☆欧州中銀(ECB)*国債買取準備!(ユーロ圏の強力整えば)
☆欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は2日の定例理事会後の記者会見で、ユーロ圏諸国の国債利回り上昇に対応するため、同圏諸国の協力などの条件が整えば「徹底的な公開市場操作(オペ)を行う可能性がある」と明言した。スペインの国債利回りが危険水域で高止まりする中、協調して国債を買い取る準備を進めるとみられる。 同総裁は、オペ開始には(1)ユーロ圏諸国の財政健全化(2)金融安全網である欧州金融安定化基金(EFSF)、欧州安定機構(ESM)も責務を果たす―ことが条件と明言。数週間で、オペの詳細を詰めるとした。実際の買い取り開始には、スペインなど対象国がユーロ圏に支援を要請することが必要になるとみられる。 ドラギ総裁はただ、「今回の判断は、理事会の最終決定ではない」と表明。一人の理事が、判断を留保したことを明らかにした。国債購入への反対が強い、ドイツ連邦銀行(中央銀行)のワイトマン総裁とみられ、買い取り開始に若干の不安を残した。 ECBは一方、ユーロ圏の主要政策金利を0.75%に据え置き、先月に続く追加利下げは見送った。