今DMに起こっていること
237 オランダミミナグサ(Cerastium glomeratum) 毎年、春は、進学や就職でプレイヤーが残念ながら減り、一方、多くの小学生が新しいお友だちとDMを始めるうれしいシーズンです。 今までは、この新しくDMを始めた小学生(とその親御さん)の一部が、熱心なプレイヤーとして定着するというのが、パターンでした。 今日は、その状況がちょっと変わっていないかって話です。 先の公式大会で私が使用したデッキが、2千円以下(ギャザ価格)ということは以前に自慢しましたが、これが主流の超次元クリーチャーをメインにしたデッキになるとどうなるか。超覚醒ラスト・ストームXX 1,850円最凶の覚醒者デビル・ディアボロスZ 2,600円龍圧の覚醒者ヴァーミリオン・ドラヴィタ 1,350円殲滅の覚醒者ディアボロス Z 2,180円雷電の覚醒者グレート・チャクラ 1,800円恐気の覚醒者ランブル・レクター 1,450円撃滅の覚醒者キング・オブ・ギャラクシー 980円 勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス 1,500円 まぁ、こんなデッキはないでしょうが、人気カード8枚を超次元にセットするために必要な経費は、13,710円で、1万円を軽く超えてしまいます。(ギャザ価格) これでは、小学生が自分のお小遣いの遣り繰りでそろえるのは無理です。 親の視点でも、誕生日やクリスマスのプレゼント候補になってても、「カードに1万円出すなら他に・・」って、二の足を踏んでしまいます。 今までも、自分のデッキの価格がいくらになっているかという話題は何回もありました。 が、超次元以外のデッキ本体の価格も加えると、超次元の導入により今までにないインフレ化が進んでいます。 私は、再録によりデーモン・ハンド、ナチュラル・トラップといった、以前は手が出なかったカードが再録により入手しやすくなるのは、総論としては新規参入者のためいいことと、賛成派です。(個人の資産価値は目減りするけど^^;) でも、結局、超次元を集めるのに資産がいるのでは、意味がないですよね。 さて、超次元のカードがなければ勝てないかというと、決してそんなことはなく、速攻のデッキを使えばいい訳です。 今の公認大会とほとんど同じ環境の、関東の公式大会では赤緑速攻が入賞しています。 赤緑、黒緑、黒青と速攻のラインアップも豊富で、公認大会で優勝できる程度の潜在力は持っています。 だから、実力のあるプレイヤーでも大会で使うし、速攻でパワーカード満載のデッキに仕事をさせないまま瞬殺するという快感も確かにあります。 でも、小学生はやっぱり花形のカード、大きいお兄ちゃんが使うキラキラ輝くハイパワーのカードで勝ってみたいと思っているのです。 つまり、私が恐れているのは、小学生にとって「超次元で勝ちたい」→「高いから買えない」→「じゃあDMあきらめる」になっていないかってこと。 新しく始めても、定着する小学生が減っているような気がしますので。 今の超次元のシステムは変えられないとしても、小学生がシビれるカッコいい速攻の登場が求められています。 この課題はメーカー側も分かっていて、スタートダッシュ(特にタイガ)はその流れと思いますが、まだまだ「シビれる」には至ってないようです。 新陳代謝のないコミュニティはいずれ衰退する(ポコ丸)