Back On The Road~Earth Wind&Fire
イエスの「ドラマ」、クイーンの「ホットスペース」、レッドツェッペリンの「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」。そしてこの曲が収められているアースの「フェイセス」。私は1つのバンドのディスコグラフィーやアルバム紹介の中で必ず異色作、問題作、失敗作と呼ばれるアルバムが1枚はあり、そのアルバムがなぜか好きだ。別にへそ曲がりではなく、先のような呼ばれ方をするアルバムは特にそのバンドの力の結晶、意欲作と思えるので、聴いててパワーを感じる。アースの「バック・オン・ザ・ロード」。この曲は私が尊敬する坂本龍馬と同じ18歳で志を持って(?)上京、とある学校のとある音楽サークルに加入し、本格的にバンド活動を開始した頃のとっかかりの1曲だ。アースの中でも特に好きな曲でもあるし、思い出の曲でもある。TOTOフリークの先輩がバンドの課題曲として選曲したのがこの曲。発売当時はこの曲のギターソロをスティーブルカサーが弾いてるとは気づいていなかった。改めて聴くとルカサー以外の何者でもないソロ。ギターのアル・マッケイ先生とモーリスホワイト師匠の共作でアルとモーリスの確執の原因にこの曲があったらしい。インタビューでアル先生はこの曲について、「フェイセス」からの2枚目のシングルの予定曲になっていたのを却下されたのと、ギターソロを自分のものからルカサーのものに差し替えられた事を告白している。私はアル先生もルカサーも好きなので比較できないが、アル先生バージョンのギターソロも聴いてみたい気もする。ヴァーディンホワイトにしたら地味なベースだなあと思いながら、ツーカーの宣伝ではないが「簡単じゃないかぁ」とたかをくくってたら大間違い。ファンキーなノリが出ない・・・。スタッカートの強弱をつけて試行錯誤しながら一応は完成したが、当時のライブ録音を聴くと私のベースのなんとも平坦なノリに落胆。極端にいうと「ダッッ ダッッ ダ ダッッ」となるべきところ、「ダン ダン ダダン」となっている(わかりにくい・・・)。もう一度やらせてくれ~!I hope someday you understandMusic gives my heart,A thrill 詩もすばらしいじゃあ~りませんか!こんな隠れた名曲が何曲もある「フェイセス」。やはり名盤だ。