『ギヨーム・ルクー / GUILLAUME LEKEU』(1870~94)(モルト・アダージョ / 弦楽のためのアダージョ)
☆ギヨーム・ルクーは、ベルギーに生まれ、フランスで音楽教育を受けフランクの後継者と期待されながら、病気のためわずか24歳で生涯を閉じた天才作曲家です。楽曲としては、『ヴァイオリン・ソナタ』『ピアノ四重奏曲』(未完成・遺作)の2曲が良く知られていますが、そのほかにも興味深い曲があります。写真1に収録している10分くらいの小曲『モルト・アダージョ』と『アダージョ』(弦楽のためのアダージョ)です。ちょうど、どちらも『バーバーのアダージョ』を思い起こさせるような良い曲です。弦楽四重奏のスタイルで書かれた『モルト・アダージョ』のほうがメロディー的に自分としては好みです。『ピアノ四重奏曲』(未完成・遺作)は、2つの楽章のみですが、1楽章は、ワーグナーの影響を受けたとされる躍動感あふれる情熱的な曲想で2楽章は、師匠のフランクの作風にも似た穏やかでメロディアスな曲です。弦楽四重奏曲は、ベートーヴェン級だとの声もあるようです。今後、ルクーの曲が演奏されることを望んで止みません。『GUILLAUME LEKEU』(1870-1894),ENSEMBLE MUSIQUE OBLIQUE1,MOLTO ADAGIO (pour quaturo a cordes.1887)2,QUATUOR AVEC PIANO (inacheve.1894)3,LARGHETTO (pour violincelle solo et ensemble.1892)4,ADAGIO (pour quatuor d'orchestre.1891)5,TRAIS POEMES (pour soprano et piano.1892)『GUILLAUME LEKEU』SPIEGEL STRING QUARTET1,QUATUOR (inacheve.1894)2,MOLTO ADAGIO (1887)3,QUATUOR (1887)