上海
かわい有美子さんの新刊「上海」を買いました。この本は1998年にビブロスから出版されたものですが、私は4年前に読書。「透過性恋愛装置」を読むまで、かわい作品ナンバー1に輝いていたので、加筆改稿版も当然購入♪特に書き下ろしの『China Rose』が楽しみでした。で、以前の感想がブログ内にあるため、今回は『China Rose』中心でレビュってみたいと思いますが、久しぶりに読み返して改めて感動~(以前の感想はここ)この作品は全体的に昼メロ調なわりにスケールが大きく、書き下ろしを含めると35年以上の年月が流れている人生劇場で、レイモンドと中国人の捨て子であったエドワードの主従ラブがドラマチック戦前・戦後の中国とイギリスの関係、人種差別、上海という魔都の魅力など時代背景も興味深かったです。さて『China Rose』ですが、こちらは再会から6,7年後のお話で、時代は1950年代に入ろうとしている頃。なので二人は既に40歳と44歳くらいの オヤジィラブ全体的にはノスタルジックな雰囲気ですが、China Roseに象徴されるようにレイモンドは相変らずエドワードを愛しまくって、仕事も精力的。エドワードも変わらず「あくまで執事ですから」な謙虚美人ですが・・氏より育ちな彼がレイモンドの元に戻れて本当によかった♪短いながらも心温まる一品でした。