だるまはん と えかちゃん
えかちゃん 「今日はこれを持ってきました。師よ、どうか、教えてください!私は自分がはたして何者すらかもわからない...毎日が不安で不安で堪らないのです。」 『慧可断臂図』(雪舟/画) だるまはん 「ど阿呆!腕なんか持って来て喜ぶ奴がおるか?お母ちゃんが見たら泣くよぉ。」 えかちゃん 「そやかて、あんさんこそ9年も暗い窟に篭っちゃって、壁に向っていったい何やってるんすかぁ?」 だるまはん 「これはこれで楽しくて、こう見えてもな、そこそこ人の役にもたってるんだわいな。」 えかちゃん 「ともかく、師よ、もう、ウチ不安で不安でまるで思春期の乙女心みたいなんです。マジで告る5秒前がずっと続いているような感じなんです。」 だるまはん 「ああ、そう。じゃあ、あんた、そんなら生命保険に入ったらええやないの?」 えかちゃん 「保険は会社が破綻したらパーやし、年金もあてに出来ません。新しい疫病も恐いし、お金ためて核シェルターも作んないと...師匠、お願します。どうしたら不安が取り除けるんですか?心が安らぐにはどうしたらいいのですか?」 だるまはん 「うむむむ。なんかちょっぴりウザい感じもするけど、あんたが腕を持ってきた覚悟にはちょっとウルっときちゃったよ。では、不安を払拭してあげるから、ここにねあんたの不安な心を持ってきてちょんまげ。」 (7日後) えかちゃん 「はぁ~あ、師匠ったら...不安な心を持って来いだなんて...それじゃあまるで屏風の中の虎を追い出せと云ってるようなものだよ............................................................... はっ!!ド━━━(゚ロ゚;)━━ン!! ***師匠!心の中をくまなく探しましたが、不安な心はどこにも見当たりません!」 だるまはん 「じゃあこれで、そもそも不安っていうものがないということがわかった。ひと安心だね♪」 (通販広告の漫画のシナリオみたいになっちゃったわ^^;)