温泉の入り方 1
ずい分前にもこういうことが一度あった。まだ、子どもが小さく無邪気で可愛げがあった頃北九州にあるスペースワールドという宇宙のテーマパークに初めて親子で行ったとき。旦那はわざわざ、会社を休んで行ったのだが、なぜか、駐車場はガラガラで、『あれ、おかしいな』と思ったら、スペースワールドが開園して以来の始めての休園日だった。今日の温泉もそうだった。初めて行く温泉だったのだが、着くとやはり、営業が始まってから初めての休館日だった。見ると、私たちの後からも、駐車場に次々に車が入って来ては休館日の札にガックリ来て、車をUターンさせていた。今日の目的は温泉なのだから、自称“温泉博士”の私はナビのアンテナを張り、次なる代替の目的地を検索!ピ、ピ、ピ!検索完了!目的地を変更します。音声案内に従い、金田町の日王の湯に行きます。と、案内を始めたのだが…変更した温泉にはこれまで旦那は4回、私は3回行っている。が、一度もまともに行ったことがない。必ず、一度は道に迷うのだ。少し、幹線道路から離れているせいと普段は全く通らないところなので不慣れなのだ。人間カーナビもこの道は地点登録しているのになかなか覚えてくれない。これほど、まともにいけないと『今日もいけないだろう』と何故か、行けない方に期待がかかるから、変だ…ところが今日は初めてすんなり行けた。不思議なことにほとんど迷うことなく行けた。『まさか、ここも定休日ではないだろうか』と思って少し、心配だったが駐車場に車が結構、いっぱいだったので安心した。温泉に浸かっていると前のご婦人2名の会話が聞えた。『今日、別の温泉に行ったら、休みでこっちに来た』『あんたもね!私もよ。』と言っている。とても親しげに話すので、知り合いかと思っていたら待ったくの初対面の人同志だった。すかさず、私も会話に加わって『私もなんです』と言いたかったが、突然、話し掛けられたらビックリするだろうから、何も言わなかった。が温泉とは本来、そうやって、知らないもの同士が湯につかりながら、『どこからおいでました?』(来ましたか?)から始まり、会話が弾んでいくものだと思う。昔の湯治場にはそんな風景が毎日、展開されていたんだろうなと郷愁を感じた12月の一日だった。昨日、日記の書き込みが終わり、更新しようとしたら、PCが固まり、できませんでした。今、仕事場から内緒で更新しています。遅れまして、申し訳ありませんでした。蓮4044