水壬楓子さんの「コルセーア」を・・
読みました。水壬さんは「エスコート」シリーズで初めて知った作家さんでしたが4冊とも面白かったため別作品にもチャレンジ。で、巻末の宣伝にあったファンタジーに心魅かれ「コルセーア」を購入~♪挿絵は「可愛い人」でお馴染の御園えりいさん、内容は海賊ものでかなりワクワク。「コルセーア」は全く架空の国々が舞台。衣裳も船も武器も15,6世紀風(?)。当然名前はカタカナで、横文字苦手な私には出だしがちょっと大変でした(カタカナはどっちが主役の名前だか分からなくなるんです~/汗)。物語の主役・カナーレはとんでもない半生をおくってきた人物。1.生まれた途端不義の子と疑いをかけられる2.8歳で毒を盛られ盲目に3.兄に国を追われ暗殺集団に売られる4.暗殺者となった彼は標的と恋に落ちてしまうが、任務を遂行5.海賊王国に拾われ参謀に(とても盲目の人とは思えぬ行動範囲の広さ!!/笑)とにかく波乱万丈で不幸な人ですが海賊王国でアヤースと恋に落ちてからは前向きに。アヤースは強引で無愛想な人物ですが、カナーレに生きる気力を与えるイイ男!物語は自分を排除した実の兄を倒し、アヤースの想いを受け入れるカナーレでハッピーエンド。目の見えないカナーレがアヤースの顔が見てみたいと願うラストシーンが切なくも感動的でした。「コルセーア」は主役の他にセサームというカナーレの初恋の相手も魅力的。サブストーリーとしてセサームの親友ヤー二との馴れ初め話もあって、こちらもかなり美味しい。オヤジ同士ということで続編希望です!・・でもセサームさんは両方イケル人だったんですね~・・エスコートの榎本が「受」だったという驚きよりはマシですが、1巻では完全に「攻」。そしてなにより「死人」だと思っていたので意外な展開でした~(笑)BLは基本的にファンタジーなので現実生活から完全に切り離されているのが魅力。で、只でさえ「ありえねェ~」ところにこの物語のようなファンタジー要素が加わるとさらにステキで・・やはり架空の国、時代劇、タイムスリップものなどは最高ですね~♪なので、同じ作家さんでもより奇抜な背景を好んでしまう傾向にあります。ありえない男×男だからよりありえないシチュエーションの方が納得できるとゆーか・・強度の現実逃避とも言えます(笑)・エスコート<コルセーア・グレイゾーン<青の軌跡(久能千明)・赤の神紋<炎の蜃気楼(桑原水菜)→こんな感じです~。(松岡なつきさんや和泉桂さんも現代ものより「FRESH&BLOOD」「清澗寺シリーズ」が好き!)という訳で明日からりおさんお薦めの中国時代劇へGO!