ボディワークの歴史
ばう犬と私は全く別個の人間だから体験も違うが、同じような内容のブログを書いている。まあ、自身のための記録と考えているのでそれはそれで構わないんだろうと思う。ばう犬と、詰めて仕事の話をした。といっても、顔を合わせると仕事の話になるので改めてという感じではない。私の印象では、最近講座が「ボディワーク」よりも「治療法」に近い内容になっている気がしていた。もちろん、ボディワークは使い方によっても治療の効果は十分だせるが、私たちが伝えたかったのは「ボディワーク」そのものであって、「治療法として使えるボディワーク」ではなかったはずだ。初心に立ち返る意味もあり、今日のJEUGIAカルチャーセンターでの講座はボディワーク寄りとなった。ボディワークの歴史は、あまり知られていない。別々の文献にばらばらに情報があったり、あるテクニックについての固有の歴史だったり、単純に身体操作の変遷が書かれていたりもする。今回は、ボディワークという大きなくくりから説明してみた。もともとボディワークは、ボディとスピリットが一体となったホーリズムな思想から出来た。この時代は、外側の世界と内側の世界に隔たりは無く、世界と自分が一体化されていた。それが、デカルトが機械論を唱え始めた頃から、人間の機能はシステマティックで、科学で説明可能なものとなった。さらに時代が進むと、心理療法/身体技法/身体感覚における、身体面での探求が進んでいく。いわゆる「ボディワーク」の研究は、80年代のニューエイジの時代に、カリフォルニアのエサレン研究所で花開いていくことになる。SIは、ここでアイダ・ロルフによって生み出された。歴史を理解していただいたうえで、各テクニックの説明に入った。昨今ではボディワークともボディセラピーとも言われる身体をベースにした技法が数多くある。空間を十字に切り、左をbody(身体),右をmind(心理)、上をmetapysical(形而上)、下をphysical(物理)と区分けすることにより、それぞれの技法の狙いをビジュアルで確認していただいた。実技練習は筋膜の触察で、「ボディワーク入門」 p.37-38 を参考に、ペアになりお互いの筋膜の模様調べと、大腰筋の筋膜の触察を行なった。個人的には、今日の講義部分は伝えたいことの大部分をお渡しできたような気がして、満足感が高かった。