ぴあのピア 095
「海風が運んだ前奏曲」1838年11月女流作家ジョルジュ・サンドと、地中海に浮かぶマヨルカ島を訪れたショパン。「風の家」と呼ばれる港に近い邸宅に滞在しました。「トルコ石のような空、エメラルドのような山、天国のような空気」マヨルカ島の印象を書き残しています。マヨルカの自然に創作意欲を掻き立てられたショパンですがパリから送ったピアノは一向に届きませんでした。滞在先を「風の家」から、見晴らしの良い丘にある「カルトゥジオ会修道院」に移し島で借りたピアノで作曲を始めました。漸くパリからピアノが届きピアノ製作者のプレイエルに礼状を送ります。「ピアノは海を渡り悪天候も有りましたが完全なものでした。」お気に入りのピアノを手に入れたショパンは、一気に前奏曲集を完成させパリに送りました。マヨルカ島では「前奏曲集」だけでなく「バラード第2番」や「スケルツォ第3番」など次々と対策を書き上げました。今日の曲は「前奏曲 第7番 イ長調」「前奏曲 第15番 変ニ長調」「前奏曲 第24番 ニ短調」 ショパン:24の前奏曲,ピアノ・ソナタ第2番「葬送」 他前奏曲集の24曲には、全ての種類の長調と短調が用いられています。同じく24種類の長短調を使ったバッハの曲集に影響を受けたと言われています。第7番 太田胃酸のCMで有名ですね。 一番短い前奏曲としても知られています。第15番 マヨルカ島の雨をピアノの音で表現した曲として知られていますね。 第24番 激しい感情を表すのに相応しいニ短調で書かれています。 この日のピアニストは小山さんでした。いつ観ても素敵な演奏でうっとりしてしまいました。私はプレリュードの24番を聴くのは初めて(もしくわ、久しぶり)で、どんな曲か楽しみにしていました。しばらく楽譜は買わないように←弾ききれないくらいあるのにそう思っていたけど、前奏曲集は欲しいな~~って思ってしまいました。「楽譜は腐ったりしないし」ね