無添加自家製チーズ盆 お好みは?
前に書いたが、私の売り物の一つ”自家製無添加チーズ”の話をしよう。 製造工程は前に書いたから省くとして、チーズの食べ方選び方を・・・当店では、コース料理のみ、一部を除いてチーズは料理の中に組み込まれている・ オードヴルが済み,スープ・メイン料理終わり、デザートの前にチーズが運ばれる テーブルの上が整理され、パンも下げて区切りがつけられる。チーズが盛り込まれた盆が客席に運ばれ、説明の後それぞれお好みが選ばれる訳だが・・ 自家製と聞いてビックリされ、好奇心で選ばれる方、熟知し、自分の好みを相談される方、チーズと聞いただけで拒絶される方、に分かれます。 マア、和食の世界で育った我々の世代なら判りますが、平成のご時世、頭から拒絶されるのも、いかがな物か。 フランス料理のコース、しかもお金を払って食すのに。私が開業した30年前ならいざ知らず。 迷われるお客の第一声は“癖の無いやつ”だ。私はすかさず、個性はあっても癖は有りませんが!と切り返す。すると今度は“個性の無いチーズ”とくる。個性の無い物など有りませんが、比較的マイルドなチーズを選びましょうか、と誘導する訳だ。それでも、難色を示す方にはキャンセルして頂いている。食べずにごみ箱に入れるのは、職人として何ともやりきれないからだ。 選び方は、たいがい2人ずれ以上でのお食事、違うタイプを選ばれるのがベスト食べ方は自由、ただ警戒心丸出しで匂いを嗅ぐ方は要注意。 警戒心から匂いを嗅ぐと、初めての匂いが脳に伝わり、拒絶反応を起こすからだ。先ず口にポイと放り込む、すると匂いが口から鼻に抜ける、そうすればもう匂いは気にならない、違和感はなく、チーズ本来の味を堪能出きる訳だ。最後にお客様に一言付け加える、日本でレストランの自家製チーズはここパスポートだけ、しかも、地元平塚の牛の乳、同じ名前でも味はかなり違いますので・・と 納豆や沢庵のように日常的になれば、モットご理解が頂けるのに、これだけ食の洋風化が進んでも、チーズは嗜好品の世界ですかね・・・・・。ル・パスポートのホームページはこちらら ル・パスポートのホームページ 人気blogランキングへ