聖堂に隣接しているんですね。歩道にびっしり並んだお土産の露店を眺めて歩きながら、主人が一言。「斜塔の中に入れるみたいだよ、行こう！」ええ～～。pidooは高いところはちょっと…。耳が弱いから平衡感覚が保てない上に、あれ、斜めじゃん…。料金所でその高さにびっくり！入場15ユーロ。たいして登りたくもないpidooに主人は「ここまで来て登らなきゃ、お話にならない！」と説得。仕方が無い。カタコトのイタリア語でチケットを購入しようとしたら、窓口のお兄さん日本語話すじゃないですか！pidooってやっぱり日本人に見えるのね、良かった～！と変なところで安心。さて、問題の斜塔。一気にたくさんの人間が入場すると塔が倒れてしまうことを懸念してか（笑・事実でしょう？）、時間制でした。チケットを購入したのは17時、18時の入場時間までしばし隣りの聖堂の外観を見学。聖堂入場料は2ユーロだったけれど明日のミサに備え閉館とか。やはり夕方到着は色々制限がありますね、皆さんが旅行される時は遅くても14時頃の到着をオススメします。ぶらぶら待つこと小1時間、ああ、突き刺さる北風で耳がカユイ、これは中耳炎の前兆？？塔の中ではカメラのみ携帯ＯＫ、事務局にはその旨六ヶ国語で張り紙がしてありました。勿論日本語もね、スバラシイ！時間になっていざ塔の内部へ！300段の階段はそりゃあ、それなりに疲れるのも当然ですが、当然塔なだけにグルグルのらせん階段で、斜塔なだけにあらゆる角度に傾きながら登ることになるんです。これはちょっとしたアトラクション・パークの乗り物より気持ち悪いかもしれない…。なんて急な階段！と思っていたらあっ、右に傾斜！緩やかになり、えっ、コレ降りる感じだけど登ってるの？ああ、今度は左？？…が１セットの繰り返しが何回も。これ、いつ終わるんだぁ～～＼(◎o◎)／！頂上に着いた時には平衡感覚の弱いpidooは真っ白い顔をしていたそうです（笑）。高所が好きな主人は（高いところが好きなのは○○、とかいいません？？^m^）嬉々としてさらに狭い階段を登りてっぺんへ！ゴメン、それは私キャンセル。と立っていられず座り込むpidoo。さすがの彼も頼れそうにない柵で囲われただけの、足場もおぼつかないてっぺんは怖かったらしくpidooを見つけるなり、同時に「降りよう！」下りもこれまた気持ち悪…オエッって吐いてないけどね、登りたい方、要注意ですよ～～～その後道を間違えつつも何とか宿泊先のサン・ジミニアノSt Gimingano周辺に到着したのが21時。フランス語、犬ＯＫなホテルを適当に予約したにもかかわらず、こまめに手入れされていそうな庭と美しい外観、部屋も可愛らしくホッと一息。近くの閉店間際のテイクアウト・ピザ屋で軽く夕食を済ませ、明日に備え就寝したのでした。 お約束の一枚(^^♪

  2005.04.17

• 北イタリア旅行・復活戦

  パリからヴァカンスに来ている義理パパ・ママと４人で北イタリアはピエモンテ地方・クネオ、アルバへ行って来ました。なぜ復活戦なのか？実は去年もこの時期に行き、とても良い印象を受けたのですが唯一食事には恵まれなかったのです。特に親戚やまわりの人間に言わせると"Qu'est-ce qu'on mange bien, la-bas !!"(本当にあそこでは良く食べるものだ)だそうで不満が残っていました。今回はハズさないぞ！と、ガイドブックもスノッブなミシュランから庶民派Routardに切り替え、親戚の進めるリストランテもメモり、準備は万端。その甲斐あってか、いやー、食べた食べた！食い倒れの３日間でした。目的の地までのルート選びも、去年のミシュラン・サイトで検索したルートは山道がキツい長丁場で疲れたので、今回は高速道一本でであっという間！途中偶然止まったドライブインでのサンドイッチは目にも美しく舌に美味しく、うん、幸先良いかも！！泊まったホテルは前回同様、イタリア第二の大聖堂があるヴィコフォルテ。時間を見つけては絵画のような窓からの景色を眺め、心和むひとときを過ごしました。で、今回大成功だったという食事の席で学んだことは、｢外見にとらわれるべからず｣。第１日目に行ったリストランテは泊まったホテルの裏の森を車で走ること１５分ほど。道中人影も見えず、すれ違う車もなく、｢本当にこの先に何かあるの…？？」と不安で一杯でした。頼りは時々思い出したかのように現れる標識。ようやく辿り着いたのはなんとも人口密度の希薄そうな村の中心にある、場末っぽいバー。えっ、本当にここ？？ドキドキしながら中に入り、食事をしたい旨伝えるとバーを通り抜け食堂に案内されました。席に着くとすぐに飲み物を聞かれ、グリッシーニをつまみながら早くメニューが来ないかな～と待つこと数分。すると再び現れたお兄さんが「黒い米のリゾット、サーモン和え」と言ってテーブルに運びます。突き出しなのかな？と食べたら次はソーセージ盛り合わせの大皿を持ってやって来た！え！！まだ何も頼んでないのに！！と進められるままに食べたアンティパスティは…牛肉のカルパッチョ、子牛のロティ・ツナマヨソース、セップ茸のオムレツ、エスカルゴで合計６品！さらにラビオリ、パスタと続き、これで終わりかと思いきやお兄さん、「イノシシの煮込み、子牛のロティ、裏の川で獲れた鮎」と片言のフランス語でメインの選択を促すではないですか。えぇ～～～もう入らないよぉ～～と言いつつ子牛のロティを頼んでしまうpidoo、もうコントロールが効きません。やはり子牛のロティは一口食べてギブアップ、イノシシの煮込みをキレイに平らげた主人にほとんど食べてもらいましたがどちらも美味しいと舌鼓。鮎の丸焼きを頼んだ義理ママもこんな新鮮で美味しい鮎は滅多に食べれないと一杯のおなかに詰め込みます。そしてしめくくりは４種類のドルチェ盛り合わせ、やはりこれも全部は食べきれず主人と義理パパのお腹に納まりました。破裂しそうなお腹を助けたのは食後酒のレモンチーノ。甘ぁ～いリキュールが喉を熱くしながら胃に流れ”消化を助ける”なんて酒飲みの都合の良い弁解とわかっていても病みつきに。しかしこれだけ食べてドキドキのお勘定は…なんと一人２５ユーロ！一体どういうことなのか！？？謎のまま翌日もその翌日も負けず劣らずな量と美味しさで値段も同様。すべてのリストランテの共通点はメニューがあまりきちんとしていなくてあいまい、アンティパスティを食べているうちにお腹が一杯になればそこまで、途中でメインへ移ることも可能。お腹次第なのもウレシイ。さらに高級店でお皿にちょこっとのっかる前菜ではなく大皿で来るアンティパスティは食欲をそそられ、それぞれ取り分けて残ったら大皿ごと置いて行ってくれる気前の良さ！北イタリア復活戦は見事に大勝利に終わったのでした！！そこで北イタリアにて、庶民が足を運ぶ、美味しくたくさん食べれる店選びのpidooの勝手な助言。1.外見にとらわれずべからず2.メニューが明記していなければトラディッショナルな店とにらんでよし3.大皿で来るアンティパスティなら直よしもう失敗しないゾ、北イタリア旅行！いつでもこ～い！写真はこちらから去年の旅行記はこちらから

  2004.08.28

• プチ・ヴァカンス

  明日から３日間ちょっとイタリアへ行ってきます。掲示板およびお問い合わせのお返事は週末になりますのでご了承ください！

  2004.08.23

• ブルターニュ旅行編集後記

  今回が２回目のブルターニュ旅行、前回は南部のナントやコンカルノなどを訪れましたが今回は北部、やっぱり寒かった～！７月の初めで南仏は３０度、ブルターニュ北部では１５度、半分です！いつもは寒さの苦手なpidooですが去年の猛暑で辟易していたので肌寒さも気持ち良い！地元の地方紙では去年の猛暑のおかげで毎年の夏のヴァカンスに南仏を選んでいた層がほとんど涼を求めてブルターニュ地方に殺到する傾向にあると告げていました。ブルターニュの天気は変わりやすいとは言いますが、幸運にも晴天に恵まれたpidoo一行。住人から言わせれば湿気と雨が多く、曇り空とブルターニュ地方特有の白やグレーの壁に黒い屋根からイメージされるものはウツそのものらしいですが、旅行者のpidooの目にはとっても新鮮に映りました。特に北の人たちは南と比べ信仰心が厚く、民家の外壁にしばしば掘り込まれたマリア像を発見、これも南ではあまり見られないことです。そして何よりpidooのツボにはまったのが新鮮な魚介類！！ウマかった～～～～～！！！！地中海沿岸に住んでいるなら魚介類も豊富と思うでしょう？違うんだなぁ～。一昔前獲りすぎたツケと、外海との接点が唯一ジブラルタルGibraltarの狭い海峡という地理的環境から、地中海にはもうほとんど魚たちが残っていないのです。後者の理由から潮の満ち干きもほとんどないので貝類も大西洋側と比べ極度に少なく、市場に出回っている魚介類たちのほとんどは大西洋沿岸産です。またフランスの魚の絞め方は日本と異なり、南仏への鮮魚輸送ルートは結構いい加減なので最悪の生きの悪さ。海が無いにもかかわらず輸送ルートの発達しているパリのほうが鮮度が格段に良かったりします。お魚が頻繁に食卓に載る国で育ったんですもの、マンネン鮮魚に飢えているpidooにとって今回の旅行はそんな日常の食生活の不満を一気に満たすものとなりました。特に感動したのはロスコフRoscoffで食べたとれたてのカニ！！水揚げされて数日、数週間も水槽で飼われたそれとはワケが違います！ストレスが動物に与える影響を舌で知ったのでした。さて、ブルターニュを旅行するに当たり、「知っててよかった～」と思ったのが英仏１００年戦争。歴史的観光場所のほとんどはなにかしらそれと因縁があり、だいたいの筋書きを理解していると素通りしなくてすみ、より興味深い旅になります。イギリス、つまりグレートブリテン島は仏語でグランド・ブルターニュ。主人に「ブルターニュの名前の由来はグランド・ブルターニュ？」と聞けば「それは逆！」との返答。そうか、もともとイギリス王家ができたのはフランスの都合からだった…。（イギリス人にはまた別の解釈の仕方があるんでしょうけど）もっと知りたい気持ちを刺激するブルターニュ地方。ちょっと、いやかなり遠いけど、時々は訪れたい場所の一つとなりました。…と思っていたらなんと帰宅後、トゥーロン－イエール空港からブレストまでの飛行機がプロモーションで片道３９ユーロからだって！調子に乗ってロスコフの港からフェリーでイギリス行きも夢ではない！ぐんと距離が短く感じ次のヴァカンスが楽しみなpidooです。＊英仏100年戦争について詳しく知りたい方にお勧めの一冊。集英社・佐藤賢一著「英仏百年戦争」ブルターニュ旅行記はこちらから

  2004.07.25

• 帰ってきました！

  ２週間の旅行から帰ってきました！行ってきたのはブルターニュ地方とランスにパリ。どこも涼しく（時には寒く！）南仏の暑さが嘘のようでした。この調子ならこれらの地域では去年のような猛暑は期待できないでしょう！…期待してる人はいないとは思いますが（汗）。ちなみに旅行中南仏は３０度以上は当然だったようですが、パリで２０度、ブルターニュの海岸沿いは１５度！帰りのTGVの中でもクーラーがガンガンにかかっていたし、アヴィニョン、マルセイユでは雨がぱらついていたので「あれ？結構涼しいのかな？」と印象を受けたのですが、イエール駅に着きTGVから一歩足を踏み出したとたん「・・・あ、暑い・・・！！」即座にカーディガンを脱いだものの、薄手のスリムジーンズが足にまとわりつく感じがキモチ悪いッ！やはりイエールは常夏でした…。長旅から帰り、ゆっくりスーツケースの中身を片付けながら旅の思い出を反芻したいのは山々なのですが２週間手付かずの庭を見たら最後、そうも行かないようです…。家族に水蒔きはしてもらっていたのですが照りつける太陽のお陰で雑草まで伸び放題！！幸い今日から天気が崩れたので、熱中症やクロ焦げになる心配をする必要も無く、朝から晩まで泥だらけになって庭仕事に没頭しております。ズッキーニ、きゅうり、枝豆が大豊作で収穫しきれないよ～～（涙）といことで旅行記のページを更新できるのはいつの日か…もうしばしお待ちください！

  2004.07.07

• 一足早いヴァカンスいただきま～す

  久々の日記なのにまたちょっと書けません。２６日から７月６日までヴァカンスを取って旅行へ行ってきま～す(^^♪最近会社で異動があった主人、８月の休み希望は当然取れず、残っていたのがこの時期でした…。フランス社会は年間５週間有給休暇があるので、あとはチョコチョコとっていくことにして、とりあえずこの２週間はパリの両親の家へ行き、そこを拠点にしてブルターニュ地方やランス・シャンパーニュの前から行きたかったカーブを巡ってきま～す。嬉しいことにパリのソルドがちょうど始まったとか!!きゃ～～ん、欲しいモノ全部買うのは現実的に無理としても(笑)、南仏と明らかに違う首都のモード（…って田舎モノ丸出しだぁ!)、目の保養にはなるハズ、とウキウキしています。これは事実で、以前某有名百貨店でアルバイトした際、上司が言っていました。…パリにはパリの流行があるし、こっちにはこっちの流行がある。パリで流行っているものをこっちで売っても地元のニーズに合わない。だからこっちはこっちで発注するのよー。…なるほど～。だから都会派(と信じている)pidooには買いたいと思えるものが見つからないのね～(笑)！日本なら、地方それぞれの色はあるにしても基本の流行は一緒ですよね。やっぱりここにも地方の主張があるんだな～…。と言うことでその間掲示板や問い合わせに対するお返事ができませんのでご了承ください！

  2004.06.23

• 楽しかった日本滞在

  在仏も長くなるとちょっとのことじゃ驚かなくなります。フランスに住み始めた頃は日本と異なる社会の回し方にいちいち一喜一憂していたものです。フランス語留学生のホストファミリーであることが幸いして曇った好奇心の目を時々晴らしてもらっていますが、日本へ行って、こちらに帰ってくると、これはもう磨きたてのガラスのようにクリア、カルチャーショックの連続とでも言っておきましょうか。日本に到着して驚いたのはやっぱりサービス！店員さんの親切や笑顔が最初は本当に気持ち悪いくらいで、居酒屋さんでは膝をついて注文を聞かれるは、一緒にいた友達は難題を平気で持ちかけるはで、こちらがびくびくするほど。そうだそうだ、私もサービス業だったので徐々に思い出しながら。電車の中では滅多にケータイの着信音はしないし、大声でプライベートをまくしたてる人もいない！皆一列になって待ってるし！(注；大阪は例外でした・笑)自転車は一方通行も走れるし！日曜日だってお店は開いてるし！トイレに困ることはない、しかも清潔！りんごは蜜入りだし！(ウマかった～！)スーパーに並ぶ魚はパック入りで新鮮そうだし！キャベツは甘くて柔らかいし！肉は霜降りだし！バタートーストが食べれる！（…pidooはフランス製バターを加熱しないで食べると数時間後にはニキビができてしまうのです)日本の軟水のおかげで髪が柔らかい！…あれ？だんだん視野が狭くなってきた？いや、こういうディテールがなんて言うんでしょう、「ああ、そうだった！」と嬉しかったんですね。そしてフランスに帰ってきて嬉しかったのは…、駅の券売機やスーパーでも銀行カードが使えるのでいちいち引き落として小銭がじゃらじゃらしない！信号よりもロータリーが多いから誰もいなければ発進できる！流行を気にせず好きなものを好きなように着れる！皆思っていることが顔に(口にも)出るので深読みする必要がない！人間が少ない！…これはただ単に田舎だからですね(笑)。う～ん、数で言ったら日本のほうが勝ってますね。なぜフランスにいるんだろう！？？それはさておき、今回初めて行った場所に大阪がありまして。いやあ、大阪。スゴイですね。食べ物はウマイしヤスイし。街はニギヤカ！電車は乗る人が降りる人を待たないし(これはかなり笑えた！）、列もあまり作られてなかったような？車の運転マナーも見てたら、あれ？これって…！南仏人の運転に似てるんだ～～！！日本にいながら、南仏の運転マナーを体験したかったら是非大阪へ。…って変なキャッチ・コピーですね。今回の帰国の目的は中学校時代の友人の結婚式に出席することだったのですが。泣きました～！幼い頃の友達のハレの姿というのは格別にヨイですね。｢あんなに小さかったのにこんなに大人になって～｣とある意味、子を思う親のような？面識のなかった旦那も最初から泣いていたのはなぜ(笑)？で、離れて恋しいものの一つにきものがあげられていたpidooは、母のお見合いの時のきもので臨みました。きものは着ただけで背筋はしゃんとするし気持ちも改まるので良いですね。日本人で良かったと思います。こちらでは着る機会がないので浴衣くらいしか持ってきていないのです。パリにはきものクラブ（？）のような会があるといいますが、南仏にも作っちゃえば持ってこれるかな？会員一人じゃ寂しすぎる…。収拾つかなくなってきたのでまとめ。好奇心の目を曇らせないために、これからもいろいろな場所を見て出会いを大切にしていきたいと思います。そして何より各地で温かく迎えてくださった皆様には心から感謝を！今回めでたくご結婚されたIさん・Ｍちゃん、そして両家ご家族の皆様、新潟で大変お世話になった小学校からの友達Ｍちゃん、忙しい中迎えてくれた東京のＪちゃん一家、快く大阪案内を引き受けてくれたＳちゃん、Ｎちゃん、仙台では美味しい牛タン屋さんと土地者だけが知る秘湯へ案内、更にお家の夕飯をご馳走までしてくれたＡさん、おもしろいお話を聞かせてくれた横浜のＡさん、お陰で楽しい旅になりました！Merci mille fois !

  2004.01.08

• ただいま～

  昨日１ヵ月半の里帰りから戻ってまいりました！日本食を満喫して、新しい流行も眺めて、でもやっぱり落ち着くのは我が家！愛犬キューピーに会えなかったのも結構ツラかった！さて、早速利用できなかった掲示板も再開し、お休みしていた分を取り戻すべく更新に励みます！お問い合わせへもできるだけ早く答えるので待っててくださいね～！

  2003.12.21

• ただいまヴァカンス中

  １０月３０日～１２月２０日まで日本でヴァカンスを楽しんできます！主な滞在地は横浜、東京、新潟、大阪、京都、仙台…各地でpidooとSebastienを見かけたら一緒に遊んでくださいね(笑)！よって、その間掲示板が書き込みできなくなります。またお問い合わせメールへの返信も大幅に遅れる可能性がありますのでご了承ください！

  2003.10.29

• 日本帰国騒動

  １０月３０日～１２月１９日まで日本へ帰国します。今年は帰るつもりなかったんですけど友人から結婚式の招待がきて。え～！出たい！結婚式好きのpidooはすぐにその気に。１週間くらい、ちょちょっと一人で行ってこようと思い旦那様にお話したら。日本大好きな彼は「ずるい～！」の一言。ずるいと言われたからにはしょうがない、じゃあ二人で行こうということになり、二人で行くからにはやっぱり色々観光したいし、ということで１ヶ月半の滞在になってしまいました。予算がかなり怪しい…。まあ、何とかなるさ！？？まずはチケットの手配。地元の旅行代理店は皆ヨーロッパ系航空会社のみの取り扱いで、ちょっと乗り飽きたのもあるけど乗換えが面倒…。そうだ、と思い出しパリのJA○・パックさんに問い合わせたら。あるじゃないですか、ヨーロッパ系と似た料金で、しかもリッチに直行便が！すぐに予約、発券してもらい、前回非常にお世話になったジャパン・レール・パス（以下、Ｊ・Ｒ・Ｐ）もしっかり１週間分お願いしました。Ｊ・Ｒ・Ｐとは外国人向けのフリーパスで、１週間、２週間、３週間と選べ、その期間はJRの電車、新幹線、船まで乗り放題というスグレモノなのです！しかも新幹線は指定席も追加料金無しで予約できるから一度使ったらやめられない。前回は３週間分購入し、擦り切れるほど使用、元を取りすぎるほど取ってしまいました。東京から一気に鹿児島へ渡り、広島、京都と上り東京に着いたら仙台、寒かったから翌日は暖かかった京都に戻り…、なんて殺人スケジュールをこなせたのもひとえにこのパスのおかげ。え？pidooは日本人なのに何で利用できるかって？外国人の奥さんだかららしいですよ。なんにせよ、ラッキー。ウキウキしながら航空券及びＪ・Ｒ・Ｐの届くのを待っていたのですが。…来ない。１０日経っても来ない！フランスの郵便局はかなり頻繁に郵便物を届けてくれないので、不安が押し寄せてきました。それにしても金券だし、普通郵便で送るはずは無いんだけど…と悩んだ結果、JA○・パックさんに電話をしました。すると、「書留受け取りのサインを１週間前にうけとってますよ～」と涼しい声が。え～！？誰も受け取ってないのに誰がサインを！？チケットは！？日本行きは！？と焦る私に優しい電話の女性は「管理人さんがお受け取りになったということはありませんか？」…管理人は居ないけど…、あっ！！おばあちゃんだッ！！電話の女性は手馴れた様子で「受け取りサインをＦＡＸしましょうか？」と続ける。さて、流れてきたＦＡＸを確認したらやっぱりおばあちゃんの筆跡！日頃のんびり屋のpidooもこの時とばかりは走りました！「おばあちゃんッ！書留にサインしなかったッ！？」「大分前にしたわよ～、でも１週間くらい前よ～」「それで、その封筒どうしたの！？」「ウチには無いからSebastien（pidooの旦那です）が持って行ったんじゃないの？」「受け取ってないけどッ！」「あら！どうしたのかしら～？？」頭痛が…。ここでようやく日本行きの航空券が入っていることを告げ、事の真相が分かったおばあちゃん、泣くわ、喚くわの大騒ぎ！「私がすべて悪いのよ！もう二度とサインなんてしない！」おばあちゃんには心臓に持病があるので私も何とかして落ち着かせようと必死。「大丈夫、代理店に事情を話して何とかしてもらうから…」となだめつつ、Ｊ・Ｒ・Ｐは泣き寝入りだろうなぁ、航空券はともかく…。と気が気でない私。「もしかして間違えて持っていったのかも！」と、仕事中の叔父さんまで巻き込んだものの（叔父さん一家宛の郵便物はおばあちゃん宅に届くため）返事はノン。誰が持って行ったの～！？いや、誰が、と言うよりもうゴミに捨てられた可能性が強いのかも…。ありえる、大いにありえる。今年は年明けから失せ物が多かった。外国人がフランス生活に必要な滞在許可証をゴミ箱に捨ててしまったのなんて、私…厳密に言えば旦那くらいのもの。（５ヶ月かかって再更新しましたよ）しょうがない、午後の営業が始まるのを待って電話をしてあげようと叔父さんが申し出た時。「あったわよ！」とおばあちゃん。実は終始、動かず、喋らずだったおじいちゃんの書斎の机の上に、届いた新しい小切手帳と一緒にまとめてあったのでした。おじいちゃんは、「てっきり小切手帳かと思ってたよ」と。あああぁぁぁぁぁ～…。なんて気の抜ける一件。ということで、すぐにJA○・パックさんに電話をし、「ご心配及びお手数おかけして申し訳ありませんでした」旨お伝えしたのでした。しかし最初の電話で、引き腰で話し始めて、よかったぁ～。JA○・パックさんもこんな問い合わせに慣れているんでしょうね、親切、迅速、誠実な対応で、好感度大、次回も利用しようと思いました。こんな人騒がせな客に利用されちゃあ、向こうも迷惑かしら！？

  2003.10.13

• ちょっとイタリア記

  2泊3日でイタリアへ行ってきました。行き先はミラノ？フィレンツェ？ローマ？いいえ、キュネオCuneoです。う～ん、またしてもマイナー。キュネオ県はフランス国境、アルプスに隣した北イタリア、電車もジェノバやトリノまでしか走っておらず、外国人といえばフランス人しか見かけませんでした！おそらく日本人は私たちが今年初かも!?主人の会社の休みが急に取れて行く事になったイタリア。半ば冗談でホテル探しをネットで始めたら美しい内装のホテルが見つかり、｢犬OK｣｢近場｣の条件に見事ヒット、予約してしまいさあ、出発!車で4時間、国境もトンネルの中であっけなく過ぎてしまい、あまり国が変わった感覚が無いものの、"雪に注意"や"チェーン着用"の標識をあちこちに発見、冬にはスキー客で賑わうのでしょう。ホテルのある田舎町・ヴィコフォルテVicoforteに着き、まず驚いたのは大聖堂の真正面に位置すること。部屋の窓からは絵のような大聖堂が眺められます。荷物を置いて早速大聖堂の見学に行けば、恐ろしく立派じゃないですか。こんな名もない田舎町なのにおかしい！と主人が急いでガイドブックを開いてみれば。ここはローマのバジリック大聖堂に次ぐイタリア第二の大聖堂なのだとか。偶然見つけた聖堂のパンフレットには私たちが出発する日の翌日から約10日間に渡り聖母マリアの昇天祭を行うプログラムが。この大聖堂は1603年、聖母マリアが亡くなったのを偲んで建築されたとか。丸天井に続く美しい騙し絵には聖母マリアが昇天する様を再現した様子が描かれています。あまりの見事さにしばし釘付け、今年できっちり400年でもあるので祭典は見事なものだろうと推測がつきます。ちょうどその時期を逃し、ホテル予約もスムーズに行えた私たちはラッキーだったのか否や?ちょっと残念なものの、通常の顔のままでも非常に美しいヴィコフォルテ大聖堂。教会を見学して久々に圧倒されてしまいました。そう考えてみればここに来るまで5分おきに見られたマリア像にも納得、田舎道に定期的に現れる祠はこの地方の人たちの信心深さを思わせます。道行く人々も南仏とは違い、きちんとした身なり。上半身裸で歩くオジサンなんて皆無、南イタリアを車で旅行した友人の｢あいつらに交通ルールなんて無い！」という話は、こちらでは当てはまらないようです。好感を持ったのは犬の糞が落ちて無い!!と言うか犬自体あまり見かけなかったので一瞬｢この町は犬の立ち入り禁止?｣なんて思ってしまったほど。夕方になってちらほら見かけたので、シエスタしていただけなのかと納得しましたが。しかし全体的にゴミも落ちていない、町並みはとてもきれいな印象、スイスのそれに近いですね。そして、最大の驚きは片言のイタリア語でも嫌な顔せず聞いてくれること!　…そりゃあ、たまには不機嫌な女性店員も見かけましたが。フランス語を喋って通じるんです!｢喋れない!｣という人とでも大体意思の疎通はできるのでカフェのお姉さんからはちょっとした言葉を教えてもらえたりと不自由感は無し、良いですね～、北イタリア。クリーミーなジェラートは毎日の日課になり、ホテルの朝食もその土地のハム、サラミ、チーズ、勿論クロワッサンやパン・オ・ショコラ、地方名物のビスケット等ヴィエノワーズリーも豊富で言うこと無し！ただパスタが…。｢美味しいパスタが食べたい!｣これもお目当てだったんですが。なぜ!?見当たらない!!食べてる人も見ない!!初日に入った、どうでも良さそうなレストランはしょうがないとしても2回目、3回目にミシュラン・レッド・ガイドで選んだ店でさえ、パスタは2～3種類、タグリエテール、ラビオリ、ニョッキ、以上！なんでだ～～！！ということはつまり。パスタは南イタリア及び海側の食べ物であって、ここのように山中付近では冬の寒さに備え、エネルギーを蓄えるためしっかり前菜、魚、肉をとるのでは。スパゲティ・トマトソースなんてカフェの軽食の欄にあってもレストランにはありません!しょうがない、タグリエテールにしようと頼めば「ウサギの肝臓ソースですが良いですか?｣ぎゃー！！重い、重すぎる!親切にも仏語堪能なサービスのお兄さんが私の｢スパゲティは無いんですか?｣に「特別にタグリエテールをトマトソースでからめましょう」と提案、ありがとう、お兄さん(涙)!!そう、どうやら地方柄、ウサギ料理もスペシャリテな様ですね、行くレストランには必ずジビエが用意してありました。それでレッド・ガイドにも"パスタ"ではなく、"トラディッション"の文字のオンパレードだったんですね。ちなみに一緒に行った日本人たちは慣れないジビエに代表される重い料理にやっつけられていました。北イタリアを旅行する際は強力な胃薬が必要です!そして心残りの一つに、ついに"幻の白いトリュフ"が発見できなかったこと！キュネオ県アルバAlba市はワインの規格がイタリアで一番厳しく、多くの優良ワインを産していますが、山ということでキノコも有名、なんと白いトリュフの生息地でもあるそうです。あのアラン・デュカスもわざわざ買い付けに来るとか、何が何でもこの目で見たい!と意気込んだものの…。黒トリュフしか見つけられませんでした…。ああ、残念。そして最終日。ホテルに置かれたパンフレットを頼り訪れたヴィラノヴァ・モンドヴィVillanova-Mondovi’にある洞窟Grottaはイタリアで一番最初に発見されたもの。マイナーな地方とはいえ、見所満載だったというのが私の感想。移動は車以外は考えられないのでやはりやたらとお勧めはできませんが。最後に余談を一つ。イエールの人口の８０％はイタリア出身だそうですが、主人の両方の祖母はイタリア人、しかも二人ともキュネオ県出身とのこと、キュネオ県を車で走っている際、イエール付近の町や村との姉妹都市を表す看板を多数発見、更にイエールにはキュネオという苗字の家族が結構います。おばあちゃんの両親を初め、多くのキュネオ県人が国境により近いニースではなくイエールを選んだのは一体どういう理由があったのでしょう?謎が解けたらまたお知らせしたいと思います。写真はこちらから後日訂正：Cuneo県をフランス語読みして「キュネオ」と記載しましたがイタリア語読みすれば「クネオ」でした。

  2003.08.30

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