風と光と月と犬
タクミくんシリーズ『風と光と月と犬』を読みました。前回の「リスク」から調度1年ぶりの新刊ですが、(リスク感想はここ)何故にこんな豪華本??て、あらすじを見れば三洲と真行寺の番外編で、時間的には高3最後の文化祭前。受験と生徒会で忙しい三洲と、三洲のために文化部の劇に出る真行寺のすれ違いが描かれていますが・・新さんのツンに怯えるヘタレワンコがけっこう哀れっっなので機嫌のよくなった三洲に優しくしてもらえてヤレヤレでしたが、ここに至るまでに二つのビックリが浮上して、一つはギイの学歴。そしてもう一つは三洲の出生の秘密でも後者は少々唐突で、これが機嫌の直るきっかけになったのが納得できない・・。できれば真行寺の何らかの行動でラストデートにもちこんで欲しかったですっ。この他ちょっと不満だったのが、おおやさんの挿絵がゼロだった事とどーでもイイ状況説明文がかなり多めだったこと。なので1300円のわりにコストパフォーマンスが今一で、普通の文庫で出して欲しい1冊でした。タクミくんシリーズは迫り来る進路や卒業に、要所要所で切ない描写が増えていますが・・皆がバラバラになる3月は10年後だったりして(笑)。次の新刊も気長に待ちたいと思います。にほんブログ村