神様チャック・レイニー
ついに本格的に花粉がやってきた。鼻がつまってるのに鼻水が垂れてくる(苦笑)。ああ、嫌な数ヶ月が今年もやってきてしまった・・・。そんな花粉症に今年も苦しみ始めた中、チャック・レイニー特集が掲載されているベースマガジンを買った。ベースマガジンを買うのは十数年ぶりだろうか、ベース弾きだったくせに家にはドラムマガジンの方が多い(汗)。チャック・レイニー先生の最新インタビュー。ありがたや、ありがたや。インタビューの中で、ベースをプレイするのなら他の人と一緒にプレイする事によって、家でレコードを聴いているだけでは知り得ない事を知る事ができて、一緒にプレイしている人達の考え方も学べるという節があった。これはまさに昔に私も身をもって知った。高校生だった私がギターより簡単だろうという理由で(苦笑)、ベースギターを手に入れて適当に練習していたが、ふとした出会いで同級生に誘われたバンドに入り、スタジオに入ってバンドの音に自分のベースの音を重ねる事で初めてベースの重要性と楽しさを再認識した。それより以前、ベースギター自体を把握してなかった頃、ゴダイゴのスティーヴ・フォックスをテレビで観た。ベースの音もはっきり聞こえないボロテレビだったので、この外人のオッサン、首をハトみたいに前後させて(笑)いったい何を弾いているのか、バンドに必要なんだろうか、と不思議に思っていた事は、赤っ恥もいいところ。「楽器は新品の時は、特にウッドの部分は自分はまだ木のつもりでいるので、時間をかけて育て上げないと楽器にならない」というレイニー先生。そんな事、考えた事もなかったが、これは名言。せっかく育てた私のベースギター。育てる人の実力が足らないばっかりにちゃんと育ってくれたのかは疑問だが(笑)、今はケースに入ったまま冬眠状態だ。今月号には「ジャズベタイプで知り尽くす、ベースメインテナンス術」という特集もあり、まさに私のジャズベが労わってくれ~と言っているようで、時間が出来たらチェックしてみるか・・・。それにしても、レイニー先生の特集で取り上げられていた、マリーナ・ショウの「Who Is This Bitch,Anyway」。だいぶ前だが、ようやく入手して安心してしまって、ちゃんと聴かずにいたが改めて聴いてみて、「Street Walking Woman」の恐ろしいグルーヴ。このアルバムは記事に書かれている通り、「歌伴ベースのバイブル」だった。マリーナ・ショウ/フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ(CD)こんな恐ろしい偉人、神様みたいな人に12月の来日公演でわずか1メートルの距離で演奏を拝み、終演後に「The Chuck Rainy Coalition」の紙ジャケにサインをもらい、通訳の方経由で(汗)会話までして、握手していただいた事は奇跡というしかない。チャック・レイニー大先生、本当にありがとうございました。