雑記。
今日で終わりの会社も多いみたいだね。僕はもちろん31日まで仕事します。夜だけK-1とDMMでPRIDEを同時に観ます。去年は年末も年始も正月返上で仕事だった。環境を強制的にセットすることで集中力を高めていくのが僕のやり方。根が怠け症なので、逃れようがない状態に風呂敷をマックスで広げてデッドまでに自分を仕上げる。やれるかやれないか、なんて判断軸は今のところ僕の中にはない。今年を振り返るにはまだ早いけど、この一年で遂行してきた全てのプロジェクトで僕の経験値だけでやれるものは一つもなかった。全て未知の分野で初めての試みばかり。理想に到達するためにやりたいか、やるべきか、この2点で決定する。決めてしまえばやれないことなんて存在しないとさえ言い切れる。よくキャリアの棚卸をして未経験の分野に挑戦するのはナンセンスだ、とかいうことあるけど、そんなの全然関係ないと身をもって知ったのは大きな成果だった。経験知に優位性があるのは内在知の物理的総量とそれを結ぶリンク内の検索スピード。それは確かに大きい。でもそれは諸刃の剣。雑念が大きいほど自由な思考をブロックする。自己の経験知を正当化しようと躍起になり、自己否定を恐れ、守る。努力が減退する。そういう事例を僕らはうんざりするほど見てきた。ITの世界におけるシンクライアントじゃないけど、人間の世界でも記憶領域はなるべく少なく分離格納していつでも使える状態にしておく。経験によって高めるべきは感性、着想、切り口、寛容性、論理とコミュニケーション力に求められているし、それは僕らのスタイルにフィットしている。でも大切なのはバランス。具体的経験に基づく具体的なエピソードは関係性マーケティングの要諦。同時に他人の経験をどんどん自分の中に組み込んでいく。成功も失敗も。編集さえ間違えなけりゃ全て活かせる。歴史や過去、他人の経験に学ばないのは単なる怠慢。人類が他の生命体より優れているのは手を使うことでも頭を使うことでもなく、知を保存し共有し伝達することができるから。それをやらないのは人間を放棄すること。