新宿クラス4月度スタート
2006年4月度の読売センター新宿の講座「ボディワーク入門/筋膜リリース法」講座(講師:ばう犬&M Saito )がスタートした。継続の方を含め、新しい方が4名いらして新鮮な気持ちでのスタートとなった。最初の講座は「ボディワークについて/筋膜について」(『ボディワーク入門』 p.21-22, 32-37, 45-46 )がテーマだった。ボディワークの狭義の捉え方と広義の捉え方に分類して説明をした。「治療」「リラクゼーション」「リハビリテーション」とSI(ロルフィング、シン・インテグレーションなど)の関連をお話しした。また狭義のボディワークの特徴である「クライアントの主体的参加」やボディワーク、治療とヒーリングの違いも説明した。最後に、筋膜について「形状」「組成」「働き」の点から説明した。受講生の方からいただいた質問がとても興味深かった。講座でお答えした内容に追加してみたので、受講生の方やボディワークに興味があるかたは参考にしていただきたい。Q ヨガやピラティスはボディワークなのか?A ボディワークは基本的に対人で行なわれるので、本来一人で行なうエクササイズの形式をとっているものは、ボディワークとは呼ばない。ヨガは自己治癒の方法として、ピラティスも、元々は治療法として単独で実践できるように開発されている。Q セッションへの参加方としては、積極的に関わるヨガやピラティスは主体として参加していると言えるのでは?A 主体として参加していることと、自主的に参加していることは異なる。ボディワークは、意図を持った指示に従い身体を動かすが(主に機能改善の意図)、エクササイズは思想に基づいたポーズを取ったり、治療目的を目的とした意図で自主的に身体を動かす。ボディワークの動きとヨガの動きではその背景にある思想が違う。Q PNFやMETとボディワークとはどう違うか?A どちらも機能改善として有効だが、PNFやMETは、セッション内容がワーカー側にゆだねられる場合が多い。対してボディワークは、事前のカウンセリングでセッションゴールをはっきり押さえた上で行なわれる。機能改善のテクニックのひとつとして、PNFやMETを利用することもあるが、全体性を無視して独自に使われることは無い。今回は質問事項が多く、答える側としては嬉しくも考えさせられる。