インド:砂漠の都市ビカネールの旅・その18
ついに行き着いた先には、それはすばらしい光景が待っていてくれました。われらがアンバサダーは、赤い土壁の切れ目のような門からホテルの敷地内に入り、よく手入れのされた庭をつき抜けると、やがて右折して正面玄関の車寄せに静かに止まりました。待ち受けていたドアマンのエスコートで車から降り立つと、そこにはレセプションまで続く赤い絨毯が敷かれていて、しかもその両側には色とりどりの花びらが敷き詰められているではありませんか。おお、なんてすばらしいんだ・・・すでにホテルの敷地内に入った時から「ややや・・・これはこれは・・・」状態ではあったのですが、この正面玄関の光景にすっかり感激してしまった私は、もう本日の市内観光などはどうでもよくなり、ドライバー氏に翌日の予定だけを告げて帰してしまいました。おし!今日はもうこのホテルでマハラジャ気分を満喫するぞ!と、かなり気合を入れて赤い絨毯の上を歩き出しますと、今度は階段下の小さな舞台に控えていた二人の楽士が、笛と太鼓でピ~ヒャラドンドンドンと私たちの到着を歓迎してくれるのでした。うむ、予は満足じゃ。慣れぬマハラジャ気分に浮かれて足など踏み外さぬよう注意しながら石の階段を上り、レセプションでさっそくチェックインの手続きです。さあ、はたして本当にスイートルームをもらえるのでしょうか。そしてその部屋は、いったいどんな部屋なのでしょうか。現在インドの話題は「ラクダ隊商パインズクラブ」にて更新中です!