読書のすすめ
「読書のすすめ」に行って来ました。「読書のすすめ」、ご存知ですか?すでに2度、TV番組の「エチカの鏡」で紹介された本屋さんなので、ご存知の方も多いかと思います。私は、3か月前ぐらいにBSの番組で初めて知りました。本のソムリエである店主の清水克衛さんが、来店されたお客さんの必要にあわせて本を紹介してくれるという書店です。(私が来店した折には、清水さんはお留守でした)「読書のすすめ」は、東京江戸川区篠崎町にあります。都営新宿線にのり新宿から30分ぐらい?で篠崎に着きます。TV番組で見たいたので、想像はしていましたが、お店の大きさは決して大きくはありません。直接お聞きしていないので、定かではありませんが、以前は、コンビニの店舗だったのかな?と思うような店舗です。広さも初期のコンビニの店舗の広さを想像して頂けるとリアルに感じていただけるのではないでしょうか。訪れると一見して、普通の本屋さんのようには思えません。お店に入ると、すぐに、たぶん清水さんのお知り合いの商品なのか、健康グッツが置いてあります。2枚目の写真を よく見ていただくと分かりますが、本の内容・・・と言うより、キャッチコピーのような言葉が、段ボールの切れ端に、マジックで書いてあります。出版物を配送するために使われた段ボールの切れ端かな?なんて思います。良く言えば、エコですよね。ただ、この段ボールの切れ端に、決して丁寧にでも、綺麗にでもなく書かれたメッセージは、心の奥に響いてきます。エモーショナル・マーケティングの手法かな・・・などと感じながら店内で本を探す事、約3周・・・。待てども清水さんは、現れず、帰ろうかな、どうしようかな?などと迷い、それでもせっかく来たのだから、記念に何か買っていこうか・・・と思って、1冊目を手に取って内容を確認、そのすぐあと、もう1冊目に手を伸ばした時に、運命の瞬間はやって来ました。この本屋さん、レジ前の方は、明らかにスタッフと分かるのですが、スタッフとお客さんの区別が、つき難い店なのです。私が2冊目を手にした途端、大学生?それとも20代前半?とも思われる男性が声をかけてきました。「今日は、どのような本をお探しですか?」おおー! いよいよ来たー、って感じです。私が、少しお話しすると、その瞬間、1秒も経たないうちに、その青年は、1冊目を私に勧めました。私に、声をかける瞬間を、実は見計らっていたのですね。このタイミングかぁ・・・・・。接客業をしている私には、なるほど、この間(ま)で声をかけるのか、と感じました。さて、1冊目を紹介され、なぜ彼が私にその本を勧めたのかという説明を聞いた後私が、考えていた、次の瞬間。次なる1冊が、私の目の前に現れました。その説明と、なぜ勧めたのかという理由も面白く、なるほどと、思いました。結局、1冊目を購入しましたが、やはり、現場を生で感じる事は、とても大切であると、改めて感じました。この書店のオーナーであり、店長の清水克衛さんという方は、読書のすばらしさを全国の人々に伝えるべく、様々な活動をされている方で、今や、知る人ぞ知る有名人です。著者となって本を出版しておられ、「読書普及協会」というNPO法人を立ち上げ講演活動もされています。11月11日の東京出張の折に、行って来たのですが、百聞は一見に如かず。まさに、そんな気がしました。