第1回エコグラフィー
<最終月経から13週目、フランス妊娠週11週目>今日はエコグラフィーの予約が朝9時にある。「やっと写真がもらえるっ(^^♪」とワクワクしながら映像診断のみを専門に行っているセンターへ主人、そしてヴァカンスで来ている義理ママと共に向かう。受付を済ませると待合室は大賑わい。時間ギリギリに到着したのに異常に待たされ、名前を呼ばれたのは10時半だった。主人はガマンの限界、義理ママもイラつき始め、フランス人よりは気長な私もこれは一言言ってやろうと言葉を用意して行ったら。エコグラフィー技師は松葉杖で迎えてくれ言葉を失う。直後電話が入り、どうやら数日前車で事故にあったらしい。「やれやれ」といった面持ちで一同マイナスの感情を飲み込む。さて、気を取り直して早速検査開始。検査の理由を話し始める技師の言葉で突然現実に戻る。そうだ、この検査はダウン症か否かも確認する意図もあるんだっけ。早鐘のような心臓を聞きながら、画面に映し出される子宮を凝視する。…。いたいたっ!!相変わらずこの衝撃は不思議な感覚。自分の体の中に別の生き物がいるって本当に例えようがない。エコグラフィー技師のテキパキとした、でもにこやかな説明によれば、この頃の頚椎の長さ、鼻骨の長さ、そして胃の大きさからダウン症か否かが判断できるらしい。また、これらの大きさにより本当の胎児の月齢(週齢?)がわかり、着床日も確実に逆算できるとか。そこですかさず義理ママが質問。「でもアジア人は白人より鼻が小さいですよね?私の嫁は日本人なんですよ」すると、この頃まではいかなる人種にかかわらず同じ成長をとげるとか。今後の成長で人種による特徴が現れてくるとのことでした。一同、へぇぇぇぇぇぇ。技師曰く、現段階でのダウン症ではない確立は60パーセント、今後の血液検査の結果とあわせて90パーセントまで上昇するとか。そして胎児の心音を聞く、異常なし。体長は6,2センチ、前回から比べるとほぼ20日間で3倍近く大きくなっている計算になる。とりあえず、確認全項目に異常はないとわかってホッと一安心。妊娠する前はなんだかんだと注文をつけていたけれど、最近はもう、五体満足で、並みのIQ持ってれば本当になんだっていいという気持ちが強くなってきている。それにしても驚いたのはこのセンターのシステム。所見は全てマイクに話し、それを隣の部屋で秘書が聞き取り診断書を作成する。ふ~~ん、こんな田舎町でも医療は進んでいくのね…。なんて関係のないことで感心してしまった。また、別の発見もあった。「日本で出産すると全額負担なんだって?」とエコグラフィー技師。「そうです、何で知ってるんですか??」注意:フランスでは出産も社会保険が適用される。と驚いて尋ねると「この間も日本人女性が来て、力説してくれたんだよ、La Londeの町に住んでるようだね…」ええっ!!La Londeにも日本人が住んでいたのか!!知らないだけで、この辺にも探せば結構在住日本人はいるのかもしれないな~…。さて、この週、ついに体重は3,5キロ減、でも嘔吐の回数が一日平均3回から1回に減った!(^^)!そして夕食もポテトチップスを食べながら7~8時くらいまで待てるようになった。調子に乗って庭仕事なんか始めてしまうとすぐにダウン、休養一番!とマミーに怒られる。病人じゃないのに安静にしていなきゃいけないって一種の拷問かもしれない。…と思うのは、ただの苦労性ゆえ??