クレジット・サラ金問題と債務整理
平成18年7月現在の多重債務者(クレジット・サラ金業者から5社以上借金している人)の総数は約229万人(日本の総人口の約57人に1人)に上ります。また、クレジット・サラ金業者から4社以上借金している人のうち、30%以上の人が借金返済が滞っています。 借金返済が滞っている場合、他のクレジット・サラ金業者からお金を借り入れる傾向があり、しかも借り入れたお金を別のクレジット・サラ金業者の借金返済に充てるケースが少なくありません。この背景には、クレジット・サラ金業者からの電話・手紙などによる督促(業者によっては脅迫まがいの取立てを行うところも少なくありません)があり、なんとか返済したいがそのためのお金がほとんどないことから、やむなく「借金の返済のための借金」を行わざるを得ない事情もあります。しかし、「借金の返済のための借金」を行なうと、雪だるま式に借金が膨れ上がり、後々取り返しのつかないことになります。実際、強盗・恐喝事件や自殺(自殺未遂を含む)などの悲惨・凄惨なニュースの中には、借金苦に陥って事件や自殺を起こしたケースが少なくありません。 もし、あなた自身が借金苦に陥って、「借金の返済のための借金」をしている現状になっている場合には、これ以上借金を繰り返すことは絶対にやめて、早いうちに債務整理を行なうことが必要です。 クレジット・サラ金や商工ローンなどの多重債務を解決するためには、まず、自分がクレジット・サラ金業者などから現在何社から借り入れているのか、借金の総額がどのくらいであるか、連帯保証人の有無、その他自動車などの自分名義の資産の有無について把握しておく必要があります。 そして、現在の収入や返済額、借入開始時からの年数などを考慮した上で、現在の自分の状況に合った債務整理方法を選ぶことが必要です。債務整理方法としては、下記の6つの方法があります。1 自己破産 2 個人再生 3 特定調停 4 任意整理5 時効の援用 6 相続放棄