ロルファーサイトウのつれづれ日記

[クラニオセイクラル（頭蓋仙骨療法）] カテゴリの記事

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• クラニオ感想文とばう犬脅威のマッサージ

  前回に引き続き、クラニオセイクラルセラピー臨床の感想文です。１００時間臨床のうち、１／５をちょっと越した頃の感想です。１２月から１月の前半にかけての感想です。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇元気、精神状態も安定・・・かな。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇心身ともにとてもリラックスしました。＜今日体験したこと＞〇体の中に波や、ビリビリや、うねりみたいなものがあり面白かった。初めてのタイプの体験でしたが、斉藤さんの手の感覚はとても心地よかったです。冷たくもなく熱くもなく、さわやかなエネルギーというかんじです。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇つかれ、少し気が張っている感じ＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇頭のシンのにごりがとれた感じ。腰の痛みが取れました。＜今日体験したこと＞〇気を失いました。良い気持ち、フワフワ。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇仕事と、いつもと違う食事時間で、あわただしくしていた。これから受けることを楽しみにしていた。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇穏やかでゆったりとしていえる。思考が浮かんでこない（頭がうるさくない）首～肩が軽い。呼吸が楽で穏やかである。＜今日体験したこと＞〇前回もだったが、最初に足に触れたとたん、頭の上まで波のような揺れを感じた。触れている部分以外でも、触れられているような感覚がある時があった。ある部分に触れられたとき、過去に傷めた部分に痛みがやってきた。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇首、頚椎、腰に痛み。前日めまいで一日中寝ていた。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇ここちよい。部分部分に広がりを感じる。体がコチコチだったので、全体のつながりがないことを感じられるようになった。＜今日体験したこと＞〇タッチが非常に手馴れていると感じました。最初だけ、左右のタッチの差を感じました。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇寝不足、気になる出来事あり、寒さによる体の緊張＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇寝不足にもかかわらず目が覚めた状態、リラックスしている。体の広がりを感じる。＜今日体験したこと＞〇胃・腹をさわられている時、不快感を感じた。ちょっとした痛みもあった。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇少し疲れ気味。寝不足するのとめまいがする。肩凝り、首が思い、時々腰痛。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇首の後ろが広がった感じ。オーラが大きくなったような不思議な感覚です。心身の制限が少し緩んだみたいです。＜今日体験したこと＞〇足の方はすごく微妙は圧で触れているのかいないのか・・・という感じでした。頭はしっかり触れていただいている感じがしました。気が通っていく感じでした。今日は夕方からひどい腹痛が起きてしまい、タンゴのレッスンを休んでばう犬の内臓マニュピレーションを受ける。マーク・カフェルから学んだテクニック＋αを使ってくれた。生憎西荻窪のセッションルームには、私がコロンとして使っているパチュリかクラニオで利用するユーカリしかなかったので、パチュリを使う。消炎、鎮痛、鎮静、強壮、抗菌、収れんに効果があるらしい。エクササイズやストレスで硬くなった内臓がゆるゆるに柔らかくなって、呼吸も楽になり、食事をしても腹部につっかえる感じが全く無くなった。セッション前にあった腹部の不快感はすっかり、正真正銘にすっかり消えた。オイルマッサージの時間は約１時間、あまりの効果に本当に驚いた。これ、ひいき目無しに真実です。一人のクライアントとして苦しい状況を救ってもらった驚きを喜びの気持ちで一杯。残念ながら、オリジナルオイルマッサージ（アロマ＋内臓マニュピレーション）は仕事にしないそうです。どこまでも妥協しないばう犬でした。

  2006.06.20

• クラニオセイクラル臨床感想文

  クラニオセイクラルセラピー臨床でご協力していただいたアンケート。数えたら、８７枚ありました。１枚はメールでいただいたので、合計すると８８枚の回答をいただいたことになり、なかなかの回収率です。ユニークで長文の回答は「クラニオセイクラル施術感想（感覚編」としてフリーページにアップしました。それ以外の感想については、時系列で何度かに分けてアップしようと思います。アンケートをまとめながら、昨年11月にロサンジェスルで受けたワークショップをとても懐かしく思い出しました。帰国してから臨床を始めた頃の、ワクワクした気持ちや緊張感も同時によみがえりました。１２月の寒い季節、ヒーターで温まった部屋の中でセッションを続けていて、私自身が眠くなってしまったり、寝起きに近い状態のクライアントさんが寒空の中をふらふら帰るのを見送ったり。今日のブログを書きながら、協力してくださった方たちにお会いしたくなりました。以下が、クラニオセイクラル１００時間臨床１２月の感想です。アンケートを書いていただいたうち、クラニオの性質を表しているもの、セッションの効果を表しているだろう感想を、幾つか抜粋してみました。ご協力いただきました方たちに、心から御礼申し上げます。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇腰痛、仕事の疲れ、目が痛い精神状態は、少々不安な問題あり。おおむね落ち着いている。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇ボーっとしている、気持ちよかった～という感じ。腰痛がなくなっている。＜今日体験したこと＞〇波を感じた！のが大きな体験でした。ゆっくりゆっくりした、日常生活で体験することが少ないけれど、いつもそこにある波、という感じで。身体が開いたり閉じたりしている感じもありました。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇気が上に上がったような感じ、体が固い。怒りが時々出る。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇体の中にゆったりと心がおさまっている感じ＜今日体験したこと＞〇海でただよっているような感じがしました。怒りにリンク出来ません～。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇半分ねに入って気持ちよかった＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇おちついた＜今日体験したこと＞〇さわっているかさわっていないかの圧なのに何となくヒーリングを受けている時の様な感じになりました。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇relaxしてました。精神的にはまったりぼーっとしてたけどおちついてたと思います。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇直後はさいみん（すいみん）からさめた感じで重たい感じ、でもよみがえってきたらまったりしてるけどさわやかな？？＜今日体験したこと＞〇セッション中は、pink+purpleのlightがいっぱいでした。終盤それが白くなり、さいごはpurpleになった。α波状態が続くのでReikiにとても似ていると思いました。タッチもreikiタッチで気持ちよかった。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇走ってきたので多少息が上がっていた。暑かった。より意識が集中しやすかったように思う。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇ぼーっとする。頭になんか昇った感じがする。焦点が合いづらい。すっと立ちやすい。寝起きのようだ。＜今日体験したこと＞右足の方が左足より動いている、というのはよくわかった。頭を引っ張られると背骨が伸びる。頭をゆがめられている（？）時に視界がズレる感じがあった。触れられた感覚がかなり後まではっきりと残っていた。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇電車に乗ってきたままの、現実感がある感じ。セッション後と比べると、スペースが狭く、何かにフォーカスしている感じ。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇視界（見え方）、意識の広がり、広がった感じ、静けさ、おだやかさ、リラックス＜今日体験したこと＞〇最初すぐに足（特に左）が外へ広がっていくのを感じた（このままずっと広がり続けるような感覚）。中ば～後半、右手のウデ（～ひじ）にかけて、筋肉が動いていた。その他、首や頭が上下に動く感じがしたり、別の場所にタッチされている時、他の場所が動く感覚があった。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇朝から疲れていた。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇気持ちよい、リラックス、鼻の通りがよくなった（セッション前につまりがあった自覚はなかった）＜今日体験したこと＞〇自覚していなかった鼻のとおりがスーッとよくなったのでびっくりした、とにかく気持ちよくてやみつきになりそうです（笑）。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇やや無駄なきんちょう感をもっている感じ。気付いていない体の重みがあった。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇とてもすっきりしている。体の中で流れているものが理解できる。じんわりと足があったかい。頭の中がすっきりして軽い感じ。＜今日体験したこと＞〇体の中に流れる感覚を直接感じた。押さえていない部分でけいれんを感じた。電気（弱い幹事）がじんわりときている感覚。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇少し緊張していました。少し風邪気味で鼻がつまっている。左肩がこっていた。体全体がかたくなってた（寒さと運動不足のせいと思っています）。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇ぼーっとしてます。緊張はほぐれました。体全体もぼーっとしている（楽でもあり、すっきりでもありですが）。左肩が楽になっています。鼻はすこし通っています。＜今日体験したこと＞〇５ｇタッチは殆んど感じませんでしたが、感度か触れている感じはないのに圧力のような空間の厚みのようなものが感じられて不思議でした。ケース＜セッション前の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇右側の顎関節症で、自分で鏡で見ても左右アンバランスに感じていました。＜セッション後の身体・心理状態、慢性的に感じている身体症状＞〇右側の顔がのびたように感じます。目の疲れ、腰の痛みがとれ、スッキリしています。＜今日体験したこと＞〇ソフトなタッチで、とても気持ちよかったです。特に脚を触られているときは、どういう動きなのか分からない位、脚の皮膚下や、頭蓋骨がムニャムニャと動くような感覚があり、面白かったです。クラニオを受けた経験のある方たちは、ご自分の体験と照らし合わせてみても面白いでしょうし、興味がある方たちは、セッションの参考にしてみてください。

  2006.06.09

• クラニオ臨床１００時間達成！

  おかげさまで、クラニオセイクラルセラピー１００時間臨床を終えました。受身的なハンズオン（手技）を使ってセッションをするというクラニオセイクラルセラピー独特のテクニックを身につけるために、１００時間ひたすら臨床をしよう、と自分に誓ったのが１２月。趣旨に賛同してくださった沢山の方たちの協力を得て、６ヶ月かけて１００時間臨床を終えました。お時間を割いて参加してくださった方たちに、この場をお借りして御礼申し上げます。そして、友人仲良しEの臨床にご協力いただいた皆様にも、御礼申し上げます。本当にありがとうございました。こんな感じで臨床をしていました。６月から、クラニオセイクラルセラピーをセッションとして始めていこうと思います。セッションを始めるにあたって、６月１日から６月３０日まで、６０分８０００円→７０００円で承ります。実際の施術の時間が６０分ですので、前後のカウンセリングやフィードバックを含めると７０分から８０分のセッションになります。６月の土日はすでにロルフィングのセッションで全枠ご予約いただいていますので、平日しか承ることが出来ないのが残念です。近日、セッションのフィードバックをホームページまたはフリーページにアップします。

  2006.06.03

• ばう犬クラニオ再開。

  ばう犬が、クラニオセイクラルセラピーのセッションを再開した。料金は９０分で８０００円。破格の値段です。勉強好きのばう犬なので、再開にあたってかなりの学術的知識を仕入れたはず。ばう犬のセッション感想はこちらで。近いうちにフルセッションを受けさせてもらうので、その感想もアップしたいと思っております。

  2006.03.03

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  The skull brought the scent of Oahu

  私は運がいい、そう思うことが多い。最近も、欲しいなと思うものが思いがけないルートで手に入った！しかも、送信してくれた方は、オアフ島の方。一度もお会いしたことは無いけれど、画像でみた姿は引き締まった身体にビキニで波乗りをしていた。なぜか「やられた～」と思った。話すように、歌うように、独特のリズムで語られるブログには、ゆったりとした空気が漂っているよう。メール交換は、英語と日本語で。英語の生活が長いから、英語の方がexpressionが楽そう。波に漂って生きている反面、しっかり芯が通っていて、併合するよりも孤独を見つめようとしている日々がメールの文面から伝わってくる。今はいろんなことを手放す時期、というので、マッサージセラピストでもあり、クラニオセイクラルセラピストでもある彼女が、無料で（しかもご自分が送料を負担すると申し出てくださって）cranio goodsを送ってくださった。しかも、航空便で。いつ届くかと心待ちにしていたところ、今日、荷物が届いた！丁寧に梱包された荷物を解くと、中にはステキなcranio goodsが！スカル（skull=頭蓋骨）と、セルフリリースができるクッションと、クラニオポスターがセットで入っている。こんなに親切にしてくださるなんて・・・。無償の親切を受けて、鼻の奥がつーんと痛くなった。まだ会わぬ方に、超ド級の愛を送った。見合ったお返しをしようと心に誓った。私も同等の無償の親切を、誰かに受けていただかなくてはいけない、同時にそう思った。ありがとう、hale mahinaさん！今日のＢＧＭはhale mahinaさんのサイトアドレス"moon and ocean"にちなんでocean laneのships and stars。失ってしまった日々を思い出して泣き出してしまいたくなるエモーショナルなロックです。ocean lane公式サイトの「discography→1st album "On my way back home"のships and stars」で視聴できます。

  2006.02.11

• 結局はばう式クラニオの話？

  原稿など幾つか平行して文章を書いていて、ブログを書く時間がなかなかありません・・・。昨日は読売文化センター横浜の受講生の方たちと、遅ればせながらの新年会。１１時近くまで歓談した。２９日（日曜日）のボディワーク講習会に向けて、ばう犬はレジュメを作ったり資料をまとめたりしている。毎日のセッション、毎週のボディワーク入門クラスの資料作成、後輩との勉強会、OPENPATH（ばう犬とMSaito）の勉強会、クラニオの１００時間臨床、それに講習会（ボディワーク上級クラス）が加わり、時には予期せぬ嬉しい仕事も入ったりして、電車の移動時間を勉強に当てて、２４時間体制で仕事をしている。仕事は本当に楽しい。ばう犬から１５分の約束でクラニオセイクラルワークを受ける。ばう犬曰く「自己流にアレンジしたもの」というが、わずかの時間でソマトエモーショナルリリースが起きる。１０分も経たないうちに、金縛りのときのような半睡半覚の状態になる。自分がセッションを受けている自覚はあるけれど動けない。呼吸が荒くなり、頭の中にブロンディの「RUPTURE」が流れる。「ほらほら、これがいつか話していた昔風のRAPだよ」と夢うつつで話しかけようとした途端（誰に？）涙がぼろぼろと溢れだした。突然のことで驚きながら、「こんなに悲しかったんだなあ」と、自分の感情を見ないようにしてきたことを改めて確認した。ばう犬は正統派のクラニオセイクラルセラピーのセッションもするが、クラニオワーク（独自のクラニオセッション）の腕も素晴らしい。どちらも科学的根拠を押さえた理論がベースにあるにも関わらず、結果はご覧の通り。治療も出来るが、エモーリョナルリリースもする。私自身のクラニオセッションに関しては、フィードバックをフリーページにアップした。今日のブログは本当につれづれになってしまった。明日の朝も早いから、もういい加減に寝ます。早く春が来ればいいのに。

  2006.01.24

• 恵比寿でクラニオマラソンしてます。

  明日は恵比寿で「クラニオ１００時間臨床セッション」のため、終日外出しております。お急ぎの方は斎藤の携帯までご連絡ください。明日は、朝１０時から１時間おきに休憩を入れて６名の予定。前回６名セッションしたときには、それほど疲労感も無かったけれど、それはやっぱり気持ちの持ちようかな。現在時点で、目標の1/3達成。ただし、数字はあくまで目標で、１００時間達成を目指してのセッションではありません。アンケートの形式を改良して、セッション前後のクライアントさんの状態を比較し易くしたり、soap note（クライアントさんのセッション時の状態を書き込むフォーム）を作り変えたり、工夫を重ねながら、クラニオの効果を確かめながら進めています。この過程が本来の目的で、そのうえで１００時間になればいいや。数字は自分を前に進ませるためのちょっとした工夫です。少しずつだけれど、クラニオ関係の資料も集まってきました。でも、まだまだ勉強不足。臨床と知識のバランスが大切だなあ・・・。ばう犬のブログの、５ｇタッチに関する諸先輩たちの知識がとても助けになっています。ありがとうございます！それにしても、一日が終わるのが早くて困る。無駄に過ごす時間を極力削らなくては。

  2006.01.18

• ５ｇじゃ、まったくダメじゃん。

  ここんとこクラニオクレイジーになっていて、常にクラニオについて考えている。疑問に思っていることを、考えて考えて、やっぱり自分が正しかった、ような気がした。だってオカシイよ、５ｇって。まずは、リスニングステーション（※１）は５ｇで問題なし。だって、実際に動いているクラニオリズム（※２）をキャッチするんだから。丁度、呼吸しているときに肋骨が上下するのをキャッチするような感じを思い浮かべて欲しい。対して、隔膜リリースは、もともとあるリズムをキャッチするのではなく、筋膜を操作して変化をもたらすものなんだから、５ｇなんて言ってちゃ効果はでない、当たり前だ！どういうことかって？じゃあ、想像してみて欲しい。あなたがクライアントになってもいいし、クラニオのセラピストになってもいい。あるいは両方の役割を順番に想像してもいい。さて、あなたはビキニで横たわっている。５ｇのタッチを、腹部にかけよう。丁度、肋骨が腹腔になったあたりに。どんな感じがするだろうか。それでは今度は、厚手のセーターを着て欲しい。そのまま仰向けに横たわって欲しい。５ｇタッチが腹部に降りてくる・・・何か感じる？感じるわけないよね。そんな軽い圧じゃ。わかりましたよ、５ｇは本当に観念的なものなんだ。だって、セーターを着たクライアントに５ｇタッチしたって筋膜には到底触れられないし、それじゃあ筋膜の形状はちっとも変わらない。筋膜の形状を変える技術と、リスニングステーションでクラニオリズムをキャッチする技術は全く異なるもの。なのに、５ｇの呪文に縛られていた。筋膜の知識が無かったら、容易にだまされるだろうし、私も今まで気づかなかった。やっぱり基本は「クライアントに合わせたセッション」ですね、うん。施術する側が、あまりにも自己主張しすぎると間違うってことです。ちなみにこの５ｇっていう感覚がいかに曖昧なものか、後ほどばう犬のサイトに飛んでみてください。知識は邪魔にならない、むしろ検証の助けになっている。筋膜に関する知識があったことで「おかしい」と気づけた。本当に良かった。検証と考えることは大切だなあ。従来の情報を鵜呑みにしちゃいけない。「それでも地球は回っている」と言えるようでありたいです。ああー、すっきりした！漠然と１００時間臨床に挑戦してないですからね、私。片手間じゃなく、本当に真剣に臨床してます。※１：リスニングステーション・・脳脊髄液の流れを感じるためのポイントで、かかと、足首、太もも前面、腸骨稜、肋骨、肩、頭部などで身体の外側／内側、または伸びる／縮むの繰り返しを触察するポジション。※２：クラニオリズム・・脳脊髄液の流れが、一定の規則性を持って上下している。それをクラニオリズムというが、身体的には上記リスニングステーションが外／内、上下に動く様を言う。BGM-ELLEGARDEN "SPACE SONIC"かっこよすぎ。なまっちょろいヤツは私の周りに一人としていらないって気持ちにさせてくれる。

  2005.12.28

• 過去があってクラニオがある。

  ああ、切ない、非常に切ない。Seven Mary ThreeのLuckyという曲をほぼendlessに聞いている。ときどき思い出したようにBushのswallowedに切り替えて、やっぱり切ながっている。昔の思い出は、あくまで自分に都合の良い記憶でしかないので、やたらとビカビカ光って美しく思える。今日はold friendたちと会ったので、心が動かされている。今まで自分が生きてきた経緯を思い出さずにはいられない。密に蜜な時間を過ごしたのに、今は微かにチカッと表皮に痛みを与える程度の人もいれば、ゆっくりゆっくり私に浸透してきて、今や自分の一部として大切に持っている人もいる。一緒にジェットコースターに乗り込んだはずなのに、降りたらどこにもいなかった人もいる。みんな、大切な人たち。私は友人やクライアントさんや仲間に恵まれていると思う。クラニオ１００時間臨床だって、人づてにクライアントさんが集まってくれて、始めて１ヶ月足らずですでに1/4の臨床を終えた（その代わり１２月の休みは１日だけ）。そればかりか、やはり臨床をしたがっている友人たちに、少なからず紹介できるくらいに協力が得られている。臨床は数じゃなく質だけれど、自分がどれだけ支えられているかを測る目安になる。今日はフラワーエッセンスの会社でクラニオの臨床。臨床を重ねれば重ねるほどに、更なる確信と技術が欲しくなってくる。クラニオは治療のテクニックなので、ボディワークに変換する前に、純粋に治療として平均的な結果を出せるようになりたい。授業のノートをまとめなおし、ステップの意図を確認することによってイメージが利用しやすくなった。ここに来て、ひたすら手順（１０ステッププロトコル）を追うのを止めてみた。組み立てができなければ、テクニックを自分のものにしたとは言い難いと思い、「考えて」セッションしてみた。ニッケルタッチ（５ｇ）という規定に関して迷いが出てしまったので、テクニックによって圧が違ってきている。クライアントさんへの事前の説明が必要なのか、それとも「５ｇ」の考え方は基本だが絶対ではないと定義づけしてMSaito式クラニオにするのか（まだ早い）。臨床にあたってアンケートを作って記入していただいているのだが、そろそろ質問をもっと明確にした新しいものを作る必要を感じている。わずか４日間の講習の内容を理解し、深めた上で仕事として導入していくためには、十分に事前の準備や勉強が必要だろうと思う。漠然と７５時間を使わずに、臨床しては検証する、を繰り返して行こうと思う。久しぶりに会った人に「たくましくなったね！」と言われた。それって、私にとってはほめ言葉だよ。ありがとう。

  2005.12.27

• クラニオセイクラル臨床（といいつつ占いの話）

  先日は西荻窪のセッションルームでクラニオセイクラル臨床。午前中にセッションのキャンセルが入り、友人がクラニオを受けに来たのだが、結局、クラニオではなく彼女の数秘術のセッションを受けることになった。数秘術でいうと、私は太陽でnatural generator、周りを照らす役割らしい。来年は、疎遠になっていた方たちが戻ってくる年で、「もっと大きな愛」を体験する年でもある(人間愛とか無条件の愛とかなのかなあ）。パートナーシップを組んで活動すると、相手も自分も伸びるらしいが（グループも良いらしい）、パートナーは時と場合に応じて変えていくべきだそうだ。そして、太陽の数字を持つ人に必要なのは自然。自分を自然の中においてあげる必要があるみたい。空気のよい場所に引越しするのも良いんじゃない？というアドバイスでした。占いばかりやっているみたいですが、どうやら自分を方向付けしたい時期のようです。占いフリークなわけでは無いし、無条件に占いを信じてしまう占い信仰もありませんが、自分に必要なメッセージが来ることは拒みません。さて、先日のクラニオセイクラル１００時間臨床は、筋膜リリースに重点を置いてみた。臨床を始めてから、筋膜の張りがいっそう良く分かるようになって、隔膜などは、身体をはさむ上下の手で状態がモニターできつつあるような気がする。筋膜の引き具合で制限の場所が分かる。分かるといっても、もちろん目に見えないので正確に言うと「分かると思う」。ニッケルタッチ（５ｇ）が基本だけれど、それよりも若干圧を強めてリリースしてみたところ、受け手のフィードバックが前回と違った。セッション前後の変化の自覚が強い。リラックス感も強く出ているようだ。縫合を緩めるよりも、筋膜リリースに重点を置いたほうが、受け手としては気持ちが良いのだろうか、それとも私のテクニックとして、縫合のリリースや脳内膜システムのリリースがまだまだ発展途上だということだろうか？確かに縫合／脳内膜システムがリリースされた感覚は、筋膜リリースのように強くない。もちろん一方は骨、一方は軟部組織という形状の違いはあるので、その差かも知れない。自分がクラニオリズムに沿って動いているときと、動きをマニピュレートしたい時があって、どうしても「相手に介入しすぎない」ことが難しいときがある。フラワーエッセンスの会社のご好意で、社員の方たちにクラニオを受けていただけることになった。出張セッションになる。楽しみ！

  2005.12.22

• クラニオセイクラル臨床で考えたこと

  ○クラニオセイクラルは治療として発達したものだから、その適応の多くは症状や疾患だ。それをボディワークとして扱うのは本当に難しい。○クラニオをボディワークとして利用する場合の適応は、リラクゼーション効果や自律神経系の調整になるだろう。自律神経系の乱れは自覚が強かったとしても、客観的に症状が軽減されたかどうか測定するのは難しい。つまり、結果の実感はクライアント任せになる可能性が高い。セッションの結果（とその自覚）を共有するのは難しいということだ。○クラニオセイクラルの10ステッププロトコル（１０段階の手順）のひとつとして、マイオファシャルリリース（クラニオセイクラルセラピーで考える筋膜リリース）があるが、クラニオリズムを整える目的で利用されるのであって、マイオファシャルリリースそのものは重要視されない。○ボディワークは、セッション中にクライアントに身体変化を自覚させ、クライアントが眠らないように努めなくてはいけないが、これが一番難しく苦労している。導入部分でクラニオリズムを感じてもらうなど、クライアントにセッションに参加してもらっているが、問題はセッション中盤である。横隔膜リリースが始まると、うとうとしがちである。アンプリフィケーションを使うなどは基本的などは基本中の基本なのだろうが、クライアントに自分の身体リズムを自覚させるのにはとても役立つ。○クラニオでは５gタッチが約束事になっているが、これは観念的５gと考えることもできるのではないか。SI（ストラクチュアル・インテグレーション）の表層筋膜、深層筋膜が観念的なものと似ているのではないかと考えている。クライアントの感覚を高める目的で、圧を微妙に使い分けるのもテクニックのひとつではないか（すでに諸先輩方は実践済みだと思うが）。○DoとUndoの使い分けが難しい。テキストに「圧は軽ければ軽いほどよく、クライアントが触れられているのが分からないのがパーフェクトだ」というようなことが書かれていたが、これを読むと上記のボディワーク的アプローチは余計な介入になってしまう。○テキストは参考にはなるが、あくまで治療技術として書かれているものであるので、ボディワークとして導入する場合には、ボディワークの概念を押さえた上で、十分に考慮したうえでDo/Undoをしていく必要があるのだろう。１日半を使って、千葉および横浜でクラニオセイクラル臨床。参加者の方たちに「セッション前後の身体および精神的状態」を記述してもらっている。この結果を自分の基本として、「現在の自分のクラニオの適応症」を見定めて行きたいと思っている。

  2005.12.17

• クラニオセイクラル１００時間臨床

  先月１１月に、カリフォルニア州アナハイムで、クラニオセイクラルセラピー１のセミナーを終了した。約３０人のクラスメートのほとんどが身体に関わる仕事をしている方たちで、理学療法士、ボディワーカー、医療従事者やマッサージセラピストなどとして、すでに活躍している方たちだった。年齢層も高く、大半は３０代以上に見えた。クラニオセイクラルセラピーは、頭蓋と脊柱を包んでいる硬膜管という管の中を行き来している、脳脊髄液の流れをよくするというワーク。身体の隔膜各部や頭蓋骨の縫合にわずか５ｇの圧をかけて、脳脊髄液の流れを止めている制限を取り除いていく。脳脊髄液の行き来がスムーズに行われないと、頭痛や副交感神経の乱れなどが生じる。このクラニオセイクラルのテクニックのひとつに筋膜リリース（マイオファシャリリース）があるが、セミナーでは、単に「筋膜リリース」と呼ばずに「クラニオセイクラルから見た筋膜リリース」と何度も注釈が入った。手技系統の専門書で扱う筋膜リリースは、しっかりと圧をかけているが、クラニオセイクラルの筋膜リリースはわずか５ｇで行う。筋膜リリースの意図が、双方で違うからだ。ロルフィングなどのＳＩ（ストラクチュアル・インテグレーション）では、筋膜を支持器官と考えるのに対し、クラニオセイクラルでは、制限を見つける媒体として利用する。圧が軽ければ軽いほど、制限とそのリリースが分かり易くなる。逆にＳＩの筋膜リリースは、熱、圧、時間の要素を持って組織を変化させていく。この原理を知らなければ、二つの手技はごっちゃになり、欲しい結果は得られなくなってしまう。そんなことを念頭に置き、クラニオセイクラル１００時間臨床を実践してみることにした。１００時間臨床はMSaito本人の意思で始めようと決心したもので、アプレジャーインスティチュートからの課題ではない。やるのも、やらないのも、自分次第。ちなみに、アプレジャーインスティチュートでは、ひとつ上のセミナーを受けるまでに、３ヶ月間の練習を推奨しているが、時間の規定はなく、練習は任意だ。のべ１００人の方のクラニオリズムの違いを体感するのはとても良い勉強になるはずだし、クラニオワーカーとして自信もつくだろう。先日１２日から、クラニオセイクラル１００時間臨床をスタートした。対象は、まずはMSaitoから１０セッションを受けてくださったクライアントさん。そして、OPENPATHと、長期に渡って関わりの深い方たち。クライアントモデルといっても、一応はロルファーとして仕事をしてきているわけだから、危ないセッションにはなり得ない。皆さん、安心して受けてください。今月は千葉、西荻窪、横浜で、来月は西荻窪、渋谷、横浜で臨床予定。１００時間終えたら、クラニオセイクラルセラピー２を受けに、再び渡米する予定。早く行きたい！

  2005.12.14

• クラニオが働きかけるレベル

  明日の朝までに詳しく決めておきたいことがあるのに、自分の気持ちが定まらなくて、他のことに手がつかない。だから、頭の中心にある＜それ＞に一時的に霞をかけて、なんとなく横目で見るようにして過ごしている。昨日の圓先生の鑑定の結果、自分にGOを出すことにしたのだが、さてどっちをメインに？と悩んでいる。純粋に興味だけでは生きていけないし、使える時間もお金も限られている。今回は慎重に行きたいなんて珍しく迷いがある様子。仕事は楽しい、仕事サイコー、そんな気分の今日この頃なので、この勢いで行きたいものである！昨日のクラニオの臨床は面白かった。受けてくださった圓先生が、受けている感覚を言葉にしてくださったのだが、身体に起きていることを身体感覚やヴィジョンとしてはっきりキャッチしてくださっていて驚いた！左右の足首でクラニオリズムを取っていると、左の動きが悪い。すると「右側は透明なんですが、左側は、水に墨汁を垂らしたように見えます」という。クラニオリズムが戻ってくると「ああー、左右の足とも軽くなりましたね」だって。身体の変化をそんなに顕著に感じてくださるとは・・・。（クラニオ式）筋膜リリースを行なっているときに、横隔膜がリリースされると同時に「背骨がざわざわっとしますね、背骨が動いていますよ。」なんて言うし。そうでしょう、横隔膜は脊柱に付着しているんだから、リリースされると背骨がざわざわするはずです。もっと面白かったのは、Temporal Wobbleという、乳様突起のリズムに制限を与えることによって、後頭骨と乳様突起との縫合を緩めるテクニックをしていたとき。わずかニッケル１個分（５ｇ）のタッチで、クラニオリズムについていく程度の働きかけで右側の乳様突起を緩めていると「右手が上がってくる気がするんですよ。右手は上がってませんか？」と聞く。「上がっていませんよ、大丈夫です」と答えると「ああー、じゃあ別の＜カラダ＞が浮いているんだなあ」と不思議な答えが。ってことは、働きかえるのは＜肉体＞のみじゃないってこと？微細なタッチだから片側だけしか動いていないってことはわからないはずなのに、どうして右側だけが動くって言うの？特殊な能力を持った人っていうのは、感覚も研ぎ澄まされているんだなあと驚きました。クラニオは、いろいろなレベルに働きかけるってことも知りました。とても興味深い体験でした。この体験がきっかけで、カルチャーの講座では、共感覚を使うことについて話してしまいました（２冊目のネタにしようと思っていたのに）。昨夜は小山田ファミリーと忘年会。２月発売予定の大ちゃんのDVD「アクシオンディレクト」のお手伝いをさせていただけることが決定、大感激。早速プランを立てなくては。

  2005.12.06

• オレゴンの山、カリフォルニアの海（私たちの海）

  アメリカから帰ってきて、早くも１０日以上が経つ。帰国した次の日から仕事を開始したので、ゆっくりアメリカを懐かしむ時間がなかったのだが、時折ふとオレゴンの抜けるような青空を思い出す。オレゴン州ポートランドからカリフォルニア州のアナハイムまでは、車で約１８時間。I５（インターステート５と名づけられたハイウェイ）を時速８０マイルで飛ばす。キロに換算すると、時速１３０キロ弱。音楽をかけ、ただひたすら走り続ける間に、風景はどんどん姿を変えていく。真紅や黄色が鮮やかなオレゴンを南下していくと、景色は若干荒涼としてくるが、その先に美しい山並みが見えてくる。頂に雪を乗せ、悠々と横たわる荘厳な姿。それを見ていると、畏敬の念が湧いてくる。私たちは生きているのではなく、生かされているということが実感できる。私の肉体がこの世から消えていってしまっても、この山は寂として、凛として、人間の営みなど意に介することもなく、口をつぐんだまま存在し続けるのだろう。アプレジャーインスティチュートのクラニオセイクラル１は、カリフォルニアのアナハイムで開催された。ご存知のとおりディズニーランドやナッツベリーファームがあるリゾート地だ。ここでの主役は人間だ。私たちの身体は魚から進化したのだが（意義がある方もいるだろうが）、魚であった私たちの身体が持っていたのは、頭蓋、脊椎、仙骨、そして肋骨のみだ（軸骨格）。クラニオセイクラルが主に扱うのは、私たちが古来から持ち続けている軸骨格の中の、頭蓋、脊柱、そして仙骨だ。頭蓋、脊柱から成る中枢神経は、髄膜と呼ばれる軟部組織によって守られているが、その硬膜の中を脳脊髄液という体液が流れている。脳脊髄液は、外部からの衝撃を吸収したり、栄養素の運搬や老廃物の排出などの役割を果たしつつ、人間の身体に、潮の満ち干きのようなリズムを作っている。寄せては反す波のリズムのように、脳脊髄液が髄膜の中を流れる様子を想像すると、生物の故郷は海であること、人間の身体は水でできていることを思い起こさせる。クラニオセイクラルのノートをまとめつつ、クラスルームに思いをめぐらせる。クラスメートひとりひとりの身体の中には、おたまじゃくしのごとき髄膜があり、その下には逆三角形の仙骨が鎮座している。神妙に講義を聴いている間にも、その身体の中では潮の満ち干きがひそやかに行なわれている。人間は、自然そのものだ。宇宙だ。クラニオセイクラルのテキストとノートをもうすぐまとめ終えるので、臨床に入ろうと思う。まずはモニターの方たちにご協力していただいて、練習をさせてもらおうと考えている。どんなリズムを身体の中に湛えているのか。とても楽しみだ。

  2005.11.28

• ニッケルの思い出

  相棒ばう犬は、今日たそがれているらしいが、同様にサイトウもたそがれている。必ずしも季節のせいだけではないのは自分がよく知っている。旅から帰って一番したいことは洗濯。でも、洗濯をすると服に染み込んだにおいや汚れと共に、思い出がどんどん消えていってしまうようでとても寂しい。いつまでも楽しい思い出にしがみついていられないので、心をしっかり持って洗濯機をぐるぐると回す。一日が過ぎていくたびに、一緒に勉強した仲間の姿が薄れていってしまうけれど、心のどこかに薄っすらと残ってくれていればそれで十分。小銭入れに入っていたニッケルを眺めながら「５ｇって、この重さなんだ」と再確認。クラニオのワークショップでは、ひとりひとりにニッケルが配られ、両手（利き手とそうではない手）の指先、手のひら、太もも、頭のてっぺんで重さを確認した。思ったより重さを感じて驚いたのを覚えている。クラニオセイクラルのテクニックで使う圧は、このニッケルと同じ５ｇの圧だといわれる。日本だと「はがき一枚の重さ」と表現されるけれど、私は「ニッケルひとつ分の重さ」で記憶している。そして、今後誰かに５ｇで触れるたびに、ニッケルの重さと静粛なクラスの雰囲気、そしてカリフォルニアの湿気たホテルを思い出すんだろうな。たそがれというよりは、センチメンタリズムな今日です。

  2005.11.19

• それって、どうよ、日本アプレジャー？

  日本アプレジャー協会とのやり取りは、ブログに書いたとおりで、先日協会のチェアマン平塚晃一氏から直々にメールが届いた。サイトにメールの内容を表示する場合には、全文を引用すべし、というマニュアルがあったので、それに沿ってフリーページに全文を掲載した。さて、結果から言うと、アメリカのアプレジャーインスティテュートでワークショップを終了しても、日本で終了しても、医療有資格者以外には「お金を取って仕事をさせない」という方針。でも、アメリカのアプレジャーインスティテュートでは、日本の法律に順ずるという回答だった。なぜこの矛盾が起きるのか？ビジネスに出来るかどうかは私にとって問題ではなく、同じ事を教えていても、医学の知識があればそれが治療になり、なければ気休めになる、という言い分が気になる。そんな程度なのか、日本アプレジャーが教えているクラニオというのは？「もちろん家族や知人や周囲の人にも補助的手段として活用して頂くことも受講者として誓約書にサインして受講できます。しかしながら他人に代金を受取って施術することはアメリカでも日本でも問題です。」と言うが、どう問題なのか。「それは不特定多数の患者さんはどんな病気を持って来るか分かりませんので、全身的における解剖学、生理学、病理学をはじめ基礎医学をマスターしておく必要があります。」それが必要と思うのなら、なぜそれを教育してあげないのか。門戸を狭めるのか。ちなみにロルフ・インスティテュートでは、こうした知識はもちろん、禁忌症についてはある程度学ばせられる。「もしそれで医学知識のない方が患者さんを良くするつもりでも、悪化した場合ＣＳＴをやって悪くなったと云うことになると教えた側にも責任が生じてきます。それはアメリカでも懸念されているところです。」もし、私が治療ではなく「ボディワーク」の手段として使う場合はどうなのか。それに、クラニオ自体が治療とは言えるのだろうか？受けた感じは人それぞれで、結果に平均があるような無いような、でも効果があるのがクラニオ（あくまで私が受けた感じです。評価してるつもり）。臨床の結果が一定ではなく、科学的に証明されないのであれば、それは医学や治療とは呼べないのではないか。バックグラウンドに医学がある＝医学では無いのではないか。「ＣＳＴのパックグラウンドはオステオパシー医学としてとても奥深いものを持っているからです。もしあなたが苦しんでいる患者として医学知識のないセミナーを受けただけの人から治療を受ける気分にはなれないと思います。良くお考えいただければ幸いです。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自分たちが教育した人間を、「医学知識のないセミナーを受けただけの人」と称するなんて、理解不可能だ。セミナー料金を落としていくだけの、お客さん扱いではないか。以上、セッション前に勢いで書いてしまったが、上記については再度チェアマンとやらに問い合わせるつもりでいる。さて、仕事しますか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2005.05.28

• クラニオセイクラル／アメリカと日本

  最近、どうしてこんなことが出来るの？ってことを他人が平気でする場面に出会うことが多くて、本当に驚く。私が常識だと思っていることが、他人にとっては常識ではないんだろうか？今日は、個人的に出したメールが、綺麗にコピー＆ペーストされて、ロルファーのメーリングリストに流された。こういう行為には悪意を感じてしまう。こんなことをする人が「ロルファー」という名称で人と関わっていくなんて・・・まあ、この話はまたゆっくり後で。さて、クラニオセイクラルセラピーを勉強しようと思っているのだが、もし実現するのなら、日本ではなくアメリカで受けようかと思っている。行き先は、アプレジャーインスティテュート。なぜわざわざアメリカに？と思うでしょう。アプレジャーインスティテュートはクラニオセイクラルセラピーの老舗であることがメインの理由。そして、さまざまなバックグランドを持つ生徒に広く門戸を開いているのがもう一つの魅力。日本にも「日本アプレジャー協会」があって、クラニオセイクラルセラピーの講座を開いているけれど、対象は医療従事者のみ。それ以外のボディワーカーなどは、講座を受けることは出来るけれど、それを職業にしてはいけない、つまりそれでビジネスをしてはいけないという＜規定＞がある。対してアメリカのアプレジャーインスティテュートでは、講座終了後にクラニオセイクラルで仕事をすることに関しては「日本の法律に準ずる」というスタンスを取っている。クラニオセイクラルは医療擬似行為にあたるので、医療従事者ではないボディワーカーも、大手を振って仕事ができる。法律では禁じられていないことを日本アプレジャーが禁じているとすれば、その＜規定＞はどういう意味を持つものなんだろうか？現在、日本アプレジャー協会に「アメリカで講座を終了すれば、本部のポリシーを適用できるが、日本アプレジャーの修了生は、日本アプレジャーの＜規定＞に準ずるということで間違いはないのか」を確認中。それにしても、なぜこんな規定が出来たんだろう？この規定によって特する人は少ないはず。クラニオセイクラルワーカーが増えなければ知名度も上がらず、ますます仕事として成り立つ可能性は低くなる。本当に良いものであれば、きちんとした教育を準備した上で、ワーカーを育てて社会に還元していくべきだと思う。それは、私たちＳＩの世界にも言えることだけれど。フリーページに、アメリカのアプレジャーインスティテュートとのやり取りを一部アップしました。クラニオセイクラルについては、gagagaさんのブログをご参照ください。すごくわかり易く説明してくださってます。

  2005.05.22

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