神様も知らない
高遠琉加さんの新刊『神様も知らない』を読みました。先ずは高階さんの表紙にウットリでしたが、内容は事件もので 1冊で終わらなかったっっ。なので謎と伏線が一杯なまま、当然1巻では何も解決せず刑事の慧介と花屋の司の恋がちょっと進展しているだけ。が、実は司も事件に関与しているので、この二人の仲は今後どうなるのか??転落死した女性モデルと司の幼馴染である佐季の関係、司と佐季の因縁は何なのか?高遠さんのミステリーといえば「世界の果てで待っていて」が思い浮かびますが、慧介のキャラがイイ人真っ直ぐ青年なため、「世界・・」のような独特のトーンにならず、ちょっとパンチ不足。(でもP.170の「天国にいるなら、生きてないってことなんじゃないの?」には司と一緒にハッとしましたぁ)で、1番魅力的だったのが脇のアル中先輩刑事・流で、次巻はこの人がメインだとか・・。てな訳で司&佐季の重そうな過去と、それをつきとめようとする流の捜査結果が楽しみな2巻。人間離れした美しさを持つ佐季と、不精ヒゲのオッサン・流の勝負が読んでみたいですっ。にほんブログ村