大阪の会社の名前が付く神奈川の橋
うわっ、ホンマに橋の名前になってる(苦笑)。国道134号線の茅ヶ崎市と平塚市を結ぶ湘南大橋が昨年4月1日から「トラスコ湘南大橋」になったという話は、どこかの客先で聞いた事がありましたが、その後すっかり忘れていました。先日現地を通る機会があり、あっ、そういえばこの橋、と思い出してきょろきょろしたら、確かに看板が設置されてトラスコ湘南大橋になっているではありませんか。ネーミングライツパートナー制度という神奈川県の県が所有する施設の命名権販売で、湘南大橋をトラスコ中山が5年契約で13,125,000円(驚)にて落札したのでした。日本初の橋のネーミングライツだそうです。この制度でトラスコ湘南大橋以外に名前がついているのは「サカタのタネグリーンハウス」とか、「JFEエンジニアリングさがみ」という名のヘリコプター、保土ヶ谷球場は「保土ヶ谷・神奈川新聞スタジアム」に、城山トンネルなんて、国際学園が落札して「星槎城山トンネル」になっているそうです。ここまでポピュラーになったネーミングライツですが、2004年に一般化していたならば、反発を受けて命名権の販売に失敗した近鉄バファローズは消滅しなかったかもしれません。それにしても、他の施設は神奈川県を基盤とする企業が命名権を取得していますが、トラスコといわれてどれぐらいの人がわかるでしょうか。個人的には仕事柄よく存じている企業で、確かに神奈川県の各地に営業拠点や物流センターもありますが、基本的には生産財を売る卸商なので、神奈川県の一般人はタバスコやフラスコは知っていても、トラスコなんて知らないでしょう(笑)。いまや全国津々浦々の工場に行けば事務所や現場に必ずあるのがトラスコのオレンジブックですが、なんせ元々は上町台地で生まれたコテコテの大阪の会社ですからねぇ・・・(笑)。1年に1度、全国の人達がテレビでこの橋を目にするのが正月の箱根駅伝です。おそらくこれに目をつけて命名権を買ったと思いますが、今年の2日の往路はここの手前で観戦していたので、この辺りを選手が通過する頃テレビを観ていませんでしたが、橋はテレビでバッチリ紹介されてたんでしょうか。契約期間の5年の間に名前が浸透して、「茅ヶ崎から134号線でトラスコ橋を渡って右にあるデニーズ」とか、数年後は神奈川県民の日常会話の中で普通に交わされる事になっていくのでしょうか(笑)。