米寿
大阪に帰ればなじみの床屋で髪を切る。時間があれば水呑地蔵に登る。いつもと同じ繰り返し。 実家から歩いて東に向かう。玉串川を渡り、恩智川を越えて、玉祖(たまおや)神社から水呑地蔵、そして大阪と奈良を隔てる生駒山脈稜線の十三峠にたどりついてから南下し、ケーブルの信貴山頂駅を目指す。ケーブルに乗って帰ってもいいのだけれど、もうちょっと歩きたい。開運橋の下から始まる大道を歩いてケーブル下の信貴山口駅まで歩く。前日の雨で道がぬかるんでいる。 山の途中で見つけたヒメオドリコソウ。大阪には先に春が来ていた。大阪に帰ってきたのは母の米寿の祝いのため。九州に住む叔父やいとこたちがやってきて大阪城近くで祝いの会。いい人たちに囲まれて幸せな母の笑顔。